- 成分表示の名前
- シロキクラゲ多糖体
- 入っている理由
- 水を抱えて肌の表面にうるおいを与えるため(保湿)
- 安全性のめやす
- パッチテストで赤みや刺激は出ず、キノコ類に食物アレルギーがある人は様子を見ながら試すと安心とされます
この記事でわかること
- シロキクラゲ多糖体がどんな成分か
- 乾燥に向く理由と、塗ったときの結果
- 「ヒアルロン酸の〇倍」の見方
スノーマッシュルームとも呼ばれるシロキクラゲ多糖体。ヒアルロン酸と何が違うのか、肌に何をしてくれるのか、気になりますよね。
結論から言うと、シロキクラゲ多糖体の効果は、肌の表面で水を抱えて、うるおいを与えることです。白いキノコからとった保湿成分で、乾燥が気になる肌に向きます。
シロキクラゲ多糖体は、水を抱える保湿成分
シロキクラゲ多糖体は、大きな分子そのものが水を抱える保湿成分です。
シロキクラゲは、中華料理や薬膳で食べられてきた白いキノコで、黒いキクラゲとは別の種類です。化粧品に入るのは、このキノコからとった、糖がたくさんつながった大きな分子です。とろみをつけたり、泡をきめ細かくしたりする目的でも使われます。
ヒアルロン酸と同じ、大きな分子が水をためこむ仲間です。
乾燥に向くのは、角層の表面で水を抱えるから
シロキクラゲ多糖体が乾燥に向くのは、角層の表面で水を抱えて、うるおいを補うからです。
肌のいちばん外側の角層は、皮脂膜・天然保湿因子・細胞間脂質の3つでうるおいを守っています。空気が乾いていると、表面から水分が奪われて、肌がかさつきます。シロキクラゲ多糖体は、この角層の表面で水を抱えます。
シロキクラゲ多糖体は、角層の表面で水を抱えてうるおいを与えます。
区分は化粧品の保湿成分で、言えるのは「皮膚にうるおいを与える」「皮膚の乾燥を防ぐ」などの範囲です。乾いた肌に水を抱えさせる役、と考えるとわかりやすいです。
塗ると、肌から逃げる水分が少なくなった
シロキクラゲのエキスを入れた化粧品を塗ると、肌から逃げる水分が少なくなったという結果があります。
入れていないものに比べて、肌から蒸発する水分が12.4%少なく、角層の水分も保たれていました。一方、「ヒアルロン酸の〇倍」という言い方は、試験管の中で水を吸う量を比べた話です。くわしくはシロキクラゲ多糖体の記事で解説しています。
ヒアルロン酸の代わりではなく、うるおい成分のひとつとして見るとちょうどいい成分です。
まとめ
- 白いキノコからとった、水を抱える保湿成分
- 大きな分子が、角層の表面で水をためこみます
- 塗ると、肌から逃げる水分が12.4%少なくなったという結果があります
- 「ヒアルロン酸の〇倍」は、試験管の中で水を吸う量を比べた話です
- 化粧品として言えるのは「皮膚にうるおいを与える」などの範囲
ヒアルロン酸の代わりではなく、うるおい成分のひとつとして選びましょう。
よくある質問
シロキクラゲ多糖体はヒアルロン酸より保湿力が高いですか?
ヒアルロン酸を上回ったという結果は、試験管の中で水を吸う量を比べたものです。保湿力には、抱えた水を逃がさない力もあるので、うるおい成分のひとつとして見ておきましょう。
全成分表示ではどう書かれていますか?
「シロキクラゲ多糖体」か「シロキクラゲエキス」です。スノーマッシュルームやトレメラは通称です。
シロキクラゲ多糖体は「ヴィーガンのヒアルロン酸」ですか?
別の成分です。キノコは植物ではなく菌類で、ヒアルロン酸とは構造も違います。
この記事で参照した情報
- Woźniak B, et al. Optimization of the Composition of a Cosmetic Formulation Containing Tremella fuciformis Extract (Fungi). Cosmetics 2023;10(3):82
- 日本精化「Tremoist-TP」技術資料(2011年、マツモト交商掲載)
- 養命酒製造「生薬百選41 白木耳(ハクモクジ)」(2007年8月号)
- 日本化粧品工業会 化粧品用語解説「保湿とエモリエント」
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)