この記事でわかること
- 美容液の箱で最初に探す1語
- 化粧品と医薬部外品で書ける効能の違い
- 赤み・茶色・凹みで分けた考え方
ニキビ跡によさそうな美容液はたくさんあって、箱のどこを見て選べばいいのか迷いますよね。
結論から言うと、最初に探す1語は「医薬部外品」または「薬用」の表示です。この表示があるかないかで、箱に書ける効能が変わります。
最初に探すのは「医薬部外品」「薬用」の表示
箱で最初に探すのは、「医薬部外品」か「薬用」の文字です。「医薬部外品」は、国が1品ずつ承認した製品に書かれる表示だからです。
この表示は法律で決められた義務です。「薬用」は、医薬部外品のうち化粧品に近いものの通称です。表示があれば、承認された効能を〈効能・効果〉の欄で確かめられます。
広告の言葉より先に、表示と〈効能・効果〉の欄を見ておけば大丈夫です。
書ける効能は区分で決まり、どれも「防ぐ」まで
書ける効能は区分で決まっていて、どれも「防ぐ」までです。化粧品と医薬部外品では、認められる効能の範囲が違うからです。
化粧品は56項目の中だけで、ニキビに触れるのは洗顔料の「洗浄によりニキビ、アセモを防ぐ」だけです。化粧品の美容液は、ニキビについて何も書けません。
医薬部外品なら、たとえば「にきびを防ぐ」が認められます。茶色い跡に関係するのは「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」です。できた跡ではなく、新しいニキビやしみを防ぐ側の効能と覚えておきましょう。
ニキビ跡は、赤み・茶色・凹みに分けて考える
ニキビ跡は、赤み・茶色・凹みの3つに分けて考えます。肌の中で起きていることが、それぞれ違うからです。
赤みは、時間とともに引きます。茶色は、ニキビの炎症をきっかけにメラニンという色の粒が作られて残ったものです。薄れるまで数か月から数年かかることがあり、紫外線で濃くなることもあります。凹みは、肌を支えるコラーゲンが減ってできる跡で、残りやすいものです。
美容液の役目は、新しいニキビや日焼けを防ぐ側です。凹みは化粧品の範囲外なので、皮膚科で相談しましょう。
ニキビ跡の美容液を選ぶときの手順です。
手に取る
か確かめる
欄を読む
皮膚科へ
迷ったら、この順で箱を見てみましょう。くわしくはニキビ跡の記事へ。
まとめ
- 最初に探すのは「医薬部外品」「薬用」の表示
- 化粧品の美容液は、ニキビについて何も書けない
- 医薬部外品の効能も「防ぐ」まで
- ニキビ跡は赤み・茶色・凹みに分けて考える
- 茶色は紫外線で濃くなりうる。凹みは皮膚科で相談
広告の言葉より、箱の〈効能・効果〉の欄を読んでみましょう。
よくある質問
ニキビ跡の美容液は、どこを見て選べばいいですか?
まず「医薬部外品」か「薬用」の表示を探します。表示があれば、承認された効能を箱の〈効能・効果〉の欄で確かめられます。
美容液でニキビ跡は薄くなりますか?
認められている効能は、どれも「防ぐ」までです。美容液の役目は、新しいニキビや日焼けを防いで、跡のもとを減らすことです。茶色い跡は紫外線で濃くなることがあるので、日焼け止めも使いましょう。
茶色いニキビ跡は、どうしてできるのですか?
ニキビの炎症をきっかけに、メラニンという色の粒が作られて残るためです。薄れるまで数か月から数年かかることがあり、紫外線で濃くなることもあります。
凹んだニキビ跡にも美容液は使えますか?
凹みは化粧品の範囲外です。肌を支えるコラーゲンが減ってできる跡で残りやすいため、皮膚科で相談しましょう。
この記事で参照した情報
- 厚生労働省 法令等データベース「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(第2条・第14条・第59条)
- 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」別表「医薬部外品の効能効果の範囲」
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)
- 厚生労働省「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について」(平成29年 薬生監麻発0929第5号)
- 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」(日皮会誌133(3):407-450)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「ニキビ」
- Davis EC, Callender VD. Postinflammatory Hyperpigmentation: A Review of the Epidemiology, Clinical Features, and Treatment Options in Skin of Color. J Clin Aesthet Dermatol 2010;3(7):20-31