使い方と選び方やさしい解説

クッションファンデとリキッドファンデの違いをやさしく解説!入れ物と成分表、パフの衛生とは?

あるコスメオタク・2026.10.18・更新 2026.10.21・使い方と選び方

クッションファンデとリキッドファンデ、どちらがよく隠れて崩れにくいのか、クッションは不衛生と聞いたけれど大丈夫なのか、気になりますよね。

結論から言うと、2つの違いは中身より入れ物と取り方です。クッションは液状の中身をスポンジにしみこませてパフで取り、リキッドは容器から出して手や道具でのばします。仕上がりは型より処方で決まるので、使う場面とパフの手入れで選びましょう。

違いは、中身より入れ物と取り方

クッションファンデは、中身の種類ではなく、入れ物と取り方による呼び名です。中に入る液は、リキッドファンデと同じ液状のファンデーションの仲間だからです。

化粧品の技術者の団体がまとめた用語集では、ファンデーションは粉と、その粉を散らばらせる土台に分けられ、形は粉を固めたもの、乳化させたもの、油のものの3つに分類されています。リキッドファンデの多くは乳化させたタイプで、水の中に油の粒が散らばる型と、油の中に水の粒が散らばる型があります。

クッションの容器の特許では、中に入れる液は、水に油を散らしたもの、油に水を散らしたもの、粉を液に散らしたもののどれでもよいとされています。ファンデのほかに、化粧下地やコンシーラー、日焼け止めにも使える形です。

つまり、違いは液をどこにためて、どう取り出すかにあります。

クッションは液をしみこませたスポンジ、リキッドは容器の中の液

クッションはスポンジにしみこませた液をパフで取り、リキッドは容器の液を押し出して取ります。液のためかたが違うので、取り方も変わるのです。

中身はどちらも液状で、違うのは液のためかたと取り出しかたです。

クッションスポンジにしみこませる リキッド容器に液のまま パフ パフを押しあてて取る 押し出して手に取る

クッションの中身は、細かい穴がつながったウレタンの発泡体にしみこませてあり、上から押すと液がにじみ出て、それをパフで取って塗ります。容器は、下に中身、上にふたと、場合によっては鏡がついたコンパクトの形です。

リキッドファンデは、液をそのままボトルやポンプ、チューブに入れた形です。ポンプは、中身を簡単に適量出せる容器です。リキッドの中には、使う前に容器をよく振るよう書かれた二層タイプもあるので、使い方の欄を確かめましょう。

使うときのいちばんの違いは、パフを中身に押しあてるか、液を出して取るかです。

成分表の上のほうは、どちらも水とシリコーンの油と白い粉

成分表の上のほうには、クッションでもリキッドでも、水、シリコーンの油、酸化チタンなどの白い粉が並ぶことが多くあります。中身がどちらも液状のファンデーションの仲間だからです。

成分表は配合の多い順に並ぶので、上のほうを見ると中身の骨組みがわかります。紫外線を防ぐ表示のあるクッションファンデでは、1番目が水、2番目に酸化チタン、3番目にジメチコンというシリコーンの油、4番目と5番目に紫外線吸収剤が並ぶ例があります。

油の中に水の粒が散らばる型のリキッドには、揮発性の高いシリコーンなどを使い、さらっとした使い心地で化粧もちがよいものが多くあります。シクロペンタシロキサンのような揮発するタイプのシリコーンは、塗ったあとに蒸発していく油です。一方で、成分表の先頭がタルクなどの粉で、使う前に振る二層タイプのリキッドもあります。

1%以下の成分と色の成分は順不同で書いてよいので、後ろのほうの順番から量は比べられません。粉の役目や色の成分の読み方はファンデーションのしくみの記事にまとめています。型の名前ではなく、成分表の上のほうで見分けるのが確実です。

紫外線を防ぐ表示の読み方は、どちらも同じ

ファンデーションのSPFとPAは、クッションでもリキッドでも同じルールで読みます。数字はどちらも、決まった量を塗って測った値だからです。

SPFは主に紫外線のうちUVBによる赤くなる日やけを防ぐ効果を表し、数値が大きいほど効果が高く、50よりはっきり高いと「SPF50+」と書かれます。PAはUVAを防ぐ効果を表し、+が4つの「PA++++」は、防ぐ効果が極めて高いという意味です。

下地とファンデの数字を足し算して考えることはできません。十分な量をムラなくのばし、少なくとも2〜3時間ごとに塗り直すことがすすめられています。クッションの使い方の欄には、使う量が少ないと十分な紫外線を防ぐ効果が得られない、と注意しているものもあります。数字の意味はSPFとPAの記事でくわしく見られます。

クッションはパフで取る量が押す回数や力で変わり、リキッドはポンプの回数などで量を決めやすい形です。どちらの型でも、使い方の欄にある量を守ることが、表示どおりに防ぐための前提です。

