使い方と選び方やさしい解説

香水の選び方をやさしく解説!オードトワレとオーデコロンの違いとは?

あるコスメオタク・2026.09.22・更新 2026.10.21・選び方ガイド

香水売り場で「オードトワレ」「オードパルファン」「オーデコロン」と名前が並んでいると、何が違って、どれを選べばいいのか迷いますよね。

結論から言うと、違いは香料の濃さと、香りが続く時間です。ただ、日本の表示の決まりでは、種類の名前は「香水」と「オーデコロン」の2つだけで、オードトワレもオードパルファンも「オーデコロン」の仲間に入ります。まずは名前の決まりから見ていきましょう。

オードトワレもオードパルファンも、表示では「オーデコロン」

表示の分類では、オードトワレもオードパルファンも「オーデコロン」です。化粧品の表示に関する公正競争規約施行規則の別表1で、「香水・オーデコロン」の区分にある種類の名前は、「香水」と「オーデコロン」の2つだけだからです。

「香水」の代わりに使える名前は「パルファン」「パフューム」です。オードトワレ、オードパルファン、コロン、フレッシュコロンなどは、すべて「オーデコロン」の代わりに使える名前に入っています。

この種類の名前は、商品を選ぶときの基準になる名前なので、かっこや枠で囲む、色を変えるなどして、目立つように表示する決まりです。箱やラベルで「香水」か「オーデコロン」かを見ると、どちらの仲間かがわかります。

違いは香料の濃さで、香水がいちばん濃い

種類ごとの違いは香料の濃さで、香水がいちばん濃く、香りも長く続きます。種類の名前は、香料をどれくらい含むかのめやすを表しているからです。

香料の濃さは、香水がいちばん濃く、フレッシュコロンがいちばん薄くなります。

香水 15〜30% オードパルファン 5〜15% オードトワレ 5〜10% オーデコロン 2〜7% フレッシュコロン 1〜3%

香りが続く時間のめやすは、香水が5〜7時間、オードパルファンが約5時間、オードトワレが約3〜4時間、オーデコロンが約2〜3時間、フレッシュコロンが約1〜2時間です。どの種類にも香りの系統によって違う場合があるという断りがついているので、数字はめやすとして見てください。

ここで気をつけたいのが単位です。図の数字は体積の割合です。製品に加えた香料の割合を表す「賦香率」は、ふつう重さの割合で表すので、同じ数字を「賦香率15〜30%」と言いかえると不正確になります。ちなみに、ふつうのスキンケアや身だしなみ用品の香料の使用量は0.01〜0.5%で、香水とはけたが違います。

長く香らせたいなら香水やオードパルファン、軽く香らせたいならオードトワレやオーデコロン、と濃さで選ぶのがわかりやすい選び方です。

香りが変わるのは、飛びやすい成分から消えていくから

つけたときと数時間後で、香りが違うと感じたことがあると思います。香りが時間で変わるのは、飛びやすい成分から順に消えていくからです。香りは蒸発しやすさの違いで、トップ・ミドル・ベースの3つに分かれます。

香りは、飛びやすいトップから順に消え、最後にベースが残ります。

トップ
最初の香り
ミドル
香りの中心
ベース
最後に残る

トップノートは上立ちとも呼ばれ、かいだときに最初に感じる、蒸発しやすい軽い香りです。柑橘系やミントなどがここに入り、最初の印象と鼻あたりをよくする役目があります。ミドルノートは、その香りの骨格となる中心の部分です。最後まで残るベースノートは、香りの土台と持ちを担い、ウッディやムスクのような香りが入ります。よく聞く「ラストノート」は、正式にはベースノートと呼ばれます。

さらに、香りのバランスを整えて持ちをよくするために、蒸発しやすい成分が飛ぶのを遅らせる「保留剤」という成分も使われています。

香水を選ぶときは、つけてすぐだけでなく、時間がたってからの香りもかいでみると、自分に合うかがわかりやすくなります。

香料の大半は、化学の技術でつくる合成香料

香水に使われる香料の大半は、化学の技術でつくる合成香料です。天然香料と合成香料の違いは、天然の素材から採るか、化学の技術でつくるかで、合成香料には精油から特定の成分だけを取り出した香料も広く含まれるからです。

