この記事でわかること
- 乾燥しているのにテカる理由
- インナードライという呼び名の正体
- 洗い方と保湿の基本
乾燥肌だと思っていたのにテカる所もあって、自分の肌がどちらなのかわからなくなりますよね。
結論から言うと、乾燥肌なのにテカるのは、皮脂の量と角層の水分の量が別々に決まるからです。皮脂が多くても、肌の水分は少ないことがあります。
テカりと乾きは、別々の物差しで決まる
肌の型は、皮脂の量と角層の水分の量の2つの物差しで見ます。角層とは、肌のいちばん外側の層です。2つは別々に決まるので、組み合わせで型が分かれます。
たとえば、皮脂は多いのに水分が足りない肌は「乾燥型脂性肌」と呼ばれます。これが「インナードライ」です。医学の言葉ではなく、美容の分野で広まった呼び名です。
テカるかどうかと、乾いているかどうかは、分けて考えるのがコツです。
皮脂は皮脂腺で、水分は角層で決まる
皮脂と水分は、肌の中で決まる場所が違います。だから、片方が多くても、もう片方が足りないことが起こります。
皮脂は、皮脂腺という場所でつくられる肌のあぶらです。量はホルモンや年齢、季節で決まる部分が大きいです。いっぽう水分は、角層の中にある天然保湿因子などの保湿成分が抱えています。洗いすぎでこの成分が流れると、皮脂とは関係なく角層が乾きます。
皮脂膜が厚くても、角層は乾くことがあります。
図の右のように、表面の皮脂膜が厚くても、角層の水分は少ないことがあります。これが、テカりながら乾くしくみです。くわしくはインナードライの記事へ。
ケアは、洗いすぎずに水分を補う
テカると何度も洗いたくなりますよね。でも、ケアの基本は、洗いすぎないことと、水分を補うことです。洗いすぎると、角層の保湿成分まで流れてしまうからです。
あぶらっぽい所を中心に洗い、乾きやすい所は洗いすぎないようにします。そのあと化粧水や乳液で水分を補います。べたついても量を減らしたり省いたりせず、乾きやすい所から塗り、足りない所に重ねます。
テカりを取ることより、角層に水分を補うことを先に考えましょう。化粧品で言えるのは「皮膚にうるおいを与える」までです。
まとめ
- 皮脂の量と角層の水分の量は、別の物差しです
- 皮脂が多く水分が少ない肌が、通称インナードライです
- 皮脂は皮脂腺で、水分は角層の保湿成分で決まります
- 洗いすぎると、角層の保湿成分が流れて乾きます
- ケアは洗いすぎず、水分を補うのが基本です
テカる所と乾く所の分け方は、混合肌の記事も参考にしてください。
よくある質問
乾燥肌なのにテカるのはなぜですか?
皮脂の量と角層の水分の量は、別々に決まるからです。皮脂が多くても、角層の水分が足りないことがあります。
インナードライは病気の名前ですか?
病気の名前ではなく、美容の分野で広まった呼び名です。化粧品の用語集では、乾燥型脂性肌という肌質にあたります。
テカるなら、乳液は使わなくてもいいですか?
べたついても、化粧水や乳液は省かないのが基本です。乾きやすい所から塗り、足りない所に重ねましょう。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「乾燥型脂性肌」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「肌質診断」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「乾燥肌」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「脂腺」
- Mukherjee S, et al. Sebum and Hydration Levels in Specific Regions of Human Face Significantly Predict the Nature and Diversity of Facial Skin Microbiome. Sci Rep 2016;6:36062
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)