肌の悩みやさしい解説

秋の肌悩みをやさしく解説!夏のダメージが出てくる理由と対策とは?

あるコスメオタク・2026.10.02・更新 2026.10.21・肌の悩み
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夏が終わってほっとしたころに、しみが濃く見えたり、肌がかさついたり、抜け毛が増えたように感じたりして、どう手入れを変えればいいのか迷いますよね。

結論から言うと、秋は夏に浴びた紫外線の影響が肌の表面に上がってくる時期と、空気が乾き始める時期が重なる季節です。日焼け止めとしみを防ぐ手入れは夏のまま続け、保湿だけを早めに増やすのが基本です。まずは、秋の空気から見ていきましょう。

秋は、湿度が9月の75%から11月の64%へ下がる

秋は、空気の乾燥が始まる季節です。東京の平年値では、9月から湿度も気温も下がり始めるからです。

東京の月ごとの平均の湿度(%)で、色の濃い秋の3か月に下がっていきます。

75 9月 71 10月 64 11月 56 12月 51 1月

東京の平均の湿度は、9月の75%から10月の71%、11月の64%、12月の56%へと下がり、1月の51%が1年でいちばん低くなります。日平均気温も9月の23.3℃から12月の7.7℃へと、約15℃下がります。皮脂も、夏にいちばん多く、冬は夏より少なめになっていきます。

季節と肌の関係は地域でも違います。日本海側は外の湿度が高くても、暖房の効いた室内は乾いた環境になります。秋には花粉も飛び、ブタクサやヨモギなどのキク科とカナムグラの花粉は、夏の終わりから秋にかけて飛びます。花粉症の人では、花粉で皮膚が荒れることもあります。

秋は、夏の湿った空気から冬の乾いた空気へ移っていく途中だと考えておきましょう。

紫外線は9月まで多く、UVAは冬でも夏の半分ほどある

涼しくなると、日焼け止めはもういいかなと思いますよね。でも、紫外線は9月まで多い時期が続き、10月以降もなくなりません。

1年の紫外線の70〜80%は、4〜9月に降り注ぎます。9月は、まだその多い時期の中にあります。また、UVAは冬でも夏の半分ほどあります。

暑さがやわらいでも、紫外線の多さは9月まで夏のままです。

夏に増えたメラニンは、秋に角層へ上がってくる

秋に夏の日焼けの影響が見えやすいのは、夏に増えたメラニンが、時間をかけて角層へ上がってくるからです。

紫外線を浴びると、表皮のいちばん下にある色素細胞(メラノサイト)がメラニンをさかんに作り、まわりの表皮の細胞に渡して、細胞の核を紫外線から守ります。メラニンを受け取った細胞は、少しずつ上へ移動して角層になり、やがて垢としてはがれ落ちます。こうして、メラニンも外へ出ていきます。

秋は、夏に増えたメラニンが枠の「角層へ上がる」途中にある時期です。

夏に
紫外線
メラニンが
増える
角層へ
上がる
はがれて
外へ

この移動には時間がかかります。表皮のいちばん下で生まれた細胞が表面からはがれ落ちるまでは、約45日といわれています。さらに、黒くなる日焼けは、赤い日焼けが引いた数日後に現れ、数週間から数か月続きます。そのため、夏の終わりに増えたメラニンは、秋になってもまだ肌に残っています。

メラニンが作られ続けて外へ出るのが追いつかず、たまった部分がしみです。秋は、夏の紫外線の影響がまだ肌の中を移動している時期なのです。

角層のセラミドは、秋から減り始める

空気が乾き始めるのと同じころ、肌の側でも、うるおいを守る材料が減り始めます。

肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つでうるおいを保っています。細胞間脂質の約50%はセラミドです。日本人の前腕では、角層の細胞に結びついたタイプのセラミドが、春と夏に比べて秋と冬には約半分に減っていたという結果があります。

湿度や気温が低いと、角層の守りは全体に弱まり、こすれなどの刺激にも弱くなります。秋によく聞く「ゆらぎ肌」は、こうした季節の変わり目に、乾燥や刺激で肌あれやかゆみが起きやすい状態をまとめた、化粧品で使われる呼び名です。

秋のかさつきは、空気の乾燥と、角層の材料の減少が重なって起きると考えましょう。

抜け毛は、夏に抜ける準備に入った毛が秋に抜ける

秋になると、抜け毛が増えた気がして不安になる人もいますよね。秋の抜け毛は、夏に抜ける準備に入った毛が、しばらくたってから抜けるためと考えられています。

髪は、伸びる時期と、成長を止めて抜ける準備に入る休止期をくり返しています。休止期の毛の割合は夏にいちばん高く、春に2番目の山があり、冬の終わりにいちばん低くなっていたという結果があります。休止期の毛はしばらくたってから抜けるので、夏に休止期に入った毛が秋に抜けると考えられています。

季節の抜け毛は、毛が生えかわるリズムのひとつです。急に増えたり、長く続いたりするときは皮膚科で相談しましょう。

秋の手入れは、夏の手入れを続けて保湿を早めに増やす

秋の手入れは、夏に始めたことをやめずに、保湿をひとつ足すのが基本です。紫外線は9月まで多く、乾燥は秋から始まるからです。

まず、日焼け止めは9月で終わりにしません。10月以降も、外に出る日は塗り続けます。しみを防ぐ医薬部外品の有効成分も、続けて使うことと紫外線を防ぐことが大事とされていて、夏が終わったからやめるものではありません。

次に、保湿を早めに増やします。夏に化粧水だけで済ませていた人は、10月ごろから乳液やクリームで、角層の水分を逃がさないようにします。皮膚科では、保湿剤を、ヘパリン類似物質や尿素のように角層の水分を増やすタイプと、ワセリンのように肌をおおって水分が逃げるのを防ぐタイプに分けています。乾燥肌では、十分な量を1日2回塗るのが基本です。

角質ケアは、やりすぎないのが秋のこつです。秋は角層の脂質が減り始める時期で、ナイロンタオルでこすったり洗いすぎたりすると、角層から逃げる水分が増えます。よく泡立てた洗浄料で、こすらずやさしく洗いましょう。

紫外線対策は続ける、保湿は足す、こすらない。この3つが秋の手入れの柱です。

まとめ

秋の手入れは、夏に始めたことをやめずに、保湿をひとつ足すところから始めてみてください。

よくある質問

秋にしみが濃く見えるのはなぜですか?

夏に増えたメラニンが、時間をかけて角層へ上がってくるためです。黒くなる日焼けは数週間から数か月続き、表皮の細胞が表面からはがれ落ちるまでは約45日といわれています。

秋も日焼け止めは必要ですか?

必要です。1年の紫外線の70〜80%は4〜9月に降り注ぎ、UVAは冬でも夏の半分ほどあるので、10月以降も外に出る日は塗り続けます。

秋の保湿はいつから増やせばいいですか?

10月ごろからが目安です。東京の湿度は9月の75%から11月の64%へ下がり、角層のセラミドも秋冬には春夏の約半分に減っていたという結果があります。

秋に抜け毛が増えるのは本当ですか?

休止期という抜ける準備に入った毛の割合は、夏にいちばん高いという結果があります。休止期の毛はしばらくたってから抜けるので、夏に休止期に入った毛が秋に抜けると考えられています。

「ゆらぎ肌」とは何ですか?

季節の変わり目に、乾燥や刺激で肌あれやかゆみが起きやすい状態をまとめた、化粧品で使われる呼び名です。肌あれやかゆみが続くときは、皮膚科で相談しましょう。

この記事で参照した情報

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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