この記事でわかること
- テカリのもとになる皮脂が、肌のどこで作られているのか
- 国の審査で認められた「皮脂分泌の抑制」の中身
- 塗るのをやめたあとの皮脂の量と、使うときの注意
顔のテカリが気になって「ライスパワーNo.6」や「米エキスNo.6」と書かれた薬用化粧品を見かけても、肌の上で何をする成分なのか、ずっと使っても大丈夫なのか迷いますよね。
結論から言うと、ライスパワーNo.6は、医薬部外品の有効成分として「皮脂分泌の抑制」という効能が認められた、お米を発酵させてつくるエキスです。ただし皮脂が抑えられるのは塗り続けている間だけで、やめると皮脂の量は元に戻ります。
テカリは、皮脂腺で作られた皮脂の出すぎから起きる
テカリやべたつきは、皮脂腺で作られた皮脂が出すぎることで起きます。皮脂は肌の表面をおおう皮脂膜のもとになり、肌を守る働きもありますが、量は人や部位によって大きく違い、多すぎるとテカリやべたつき、化粧くずれのもとになります。
皮脂腺の細胞の中で脂が作られ、毛穴を通って肌の表面に出てきます。
皮脂は毛穴の横の皮脂腺から
皮脂腺を拡大すると
- 皮脂腺の細胞
- 皮脂(脂の粒)
皮脂はなくすものではなく、出すぎを抑えるものと考えるのが大切です。
ライスパワーNo.6は「皮脂分泌の抑制」が認められた有効成分
ライスパワーNo.6は、医薬部外品の有効成分として「皮脂分泌の抑制」の効能が認められた成分です。この効能は、No.6による新しい効能として国の審査で認められました。
皮脂腺の細胞で脂が作られるのを抑えて、出すぎる皮脂を抑えるとされています。
皮脂が出すぎている
No.6を塗っている間
- 皮脂腺
- 皮脂
国の審査の対象になったのは、No.6を配合した薬用化粧品の乳液です。この乳液の効能のうち「皮脂分泌の抑制」がNo.6による新しい効能で、ほかの効能は乳液類で以前から広く認められているものでした。審査の結論は、医薬部外品の薬用化粧品として承認して差し支えない、というものです。
皮脂を抑えると乾燥しないか心配になりますよね。塗って皮脂が減っても、角層の水分量はむしろ増えたという結果があります。テカリが気になる人のための、皮脂の出方に関わる有効成分と覚えておきましょう。
皮脂が抑えられるのは、塗っている間だけ
ライスパワーNo.6で皮脂が抑えられるのは、塗り続けている間だけです。肌の性質そのものが変わるわけではないからです。
成分を抜いた乳液を塗った右側とくらべて、塗っている間だけ皮脂が低くなりました。
塗っている間
やめて6日後・8日後
- No.6入りの乳液を塗った側(左)
- テカリ
国の審査の試験では、No.6入りの乳液を顔に1日2回塗りました。塗るのをやめると皮脂の量は戻り、やめて6日後と8日後には差がなくなっていました。
「一度使えば皮脂が出にくい肌に変わる」と思いがちですが、皮脂を抑えたい間は使い続けることが前提の成分です。また、No.6で国が新しく認めた効能は「皮脂分泌の抑制」で、ニキビや毛穴の効能ではありません。テカリ対策の成分として選びましょう。
米を発酵させたエキスで、表示名は「米エキスNo.6」
ライスパワーNo.6は、米を発酵させたエキスで、成分表では「米エキスNo.6」と書かれます。ライスパワーは開発した会社の登録商標なので、表示名は別になるからです。
同じ米のエキスでも、番号によって関わる悩みが違います。
ライスパワーエキスは、米を原料に、麹菌や酵母、乳酸菌などの微生物で発酵・熟成させて取り出したエキスです。微生物の組み合わせや発酵の条件で働きが変わり、働きが確かめられたものに番号をつけて区別しています。国の審査の記録でも、No.6はイネの種子から得た抽出成分として扱われています。
薬用化粧品では、有効成分をその他の成分と分けて書くことが多く、「ライスパワーNo.6」と表示名が並んで書かれていることもよくあります。成分表では、表示名の「米エキスNo.6」を探すと見つけやすくなります。No.6とよく並べられるライスパワーNo.11は、国の審査の記録にも、No.6に似た米由来の成分として承認済みだと記されています。No.6は皮脂、No.11は角層が水分を保つ力と、関わる悩みが違います。
「皮脂分泌の抑制」と書けるのは、承認された医薬部外品だけ
「皮脂分泌の抑制」を言えるのは、ライスパワーNo.6を有効成分として、その効能で承認を受けた医薬部外品だけです。医薬部外品の効能は、品目ごとに成分と分量を審査して承認されるものだからです。
ふつうの化粧品で言えるのは、厚生労働省が定める効能56項目の範囲で、その中に皮脂を抑えるという効能はありません。また化粧品では、特定の成分を目立たせて表示すると有効成分のように誤解されるため、原則として認められていません。選ぶときは、パッケージの「医薬部外品」の表示と、有効成分の欄を見ましょう。
安全性については、国の審査で、顔に塗り続ける試験で有害事象はなく、皮膚への刺激やかぶれ、光による反応を調べる試験でも、問題となる所見は出ていません。一方、目に入ると充血することがあるため、目に入れない、入ったら洗い流すという注意が示されています。また、米由来の原料なので、米アレルギーのある人は使わないよう注意を促すこととされました。肌に合うかどうかは人それぞれなので、赤みやかゆみが出たら使うのをやめましょう。
まとめ
- テカリは、皮脂腺で作られた皮脂の出すぎから起きます
- ライスパワーNo.6は、医薬部外品の有効成分として「皮脂分泌の抑制」が認められた米の発酵エキスです
- 皮脂が抑えられるのは塗っている間だけで、やめて6日後・8日後には差がなくなりました
- 成分表での表示名は「米エキスNo.6」です
- この効能を書けるのは承認を受けた医薬部外品だけで、米アレルギーのある人は使わないようにします
ライスパワーNo.6は、使っている間の皮脂の出方を抑える成分です。選ぶときは「医薬部外品」の表示と有効成分の欄を見てみてください。
よくある質問
ライスパワーNo.6はどんな成分ですか?
米を発酵させたエキスで、医薬部外品の有効成分として「皮脂分泌の抑制」の効能が認められています。成分表では「米エキスNo.6」と書かれます。
ライスパワーNo.6を使うのをやめると皮脂は戻りますか?
戻ります。国の審査の試験では、塗っている間は成分を抜いた乳液より皮脂の量が低くなりましたが、やめて6日後と8日後には差がなくなりました。
ライスパワーNo.6とNo.11の違いは何ですか?
関わる悩みが違います。No.6は「皮脂分泌の抑制」、No.11は「皮膚水分保持能の改善」の効能をもつ、別の米由来の成分です。
米エキスNo.6が入っていれば、皮脂を抑えるとうたえますか?
うたえるとは限りません。「皮脂分泌の抑制」を書けるのは、その効能で承認を受けた医薬部外品だけで、化粧品の効能56項目に皮脂を抑える効能はありません。
米アレルギーがあってもライスパワーNo.6は使えますか?
使わないようにしましょう。国の審査では、米由来の原料なので、米アレルギーのある人が使わないよう注意を促すこととされました。