天然香料には、動物から採るものと植物から採るものがあります。たとえば動物性の香料はワシントン条約で規制されていて、いまは多くが合成品に置きかわっています。植物から採る精油は、香りを放つ植物から採った香りの成分のオイルで、エッセンシャルオイルとも呼ばれます。花や枝葉、果皮、種子、根、樹皮、樹脂などから、水蒸気蒸留法、溶剤抽出法、圧搾法、浸漬法といった方法で採ります。

成分表示で香料と書かれていたら、天然と合成の香りの成分をまとめたものと読んでおけば大丈夫です。

「直射日光に注意」は、かぶれやしみを防ぐため

香水に「直射日光に注意」と書かれているのは、日に当たる肌につけると、まれにかぶれたりしみになったりすることがあるからです。業界の自主基準では、香水やオーデコロンにこの注意表示を書くことになっています。

原因になるのは、香りの成分と光の組み合わせです。日本皮膚科学会のガイドラインには、光が関わる光接触皮膚炎という分類があり、光毒性と光アレルギー性の2つの型があります。主に関わるのは、紫外線の中でも波長の長いUVAです。

日に当たる時間が長い日は、直射日光の当たる肌につけないことを意識すると安心です。

化粧品のかぶれの原因で、いちばん多いのが香料

香水を使っていて、かぶれないか気になる人もいると思います。化粧品の原料の中で、化粧品によるかぶれの原因としていちばん多いのが香料で、原因の30%以上を占めています。そのため、日本の標準的なアレルゲンの組み合わせにも、香料の項目が2つ入っています。

かぶれが出る場所にも特徴があります。首では香水やオーデコロンが原因に挙がり、スプレーで吹きかけた跡の形で出ることがあります。わきの下では、デオドラントや香水が挙がっています。

香りは周りの人にも関わります。消費者庁などの府省庁は連名で「その香り困っている人もいます」というポスターを出していて、柔軟仕上げ剤や衣類用洗剤などとならんで香水も対象です。香りの感じ方には個人差があること、使う量のめやすを参考にすること、公共の場所ではさらに配慮が必要なことが呼びかけられています。

赤みやかゆみが出たら使うのをやめ、量は控えめに使うのが、自分にも周りにもやさしい使い方です。

飛行機には、1容器0.5リットルまで持ち込める

香水は、1つの容器あたり0.5リットルか0.5キログラム以下なら、飛行機に持ち込めます。香水は濃いアルコールを含む製品なので、国土交通省が持ち込める量を決めているからです。

1人あたりの上限は2リットルか2キログラム以下で、この量は化粧品類、医薬品類、スプレー缶の合計で数えます。旅行用の小さなボトルなら、ほかの化粧品と合わせた量だけ気にしておけば大丈夫です。

まとめ

香水は、自分の肌と周りの人の両方に関わる製品です。量は控えめに、日の当たる肌は避けて使えば、香りを気持ちよく楽しめます。

よくある質問

オードパルファンとオードトワレの違いは?

香料の濃さと、香りが続く時間の違いです。めやすはオードパルファンが香料5〜15%で約5時間、オードトワレが5〜10%で約3〜4時間です。

香水の香りはどれくらい続く?

香水、つまりパルファンで5〜7時間、オーデコロンで約2〜3時間がめやすです。香りの系統によって変わることがあります。

香水をつけて日に当たっても大丈夫?

直射日光の当たる肌につけると、まれにかぶれたりしみになったりすることがあります。そのため香水類には、直射日光に注意する表示が決められています。

香水でかぶれることはある?

あります。化粧品によるかぶれの原因の30%以上が香料で、化粧品の原料のなかでいちばん多い原因です。首にはスプレーを吹きかけた跡の形で出ることがあります。

香水は飛行機に持ち込める?

1容器0.5リットル以下、1人あたり2リットル以下なら持ち込めます。1人あたりの量は、化粧品類・医薬品類・スプレー缶の合計で数えます。

この記事で参照した情報

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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