この記事でわかること
- 肝斑を濃くするおもな要因
- 肝斑の効能をもつ成分と区分
- 化粧品で肝斑にできること
両頬にもやっと広がるしみが肝斑なのか、化粧品でなんとかできるのか、気になりますよね。
結論から言うと、肝斑は紫外線と女性ホルモンで濃くなるしみで、手当ての中心は皮膚科の薬です。化粧品でできるのは、濃くする紫外線を防ぐところまでです。
肝斑は、紫外線と女性ホルモンで濃くなるしみ
肝斑は、主に両頬に左右対称に出るしみで、紫外線と女性ホルモンが濃くするおもな要因です。なかでも紫外線は、肝斑が出るきっかけとして重要とされています。
しみの色のもとは、メラニンという色の粒です。紫外線を浴びるとメラニンが作られ、肝斑では表皮の細胞にメラニンが増えてたまります。
日焼け止めで防げるのは、枠で囲んだ「紫外線を浴びる」ところです。
浴びる
増える
にたまる
広がる
妊娠中や、ホルモンを使う薬を飲んでいるときに多くなることが知られていて、主に30歳以降の女性に出ます。ほかのしみと見分けるのは難しく、強いレーザーで濃くなることもあるので、自分で決めずに皮膚科で相談しましょう。
肝斑の効能をもつのは、トラネキサム酸の飲み薬
肝斑の効能が認められているのは、医薬品のトラネキサム酸の飲み薬です。市販薬では第1類医薬品で、効能は「しみ(肝斑に限る)」です。薬剤師に相談して買います。
皮膚科では、ハイドロキノンを塗る方法や、ビタミンCの飲み薬も使われます。どれも医師のもとで行う治療です。
肝斑の手当ては、薬局の薬剤師か皮膚科の医師に相談するものと覚えておきましょう。
化粧品でできるのは、紫外線を防ぐこと
化粧品と医薬部外品には、肝斑の効能はありません。できるのは、肝斑を濃くする紫外線を日焼け止めで防ぐことです。
たとえば、紫外線に加えて目に見える光も防ぐ、酸化鉄入りの日焼け止めを皮膚科の治療と一緒に使うと、肝斑の程度を表す点数がより下がったという結果があります。治療と組み合わせたときの結果で、日焼け止めそのものに肝斑の効能があるわけではありません。
治療は皮膚科で、毎日の日焼け止めはその支え、と考えるとわかりやすいです。くわしくは肝斑の記事へ。
まとめ
- 肝斑は、主に両頬に左右対称に出るしみです
- 濃くするおもな要因は、紫外線と女性ホルモンです
- 市販薬で肝斑の効能をもつのは、トラネキサム酸の飲み薬です
- 化粧品と医薬部外品には、肝斑の効能はありません
- 化粧品でできるのは、日焼け止めで紫外線を防ぐことです
気になったら、まず皮膚科で診てもらいましょう。
よくある質問
肝斑の原因は何ですか?
紫外線と女性ホルモンが、濃くするおもな要因とされています。妊娠中やホルモンを使う薬を飲んでいるときに多くなります。
肝斑に市販薬は使えますか?
トラネキサム酸を主成分とする第1類医薬品の飲み薬があります。効能は「しみ(肝斑に限る)」で、薬剤師に相談して買います。
化粧品で肝斑は防げますか?
化粧品と医薬部外品に、肝斑の効能はありません。できるのは、肝斑を濃くする紫外線を日焼け止めで防ぐことです。
この記事で参照した情報
- 日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会ほか「美容医療診療指針」(令和元年度厚生労働科学特別研究事業)
- 第一三共ヘルスケア 製品ページ(トラネキサム酸を主成分とする第1類医薬品、効能「しみ(肝斑に限る)」)
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)
- Castanedo-Cazares JP, et al. Near-visible light and UV photoprotection in the treatment of melasma: a double-blind randomized trial. Photodermatol Photoimmunol Photomed 2014
- Sathe NC, Launico MV. Melasma. StatPearls(2026年1月31日更新)