パフの衛生は、クッションのほうが気をつけたい

衛生の面では、クッションのほうが気をつけたい型です。肌にふれたパフが、毎回、湿った中身にふれるからです。

清潔でない手やスポンジが化粧品にふれると、雑菌が入って品質が落ちたり、肌トラブルの原因になったりすることがあります。クッションの中は湿り気があり、菌が増えやすい条件になると考えられています。実際に、使っているファンデーションの中身を調べると、クッションのほうがアクネ菌が見つかる割合が高かったという結果があります。

使っているファンデーションの中身から、にきびにかかわるアクネ菌が見つかった割合です。

クッション 20.0% そのほかの容器 2.8%

これはクッションが肌に悪いという意味ではなく、パフと中身を清潔に保つ理由になる結果です。使ったあとのメイク用スポンジを集めて調べると、93%が洗われていなかったという結果もあります。

パフの洗い方や交換は、使い方の欄に従います。

手を洗って
から使う
パフを
洗う
ふたを
閉める
早めに
使いきる

手を洗ってから使い、パフは定期的に洗って、人と共有しないようにしましょう。一度取り出した中身は、出しすぎても容器に戻しません。洗い方の基本はメイク道具の手入れの記事にまとめています。リキッドでもスポンジやブラシを使うなら、道具を清潔に保つことは同じです。

仕上がりは、型より中身の処方で決まる

「クッションは薄づき」「リキッドはカバー力が高い」とは、型だけでは決まりません。仕上がりや化粧もちの傾向は、型ではなく中身の乳化の型で変わるからです。型どうしを比べる公的な決まりや評価の基準もありません。

水の中に油の粒が散らばる型はみずみずしく肌になじみやすい一方で水に弱い傾向、油の中に水の粒が散らばる型は水に強く化粧もちがよい傾向があります。この違いは、クッションの中身にもリキッドにも同じように当てはまります。

型で違うのは、塗る道具と塗り方です。クッションは付属のパフでやさしくたたくようになじませるものが多く、リキッドは指やスポンジ、ブラシでのばして使います。道具が変わると、一度につく量や広がり方も変わります。

隠す力やつや、崩れにくさを比べたいときは、製品ごとの処方と、自分の肌での試し塗りで確かめるのが確実です。

持ち歩いて直すならクッション、量を決めて塗るならリキッド

外出先で鏡を見ながら手を汚さずに直したいならクッション、量を決めて家で丁寧に塗りたいならポンプのリキッドが向きます。どちらの型が上ということはなく、入れ物の形が得意な場面が違うからです。

パフを清潔に保つ手間をへらしたい人には、指で塗るリキッドのほうが手入れは少なくすみます。紫外線を防ぎたいときは、型ではなくSPFとPAの表示、使い方の欄の量、こまめな塗り直しで比べ、仕上がりや崩れにくさは、成分表の上のほうと試し塗りで確かめましょう。

どちらの型でも、開けたら早めに使いきり、塗ってかゆみや赤みが出たら使うのをやめて、皮膚科で相談しましょう。迷ったら、持ち歩くか、家で塗るかで決めれば大丈夫です。

まとめ

クッションとリキッドの違いは、どちらが優れているかではなく、使う場面と手入れの違いです。持ち歩くか、家で塗るかを考えたうえで、表示と使い心地で自分に合う1本を選んでみてください。

よくある質問

クッションファンデとリキッドファンデの違いは?

いちばんの違いは、入れ物と取り方です。クッションは液状の中身をスポンジにしみこませてコンパクトに入れ、パフを押しあてて取ります。リキッドはボトルやポンプから出して、指やスポンジ、ブラシでのばします。中身はどちらも液状のファンデーションの仲間です。

クッションファンデとリキッドファンデはどっちがいい?崩れにくいのは?

どちらの型が上ということはなく、使う場面で選びます。外出先で手を汚さず直したいならクッション、量を決めて塗りたいならポンプのリキッドが向きます。崩れにくさは型より中身の処方で決まるので、試し塗りで確かめましょう。

クッションファンデは不衛生?雑菌が増えやすい?

パフと中身を清潔に保つことが大切です。使っているファンデーションを調べると、アクネ菌が見つかった割合はクッションで20.0%、ほかの容器で2.8%でした。パフは定期的に洗い、人と共有しないようにしましょう。

クッションファンデのパフはどのくらいの頻度で洗う?

製品の使い方の欄に従うのが基本です。日本化粧品工業会は、スポンジなどの小物も清潔なものを使うよう呼びかけています。替えのパフがある製品は、使い方の欄にある交換のしかたも確かめましょう。

クッションファンデのSPFは日焼け止めと同じように読める?

読み方は同じで、SPFはUVB、PAはUVAを防ぐ効果を表します。数字は決まった量を塗って測った値なので、量が少ないと表示どおりには防げません。下地と重ねても足し算はできず、こまめな塗り直しが必要です。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

ひとことメモ:仕上がりや使用感には個人差があります。記載内容はブランドが公表している情報、および実際に使用した際の内容に基づくものです。

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