- 成分表示の名前
- アゼライン酸
- 入っている理由
- 肌をととのえるため(日本の市販品は化粧品)
- 安全性のめやす
- 使い始めにヒリつきや赤み、かゆみ、乾燥が出ることがあり、少量を狭い範囲から試すのが安全とされています
この記事でわかること
- ニキビが肌の中でどうやってできるのか
- ニキビや赤みの話でアゼライン酸がよく出る理由
- 日本は化粧品、海外は医薬品という区分
アゼライン酸はニキビにいいと聞くけれど、化粧品でも同じように使えるのか、迷いますよね。
結論から言うと、アゼライン酸は海外ではニキビの塗り薬ですが、日本の市販品は化粧品です。ニキビの話でよく出るのは、薬としての働きがあるからです。
ニキビは、毛穴の出口がつまるところから始まる
ニキビの始まりは、毛穴の出口がふさがり、中に皮脂がたまることです。ホルモンの働きで皮脂が増え、出口がつまると、白ニキビや黒ニキビになります。
ニキビは、毛穴の出口がつまって皮脂がたまるところから始まります。
増える
つまる
ニキビに
赤ニキビに
そこでアクネ菌が増えると、赤くはれたニキビになります。皮脂と毛穴の出口、そして菌が、ニキビの原因の場所です。
アゼライン酸は、海外ではニキビの塗り薬
アゼライン酸がニキビの話でよく出るのは、海外ではニキビの塗り薬だからです。薬としては、ニキビに関わる菌や角質、メラニン=肌の色のもとになる色素に働くとされています。
アゼライン酸は、小麦や大麦にもある身近な酸です。しくみの1つは、ニキビに関わる菌の中に入り、菌の中を酸性に傾けることとされています。
たとえばアメリカでは、20%のクリームがニキビの薬です。軽い〜中くらいの、炎症=赤くはれることを伴うぶつぶつに塗る薬で、医師の管理のもとで使います。
日本の市販品は化粧品で、言えるのは「肌を整える」まで
日本の市販品は化粧品なので、言えるのは「肌を整える」などの化粧品の効能の範囲です。海外の薬の効能は、薬の濃さと使い方での話だからです。
化粧品の成分表で見かけても、ニキビの薬と同じものと考えず、肌を整える成分として受け止めましょう。くわしくはアゼライン酸の効果をやさしく解説した記事へ。
まとめ
- アゼライン酸は穀物にもある酸で、日本では化粧品、海外では医薬品です
- ニキビは毛穴の出口のつまりから始まり、海外の薬のアゼライン酸は菌や角質に働きます
- 日本の化粧品で言えるのは「肌を整える」などまでです
ニキビの治療は、皮膚科に相談しましょう。
よくある質問
アゼライン酸の効果は?
日本の市販品は化粧品なので、言えるのは「肌を整える」などの化粧品の効能の範囲です。ニキビに関わる菌などへの働きは、海外で薬として使うときの話です。
アゼライン酸はニキビに効く?
海外では20%のクリームがニキビの薬として使われていますが、日本の化粧品でニキビに効くとはうたえません。ニキビの治療は皮膚科に相談しましょう。
アゼライン酸はニキビ跡の赤みに使える?
ニキビ跡によいとされるのは、20%などの薬の濃さで使う場合です。日本の化粧品で、ニキビ跡に効くとはうたえません。気になるときは皮膚科に相談しましょう。
この記事で参照した情報
- Feng X, et al. Azelaic Acid: Mechanisms of Action and Clinical Applications. Clin Cosmet Investig Dermatol 2024;17:2359-2371
- DailyMed: AZELEX (azelaic acid) cream 20% 添付文書(2024)
- FDA: FINACEA (azelaic acid) Gel 15% 添付文書(2021)
- PubChem CID 2266 Azelaic Acid
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
- 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」