この記事でわかること
- 色素沈着が残るしくみと期間の目安
- 色素沈着の効能をもつ成分と区分
- 待つ間にできる紫外線対策
ニキビや虫刺されのあとに茶色い跡が残ると、いつまで続くのか、何を塗ればいいのか気になりますよね。
結論から言うと、色素沈着は炎症のあとに増えたメラニンが残ったもので、多くは時間とともに薄くなります。化粧品の役目は、薄くなるまでの間に紫外線で濃くしないことです。
色素沈着は、炎症のあとに増えたメラニンが残ったもの
色素沈着は、炎症をきっかけに増えたメラニンが、その場所に残っている状態です。炎症が起きると、肌がメラニン=肌の色のもとになる色素を余分につくるからです。
色素沈着は、炎症のあとに増えたメラニンがその場所に残ったものです。
起きる
増える
残る
薄くなる
きっかけは、ニキビ、虫刺され、かぶれ、やけどなどの炎症や、こすり続けることです。色素が浅い表皮にとどまると薄い茶色、深い真皮まで落ちると灰色がかった茶色になり、長引きます。米国皮膚科学会の目安では、浅いものは通常6〜12か月、深いものは数年かかることがあります。
原因は炎症で、残っているのはメラニン、と覚えておきましょう。
効能がある市販薬は飲み薬。医薬部外品は「防ぐ」まで
色素沈着の効能がある市販薬は、L-システインとビタミンCを主な成分にした飲み薬です。第3類医薬品として、効能に「しみ・そばかす・日やけ等の色素沈着症」とあります。
医薬部外品のクリームなどで言えるのは、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」などの「防ぐ」までです。できた色素沈着を薄くするとは言えません。
皮膚科では、ハイドロキノンなどの塗り薬が医師の管理のもとで使われます。変化がないときは、皮膚科で相談しましょう。
薄くなるのを待つ間は、紫外線を防ぐ
薄くなるのを待つ間は、紫外線を防ぐことが大切です。色素沈着は紫外線で濃くなるからです。
米国皮膚科学会は、外出前に酸化鉄入りの色つき日焼け止めを塗ることや、つば広の帽子、日差しの強い時間を避けることをすすめています。
日焼け止めと「こすらない」を続けて、月の単位で待ちましょう。くわしくは色素沈着の記事へ。
まとめ
- 色素沈着は、炎症のあとに残ったメラニンです
- 浅いものは通常6〜12か月で薄くなります
- 効能がある市販薬は、L-システインとビタミンCの飲み薬です
- 医薬部外品と化粧品は、「防ぐ」までです
- 紫外線で濃くなるので、日焼け止めが基本です
待つ間は、紫外線を防いで、こすらないようにしましょう。
よくある質問
色素沈着はどのくらいで薄くなりますか?
米国皮膚科学会の目安では、浅いものは通常6〜12か月です。濃く深いものは数年かかることがあります。
色素沈着に市販のクリームは効きますか?
医薬部外品のクリームで言えるのは「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」などの「防ぐ」までです。できた色素沈着を薄くするとは言えません。
色素沈着の効能がある市販薬はありますか?
L-システインとビタミンCを主な成分にした第3類医薬品の飲み薬です。効能に「しみ・そばかす・日やけ等の色素沈着症」とあります。
この記事で参照した情報
- MSDマニュアル プロフェッショナル版「色素沈着」(2024年8月改訂)
- American Academy of Dermatology「How to fade dark spots in darker skin tones」(2025年3月10日更新)
- DermNet「Postinflammatory hyperpigmentation」(Vanessa Ngan, Amanda Oakley, 2015年12月更新)
- 「医薬部外品の効能または効果の範囲(参考)」(枚方市サイト掲載PDF。薬用化粧品の効能範囲の転載)
- 日本化粧品工業連合会「化粧品等の適正広告ガイドライン 2020年版」(表2 薬用化粧品の効能)
- PMDA 一般用医薬品 添付文書情報(L-システイン・アスコルビン酸・パントテン酸カルシウムを主成分とする第3類医薬品)