この記事でわかること
- シートで肌をふさぐと起きること
- 長く貼りすぎると反応が出やすくなる理由
- 貼る時間の決め方とやめどき
シートマスクは、長く貼ったほうがたっぷりうるおう気がしますよね。
結論から言うと、長く貼るほどよいわけではありません。貼る時間は、製品の使い方の欄に従うのがいちばん確実です。
シートでふさぐと、角層に水分が入る
貼っている間は、シートが肌をふさぐので、角層に水分が入ります。シートマスクは、貼るタイプのパックだからです。
肌のいちばん外側の角層は、水分が逃げていくのをふだんは皮脂膜や細胞間脂質でおさえています。シートで上からふさぐと、水分が逃げにくくなり、角層にたまります。貼っている間に肌がしっとりして感じられるのは、このためです。
そのしっとり感から、長いほどたっぷり入ると思われやすいのです。
密封が長く続くと、反応も出やすくなる
密封が長く続くと、塗ったものが皮膚に入りやすくなり、反応も出やすくなります。角層の水分がいっぱいになると、ものが通りやすくなるからです。
密封が長く続くと、塗ったものが入りやすくなり、反応も出やすくなります。
ふさぐ
水分が入る
貼り続ける
出やすい
皮膚の研究の総説では、密封の時間が長いほど、ものの吸収が増えることがあるとされます。肌の試験では、反応を見やすくするために、わざと密封するほどです。長く貼ると、うるおいだけでなく反応も起きやすくなるということです。
貼る時間は、製品の使い方の欄に従う
貼る時間は、製品の使い方の欄に従います。製品ごとに作りが違い、その製品に合った時間が書かれているからです。
はがし忘れないよう、時計を見てから貼りましょう。化粧品で言えるのは「皮膚にうるおいを与える」「皮膚の乾燥を防ぐ」までです。赤みやかゆみが出たら使うのをやめ、続くときは製品を持って皮膚科で相談しましょう。
「長め」より「書かれた時間どおり」が、いちばん確かな使い方です。くわしくはパックとシートマスクの記事へ。
まとめ
- 長く貼るほどよい、わけではない
- シートでふさぐと、角層に水分が入る
- 密封が続くと、ものが入りやすく、反応も出やすい
- 時間は製品の使い方の欄に従う
- 赤みやかゆみが出たら使うのをやめる
貼る前に時計を見る、それだけで使い方がぐっと確かになります。
よくある質問
シートマスクは何分貼ればいいですか?
製品の使い方の欄にある時間に従いましょう。製品ごとに作りが違うので、その製品の時間がいちばん確かな目安です。
シートマスクを貼ったまま寝てもいいですか?
使い方の欄にない使い方は、避けましょう。密封が長く続くと、塗ったものが皮膚に入りやすくなり、反応も出やすくなります。
シートマスクで赤みやかゆみが出たら、どうすればいいですか?
すぐにはがして、使うのをやめましょう。続くときは、使った製品を持って皮膚科で相談します。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「パック」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「閉塞塗布」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「経皮吸収」
- Hafeez F, Maibach H. Occlusion Effect on in vivo Percutaneous Penetration of Chemicals in Man and Monkey: Partition Coefficient Effects. Skin Pharmacol Physiol 2013;26(2):85-91
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)