- 成分表示の名前
- エクトイン
- 入っている理由
- 肌にうるおいを与え、乾燥や肌荒れを防ぐため
- 安全性のめやす
- 重い副作用の報告はありませんが、ヒリヒリや赤みなど軽い刺激が出る人がいるとされています
この記事でわかること
- エクトインが水分を保つしくみ
- 化粧品として言える効能の範囲
- 人の肌で使ったときの結果
エクトインという名前をよく見かけるけれど、どんな成分で、乾燥した肌に向くのか気になりますよね。
結論から言うと、エクトインは、肌にうるおいを与え、乾燥や肌荒れを防ぐための保湿成分です。塩のとても濃い場所にすむ菌がつくる成分です。
エクトインは、肌にうるおいを与える保湿成分
エクトインは、保湿成分として化粧品に入っています。グリセリンやヒアルロン酸と同じ、保湿成分の仲間です。
区分は化粧品なので、言えるのは「うるおいを与える」「乾燥を防ぐ」「肌荒れを防ぐ」などの範囲です。
乾燥に向くのは、水と強く結びつく性質があるから
エクトインが乾燥に向くのは、水の分子と強く結びつく性質があるからです。
エクトインは、アミノ酸の仲間の小さな成分です。塩のとても濃い場所にすむ菌は、この成分で、まわりの塩の濃さに負けずに体の水分を保っています。たんぱく質のまわりの水の層を保つとされています。
菌が体の水分を守るための性質が、化粧品では保湿に生かされています。
濃い場所
つくる
結びつく
保つ
この水を抱える性質が、化粧品ではうるおいを与える働きに生かされています。
エクトイン入りのクリームは、使い心地と効果で好まれた
エクトイン入りのクリームは、使った人に、使い心地と効果の両方で好まれたという結果があります。副作用が出た人はいませんでした。
乾燥が気になる肌に、うるおいを与える成分の1つとして取り入れられます。くわしくはエクトインの記事で解説しています。
まとめ
- エクトインは、塩の濃い場所の菌が水分を保つためにつくる成分
- 水の分子と強く結びつくのが特徴
- 化粧品として言えるのは、うるおいを与え、乾燥や肌荒れを防ぐ範囲
刺激や赤みが続くときは、使うのをやめましょう。
よくある質問
エクトインは日焼け止めの代わりになりますか?
なりません。エクトインは、紫外線を吸収したり跳ね返したりする成分ではありません。紫外線への対策は、日焼け止めに任せましょう。
エクトイン入りの化粧品はアトピーに効きますか?
化粧品で、アトピーへの効果はうたえません。研究されたのは、欧州で医療機器として売られている決まった濃度のクリームです。かゆみや湿疹があるときは、皮膚科で相談しましょう。
エクトインで肌に刺激が出ることはありますか?
一部の人で、ヒリヒリした刺激や赤みが出ています。多くは塗り始めだけとされています。刺激や赤みが続くときは、使うのをやめましょう。
この記事で参照した情報
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
- Graf R, Anzali S, Buenger J, Pfluecker F, Driller H. The multifunctional role of ectoine as a natural cell protectant. Clin Dermatol 2008;26(4):326-333
- Liu M, et al. Microbial production of ectoine and hydroxyectoine as high-value chemicals. Microb Cell Fact 2021;20:76
- Heinrich U, Garbe B, Tronnier H. Skin Pharmacol Physiol 2007;20(4):211-218
- Kauth M, Trusova OV. Topical Ectoine Application in Children and Adults to Treat Inflammatory Diseases Associated with an Impaired Skin Barrier: A Systematic Review. Dermatol Ther (Heidelb) 2022;12(2):295-313