- 成分表示の名前
- ココイルグルタミン酸Na
- 入っている理由
- 汚れを落とし、泡を立てるため(洗浄成分)
- 安全性のめやす
- アメリカの専門家委員会は、刺激が出ないようにつくった製品なら、今の使い方と濃度で安全と結論づけています
この記事でわかること
- ココイルグルタミン酸Naが汚れを落とすしくみ
- どんな製品の成分表のどこに出るか
- 安全性の結論と、目に入ったときのこと
洗顔料の成分表でココイルグルタミン酸Naを見つけて、「アミノ酸系ってやさしいの?」と気になった人も多いと思います。
結論から言うと、ココイルグルタミン酸Naは、汚れを落として泡を立てるために入っている洗浄成分です。アミノ酸系と呼ばれる仲間のひとつで、刺激が出ないようにつくった製品なら安全とされています。
ココイルグルタミン酸Naは、油の汚れを包んで落とす洗浄成分
ココイルグルタミン酸Naは、水だけでは落ちない油の汚れを包んで、水で流せるようにする成分です。肌の表面には皮脂やメイクなど油の汚れがあり、油は水をはじくので、水で流すだけでは落ちにくいからです。
この成分は、ヤシ油からとった脂肪酸と、アミノ酸のグルタミン酸を結びつけた界面活性剤です。油になじむ部分を内側にして油の汚れを取り囲み、水になじむ部分を外側に向けるので、汚れは小さな粒になって水に流れます。
ココイルグルタミン酸Naは、枠で囲んだ「油の汚れを包む」ところで働きます。
立てる
包む
流す
洗える
汚れを包む働きに加えて、泡を立てる役目もあります。弱酸性でも泡立ちやすい性質があるとされ、アミノ酸系の洗浄成分の代表のひとつです。
洗顔料やシャンプーなど、洗い流す製品に多い
ココイルグルタミン酸Naは、洗顔料、ボディソープ、シャンプーなど、洗い流す製品によく使われます。汚れを落として泡を立てる成分なので、洗う製品と相性がいいからです。
アメリカの届出でも、半分以上が洗い流す製品でした。成分表は多く入っている順に書く決まりなので、洗浄の主役として入っていれば、水のすぐ後など前のほうに出ます。
刺激が出ないようにつくった製品なら、安全とされている
アメリカの専門家委員会は、この成分を含む仲間について、刺激が出ないようにつくった製品なら、今の使い方と濃度で安全と結論づけています。安全かどうかは、成分の名前だけでなく、製品のつくりで決まるという考え方です。
人の肌で試した試験では、かぶれは見られなかったという結果があります。一方で、目に入ると刺激が出たという結果もあります。アミノ酸系でも、目に入ったらすぐに水で洗い流すのが基本です。
洗顔は、汚れを落としながら、角層のうるおいを守る天然保湿因子や細胞間脂質は残すのが基本です。ゴシゴシこすらず、泡でやさしく洗いましょう。
まとめ
- ココイルグルタミン酸Naは、油の汚れを包んで落とす洗浄成分
- 洗顔料やシャンプーなど、洗い流す製品に多い
- 専門家委員会は刺激が出ないつくりなら安全と評価
名前だけで決めず、使ったときの肌の感じも目安にしましょう。
よくある質問
ココイルグルタミン酸Naは、何のために入っていますか?
汚れを落として泡を立てるための洗浄成分です。油の汚れを包んで水で流せるようにし、洗顔料やシャンプーの泡を立てる役目があります。
アミノ酸系なら、肌への刺激はないのですか?
アミノ酸系でも、刺激がまったくないわけではありません。アメリカの専門家委員会の結論は「刺激が出ないようにつくった製品なら安全」という条件つきです。配合や濃度、洗い方でも感じ方は変わります。
ココイルグルタミン酸Naが目に入ったら、どうすればいいですか?
すぐに水でよく洗い流しましょう。目に入ると刺激が出たという結果もあります。痛みや赤みが続くときは、眼科で相談するのが安心です。
この記事で参照した情報
- Burnett CL, et al. Safety Assessment of Amino Acid Alkyl Amides as Used in Cosmetics. Int J Toxicol 2017;36(1 suppl):17S-56S
- Cosmetic Ingredient Review「Safety Assessment of Amino Acid Alkyl Amides as Used in Cosmetics」(Tentative Report, 2013)
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「N-アシルアミノ酸塩」
- 日本化粧品工業会 やさしい技術解説「肌の汚れを落とす ―洗浄料―」