この記事でわかること
- 脂性肌でも保湿が要る理由
- あぶらとり紙で皮脂が増えない理由と使い方
- 洗顔の回数とテカリの関係
テカリが気になると、保湿はしないほうがいいのか、あぶらとり紙は使わないほうがいいのか、迷いますよね。
結論から言うと、脂性肌でも保湿は必要で、あぶらとり紙は使ってよく、洗う回数を増やしてもテカリは減りません。よく聞く3つの誤解を、順に見ていきましょう。
脂性肌でも、洗顔のあとは保湿する
脂性肌でも、洗顔のあとは保湿するのが基本です。皮脂が多くても、洗顔で皮脂膜が落ちると、角層の水分を守るものが減るからです。
皮脂膜は、肌の表面をおおって水分が逃げるのをおさえる膜です。化粧品の用語集でも、洗顔後に適度な水分と油分を補う、とされています。
洗顔で皮脂膜も落ちるので、脂性肌でも水分と油分を適度に補います。
米国皮膚科学会も、脂性肌でも保湿剤を塗るよう勧めています。選ぶ目安は「オイルフリー」や「ノンコメドジェニック」の表示です。テカるのに乾く肌はインナードライの記事へ。テカる肌でも、保湿は省かないと覚えておきましょう。
あぶらとり紙は、テカるときに使っていい
あぶらとり紙は、テカリが気になるときに使ってかまいません。取っても、皮脂の出る量が増えるわけではないからです。
取ってすぐまたテカると、増えたように思いますよね。これは、毛穴にためていた皮脂が出てくるためです。表面の皮脂を取り続けても、皮脂の出る速さは変わらなかったという結果があります。米国皮膚科学会も、日中のテカリ対策に挙げています。
取ってすぐまたテカるのは、毛穴にためていた皮脂が出てくるためです。
そっと取る
出てくる
変わらない
使うときはこすらず、そっと押し当てます。こすると、皮脂がほかの所に広がるからです。
洗う回数を増やしても、皮脂は減らない
洗う回数を増やしても、皮脂の量は減らせません。皮脂の量は、ホルモンや年齢、季節で決まる部分が大きいからです。
洗顔は1日2回が勧められています。皮膚科の学会のニキビのQ&Aも、強くこすったり何度も洗ったりする必要はない、としています。洗顔料で言えるのは「皮膚を清浄にする」までです。
テカリが気になっても、洗顔は1日2回、こすらずにで十分です。
まとめ
- 脂性肌でも、洗顔のあとは保湿する
- 洗顔で皮脂膜も落ちるので、水分と油分を適度に補う
- あぶらとり紙は、こすらず押し当てて使う
- 取ってもまたテカるのは、毛穴の皮脂が出てくるため
- 洗顔は1日2回。回数では皮脂は減らせません
皮脂の量が決まるしくみは、脂性肌の記事へ。
よくある質問
脂性肌でも保湿は必要ですか?
はい、洗顔のあとは保湿するのが基本です。洗顔で皮脂膜も落ちるので、適度な水分と油分を補います。米国皮膚科学会も、脂性肌でも保湿剤を塗るよう勧めています。
あぶらとり紙を使うと皮脂が増えますか?
テカリが気になるときは、使ってかまいません。取ってすぐまたテカるのは、毛穴にためていた皮脂が出てくるためです。こすらず、そっと押し当てて使いましょう。
洗顔を増やせばテカリは減りますか?
回数を増やしても、皮脂の量は減らせません。皮脂の量はホルモンや年齢、季節で決まる部分が大きいためです。洗顔は1日2回にして、強くこすらないようにします。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「脂性肌」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「あぶらとり紙」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「脂腺」
- American Academy of Dermatology「How to control oily skin」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「にきび」Q18
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「にきび」Q25
- Youn SW, et al. Regional and seasonal variations in facial sebum secretions: a proposal for the definition of combination skin type. Skin Res Technol 2005;11(3):189-195
- Eberhardt H. The regulation of sebum excretion in man. Arch Dermatol Forsch 1974
- Millns JL, Maibach HI. Mechanisms of sebum production and delivery in man. Arch Dermatol Res 1982
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)