- 成分表示の名前
- ヘパリン類似物質
- 入っている理由
- 角層の水分を保ち、乾燥を防ぐため(保湿)
- 安全性のめやす
- ふつうの化粧品には配合できず、出血しやすい血液の病気がある人は使わないとされています
この記事でわかること
- ヘパリン類似物質が肌にしていること
- 医薬品と医薬部外品の違い
- ふつうの化粧品に入らない理由
ヘパリン類似物質は保湿にいいと聞くけれど、ふつうの保湿クリームと何が違うのか、どうして乾燥に向くのか気になりますよね。
結論から言うと、ヘパリン類似物質の効果は、角層の水分を保って、乾燥を防ぐことです。病院の薬や薬局で買える薬、薬用化粧品に入っていて、ふつうの化粧品には入れられない成分です。
ヘパリン類似物質は、角層の水分を保つ薬の成分
ヘパリン類似物質は、肌のいちばん外側の角層の水分を保つ、薬の成分です。ブタの軟骨からとる、糖がたくさんつながった成分の仲間です。
「血行促進」という言葉もよく見かけると思いますが、肌への働きとして人で確かめられているのは保湿です。成分表で見かけたら、乾燥を防ぐための薬の成分と読んでおけば十分です。
乾燥に向くのは、角層に水分を抱えこませるから
ヘパリン類似物質が乾燥に向くのは、角層に水分を抱えこませるタイプの保湿剤だからです。乾燥は、角層の水分が外へ逃げて、うるおいが足りなくなることで起きます。
角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つでうるおいを保っています。このバランスが崩れると水分が逃げて、かさつきにつながります。ヘパリン類似物質は、この角層に水分を抱えこませます。
ヘパリン類似物質は、角層に水分を抱えこませて乾燥を防ぎます。
油の膜でおおうタイプより、角層の水分を増やす力が強いとされています。区分は医薬品と医薬部外品で、国の決まりにより、ふつうの化粧品には入れられません。「ヘパリン類似物質入りの化粧品」という言い方は正しくないので、見かけたら薬か薬用化粧品と考えましょう。
病院の薬では「皮脂欠乏症」の効能が認められている
乾燥に向くことは、病院の薬として認められた効能にも表れています。その中に「皮脂欠乏症」があります。皮脂が足りずに、肌が乾燥する状態のことです。
日本皮膚科学会の手引きでも、水分を抱えこむ保湿剤のひとつとして扱われています。出血しやすい血液の病気がある人は使えません。くわしくはヘパリン類似物質の記事で解説しています。
ヘパリン類似物質は、乾燥がつらい肌に水分を抱えこませる、保湿の薬の成分です。
まとめ
- 肌への働きの中心は、角層の水分を保つ保湿
- 入っているのは医薬品と医薬部外品で、ふつうの化粧品には入れられない
- 病院の薬の効能に「皮脂欠乏症」がある
乾燥がつらいときは、自己判断で薬を使い続けず、皮膚科に相談しましょう。
よくある質問
ヘパリン類似物質入りの化粧品はありますか?
ありません。ヘパリン類似物質は医薬品の成分で、国の化粧品基準により化粧品には配合できません。入っているのは医薬品か医薬部外品です。
病院の薬と市販薬では、濃さが違いますか?
どちらも0.3%で同じです。違うのは、認められている効能と、手に入れる方法と、一緒に入っている添加物です。
ヘパリン類似物質を使えない人はいますか?
出血しやすい血液の病気がある人は使えません。血液を固まりにくくする作用があり、出血を助長するおそれがあるためです。