成分辞典1分でわかる

1分でわかるジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル

あるコスメオタク・2026.10.13・更新 2026.10.21・成分解説
成分表示の名前
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
入っている理由
紫外線のA波を吸収して肌に届くのを防ぐため
安全性のめやす
日本でも欧州でも10%までなら化粧品に使えるとされ、唇など粘膜に使う製品には配合できません

この記事でわかること

  • この成分がA波を吸収するしくみ
  • 日本の上限10%と唇用に使えない決まり
  • 「危険」と言われた話の中身

日焼け止めの成分表示でこの長い名前を見ると、何をする成分なのか、「危険」という話は本当なのか、気になりますよね。

結論から言うと、この成分は紫外線のA波を吸収して、肌に届くのを防ぐ日焼け止めの成分です。「危険」と言われたのは原料に混じる別の物質の話です。

この成分は、紫外線のA波を吸収する日焼け止めの成分

ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルは、A波を吸収する紫外線吸収剤です。A波は地表に多く届き、肌に当たると数分で肌が黒くなるからです。

この成分は、枠で囲んだ「肌に届く」ところの手前で、A波を吸収します。

紫外線の
A波を浴びる
A波が
肌に届く
数分で
肌が黒くなる

この成分は、A波が肌に届く手前で吸収します。油になじみやすく、光に当たっても分解しにくい性質があります。

だから、A波による日焼けを防ぎたいときに向く成分です。

A波の長い側を受け持つので、ほかの成分と組み合わせる

この成分が受け持つのは、A波のなかでも波長の長い側です。吸収がいちばん強いのは、356ナノメートル付近です。

B波はほとんど受け持たないので、日焼け止めでは、ほかの吸収剤や、酸化チタンなどの粉と組み合わせて防ぎます。

1つで全部を防ぐのではなく、組み合わせの中の一員と考えましょう。

日本では10%まで使えて、唇用の化粧品には入らない

日本では、100gあたり10.0g、つまり10%まで使えます。2005年の化粧品基準の改正で、紫外線吸収剤として配合できるようになった成分だからです。区分は化粧品で、唇など粘膜に使う化粧品には入れられません。

「危険」と言われたのは、原料に混じることがある不純物の話です。欧州の科学委員会も、不純物の量にめやすを示したうえで、成分を10%まで使ったときの安全性の結論は変えていません。くわしくはこの成分の記事へ。

まとめ

「危険」と言われたのは原料に混じる別の物質の話で、成分そのものの評価は変わっていません。

よくある質問

ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルは危険ですか?

「危険」の話は、原料に混じる不純物のことです。欧州の科学委員会の助言も不純物の評価で、成分を10%まで使ったときの安全性の結論は変えていません。

アメリカでは禁止されている成分ですか?

禁止ではありません。アメリカでは日焼け止めは市販薬の扱いで、この成分は有効成分のリストと、追加を求める手続きに入っていないだけです。

リップクリームに入っていないのはなぜですか?

日本では、唇など粘膜に使う化粧品に配合できないからです。日本の化粧品基準に沿ってつくられたリップ用の製品には入りません。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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