- 成分表示の名前
- アルギニン
- 入っている理由
- 肌にうるおいを与えるため(保湿)、pHを整えるため
- 安全性のめやす
- アメリカの専門家委員会は、アミノ酸の仲間について今の使い方と濃度なら安全と結論づけています
この記事でわかること
- アルギニンが化粧品でしている2つの役目
- アルギニンが多く入っている製品
- 評価機関が出している安全性の結論
成分表で見かけるアルギニン。サプリで聞く名前なので、化粧品に入っているとどんな意味があるのか、気になりますよね。
結論から言うと、アルギニンは肌にうるおいを与えたり、化粧品のpHを整えたりするために入っているアミノ酸です。食品にも含まれる、身近な成分です。
アルギニンは、保湿とpHを整えるために入っている
アルギニンは、保湿とpHを整える2つの役目で使われるアミノ酸です。
肌の乾燥は、いちばん外側の角層から水分が逃げて起きます。角層の細胞の中で水を抱えている天然保湿因子は、その大半がアミノ酸とその仲間で、角層ではアルギニンから尿素もつくられます。アルギニンは、このアミノ酸の仲間として、肌にうるおいを与える保湿の役目で使われます。
アルギニンは、角層で水を抱える天然保湿因子と同じアミノ酸の仲間として、うるおいを与えます。
水に溶けるとアルカリ性に傾く性質もあるので、pHを整える目的でも使われます。髪の静電気をおさえる役目もあります。うるおい成分とのつながりはPCA-Naの記事へ。
化粧水や美容液など、つけたままの製品に多い
アルギニンは、化粧水や美容液など、つけたままの製品で多く使われています。シャンプーなどのヘアケアにも入ります。
成分表では、ほかのアミノ酸と並んで書かれることがよくあります。1%以下の成分は順番を入れかえてよい決まりなので、並びから量は読めません。くわしくは成分表の見方の記事へ。
今の使い方と濃度なら、安全と結論づけられている
アミノ酸でも、肌に危なくないか気になる人は多いと思います。アメリカの化粧品成分の専門家委員会は、アルギニンを含むアミノ酸の仲間について、今の使い方と濃度であれば安全と結論づけています。
ただし、どんな成分でも肌に合わないことはあります。赤みやかゆみが出たら、使うのをやめましょう。食品やサプリとしてとる話は、化粧品とは分けて考えます。
まとめ
- アルギニンは、保湿とpHを整える役目のアミノ酸
- 角層で水を抱える天然保湿因子の大半は、アミノ酸とその仲間
- 化粧水や美容液など、つけたままの製品に多い
- アメリカの専門家委員会は今の使い方なら安全と結論
- 食品やサプリの話とは分けて考える
成分表でアルギニンを見たら、うるおいやpHのための成分と考えましょう。
よくある質問
アルギニンは、化粧品で何のために入っているのですか?
肌にうるおいを与える保湿と、pHを整えるためです。水に溶けるとアルカリ性に傾く性質があり、髪の静電気をおさえる役目でも使われます。
アルギニンは、肌に危険な成分ですか?
今の使い方と濃度なら安全と、アメリカの化粧品成分の専門家委員会が結論づけています。ただし、肌に合わないときは使うのをやめましょう。
サプリのアルギニンと、化粧品のアルギニンは同じ話ですか?
分けて考えるのがよいとされます。化粧品では肌の表面で保湿やpHを整える役目で、食品やサプリとしてとる話とは目的も使い方もちがいます。
この記事で参照した情報
- 米国CIR「Safety Assessment of α-Amino Acids as Used in Cosmetics」最終報告(2012年10月5日)
- Burnett CL, et al. Safety Assessment of α-Amino Acids as Used in Cosmetics. Int J Toxicol 2013;32(6 Suppl):41S-64S
- 欧州 CosIng「ARGININE」(機能: Antistatic, Fragrance, Hair conditioning, Skin conditioning)
- 厚生省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「天然保湿因子」