この記事でわかること
- ヒアルロン酸が角層で何をしているのか
- 低分子と高分子で役割が違う理由
- 「5種配合」「〇〇倍配合」の読み方と選び方
「低分子」「5種の」「オリゴ」など、ヒアルロン酸の前にいろいろな言葉がついていて、どれを選べばいいのか迷いますよね。
結論から言うと、どれも同じヒアルロン酸で、違うのは分子の大きさです。ヒアルロン酸は肌のいちばん外側の角層で水を抱えてうるおいを与え、大きいものは表面で、小さいものはすきまで働きます。役割が違うので、組み合わせて使われています。
塗ったヒアルロン酸は、角層で働きます。
肌の断面
角層を拡大すると
- 角層の細胞
- ヒアルロン酸
- 水分
乾燥は、角層から水分が逃げて足りなくなること
肌の乾燥は、いちばん外側の角層から水分が逃げて、うるおいが足りなくなることで起きます。角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすきまを埋める細胞間脂質の3つでうるおいを保っています。細胞間脂質の約50%はセラミドです。このバランスが崩れると水分が逃げ、かさつきや肌あれにつながります。だから乾燥の手入れでは、角層に水分を抱えさせて、逃がさないことが大事になります。
ヒアルロン酸は、1gで約6Lの水を抱える
化粧品のヒアルロン酸は、水を抱えて角層にうるおいを与える保湿成分です。水を抱える力がとても強いのが特徴です。
少しの量で、たくさんの水を抱えます。
ヒアルロン酸 1g
約6Lの水を抱えられる
たとえば、分子の大きさが違うヒアルロン酸のクリームを使うと、どの大きさでも肌のうるおいと弾力が上がったという結果があります。化粧品として言えるのは「皮膚にうるおいを与える」「皮膚の乾燥を防ぐ」などの範囲です。体の中のヒアルロン酸は角層よりずっと下の真皮にありますが、塗ったヒアルロン酸が働くのは角層で、真皮のヒアルロン酸とは別と考えましょう。
大きいものは表面で、小さいものは角層のすきまで働く
同じヒアルロン酸でも、分子の大きさ、つまり分子量によって働く場所が変わります。大きいものほど角層のすきまに入りにくく、表面にとどまるからです。
大きさを組み合わせて配合されます。
分子が大きい
表面でふたになり、水分を逃がさない
分子が小さい
すきまになじみ、うるおいを足す
- 角層の細胞
- ヒアルロン酸
- 水分
つけた直後の「しっとり感」を出しやすいのは大きい分子、「重くならないのにうるおう」使用感につながるのは小さい分子です。化粧品でいう「浸透」は角層までで、分子量が小さくても真皮に届くという意味ではありません。どちらが優れているかではなく、役割が違うので組み合わせるのが定番です。
「低分子」「オリゴ」「5種」は、大きさを表す言葉
商品の説明にいろいろな言葉が並ぶと、別の成分なのかと思いますよね。でも、「低分子ヒアルロン酸」「オリゴヒアルロン酸」「5種のヒアルロン酸」は、どれもヒアルロン酸で、前につく言葉は分子の大きさの話です。「低分子」「オリゴ」は小さい分子、「5種配合」は大きさの違うものを重ねている、という意味です。ヒアルロン酸の仲間が成分表の何番目にあるかの例は、韓国コスメの成分を解説した記事やオリゴヒアルロン酸のトナーの記事で紹介しています。言葉が変わっても、大きさの違うヒアルロン酸の話と読めば大丈夫です。
原料は、鶏のとさかからバイオ技術へ
ヒアルロン酸は、かつては鶏のとさかから取り出していましたが、今は主にバイオ技術でつくられています。化粧品には、水に溶ける白い粉の「ヒアルロン酸ナトリウム」として入っています。
動物由来が気になる人も、今の主流はバイオ技術です。
選ぶときは、使用感と組み合わせる成分を見る
ヒアルロン酸のアイテムは、使用感・容量・ほかの保湿成分との組み合わせの3つで選ぶと失敗しにくくなります。同じヒアルロン酸でも、大きさの配分で使い心地が変わるからです。
使用感は、高分子寄りならしっとり、低分子寄りなら軽やかです。表示からは読み取りにくいので、テスターや、アットコスメなどの口コミで「べたつくか」を見ておくと参考になります。組み合わせでは、ヒアルロン酸は水を抱える成分なので、すきまを埋めるセラミドや、乳液・クリームの油分と重ねると、水分を逃がしにくくなります。
「〇〇倍配合」とあったら、何と比べて何倍なのかを確かめます。比べる相手が書かれていなければ、キャッチコピーとして受け取っておくくらいがちょうどいいでしょう。ヒアルロン酸だけで完結させず、使用感と組み合わせで選ぶのがコツです。
まとめ
- 乾燥は、角層から水分が逃げて足りなくなることで起きます
- ヒアルロン酸は1gで約6Lの水を抱え、角層にうるおいを与えます
- 大きいものは表面で水分を逃がさず、小さいものは角層のすきまになじみます。だから組み合わせます
- 「低分子」「オリゴ」「5種」は、どれも分子の大きさの話で、働くのは角層までです
- 今は主にバイオ技術でつくられ、選ぶときは使用感と組み合わせる成分を見ます
ヒアルロン酸は、角層に水を抱えさせる成分です。大きさの言葉の意味がわかれば、あとは使用感と続けやすさで選んで大丈夫です。
よくある質問
低分子と高分子のヒアルロン酸は何が違う?
分子の大きさと、働く場所が違います。大きいものは肌の表面にとどまって水分を逃がさず、小さいものは角層のすきまになじんでうるおいを足します。
低分子なら真皮まで浸透する?
化粧品でいう浸透は角層までです。分子量が小さくても、真皮に届くという意味ではありません。
ヒアルロン酸はどれくらい水を抱える?
1gで約6Lの水分を保てるとされています。水を抱える力がとても強く、化粧品には保湿成分として幅広く使われています。
ヒアルロン酸は動物由来?
かつては鶏のとさかから取り出していましたが、今は主にバイオ技術でつくられています。
ヒアルロン酸の化粧品はどう選べばいい?
使用感・容量・ほかの保湿成分との組み合わせで選ぶと失敗しにくくなります。高分子寄りはしっとり、低分子寄りは軽やかです。セラミドや、乳液・クリームの油分と重ねると、水分を逃がしにくくなります。
この記事で参照した情報
購入・詳細情報
- トリデン公式オンラインショップ:torriden.jp
- ザ・ラボ バイ ブランドゥ:オリゴヒアルロン酸ディープトナーの記事はこちら
※価格・容量は変更される場合があります。最新情報は各公式ショップでご確認ください。
この記事が入っているテーマ別まとめ