肌の悩みやさしい解説

季節と肌の関係をやさしく解説!冬に乾く本当の理由とは?

あるコスメオタク・2026.09.22・更新 2026.10.21・肌の悩み
肌タイプ乾燥肌

季節が変わるたびに肌の調子も変わると、手入れも季節ごとに変えたほうがいいのか迷いますよね。

結論から言うと、肌は冬だけでなく一年中乾きやすく、紫外線も冬にゼロにはなりません。季節ごとに何が強まるかを知って、保湿と紫外線対策の力の入れ方を調整するのが近道です。まずは、冬に乾く理由から見ていきましょう。

冬は、外の空気と暖房の室内で乾く

冬に肌が乾くのは、外の空気や暖房の効いた室内の乾いた空気に、角層の水分が奪われるからです。どこで乾くかは、住んでいる地域によって違います。

冬の太平洋側は雨が少なく、外の空気そのものが乾いています。いっぽう日本海側は、雪が降って外の湿度は高いものの、暖房の効いた室内では気温が上がるぶん湿度が下がり、乾いた環境になります。外が湿っていても、暖房で室内が乾くのです。さらに、風の強い日は皮膚から水分が失われやすくなります。

保湿で手当てしたいのは、枠で囲んだ「水分が逃げる」ところです。

冬の乾いた
空気や暖房
角層の水分が
逃げる
かさつきや
肌荒れ

乾いた空気にさらされると、肌のいちばん外側の角層から水分が逃げて、かさつきや肌荒れにつながります。冬の乾燥対策は、角層の水分を逃がさないことが中心です。

冬の乾燥肌では、角層のうるおい成分そのものが減る

冬の乾燥は、空気が乾いているせいだけだと思いますよね。でも、冬の乾燥肌では、角層の中のうるおい成分そのものも減っています。

角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つでうるおいを保っています。細胞間脂質の約50%はセラミドです。

冬の乾燥肌では、このうち2の天然保湿因子のアミノ酸が減ります。

角層の下の表皮 1 2 3
  1. 1皮脂膜 肌の表面をおおう、皮脂と汗の膜
  2. 2天然保湿因子 角層の細胞の中で、水を抱える
  3. 3細胞間脂質 細胞のすき間を埋めて、水分を逃がさない。約50%はセラミド

天然保湿因子はアミノ酸を中心としたうるおい成分で、冬の乾燥肌や、お年寄りの乾燥肌、アトピー性皮膚炎の乾燥肌などでは、角層のアミノ酸が減って水分量も下がることが報告されています。減る原因としては、洗いすぎで天然保湿因子が流れ出ることや、年齢などでそれをつくる力が落ちることが考えられています。

健康な角層には、重さの約20〜30%の水分が含まれていますが、この量はまわりの湿度や角層の状態で大きく変わります。だからこそ、保湿に加えて、洗いすぎを避けることも冬の乾燥対策のひとつになります。

夏も、エアコンと日焼けで乾きやすい

汗をかく夏は、肌はうるおっていると思う人は多いと思います。でも、夏もエアコンの効いた部屋や日焼けで、肌は乾きやすくなっています。

オフィスの空調や家庭のエアコン、断熱性や密閉性の高い住まいが増えて、夏でも湿度の低い環境で過ごす時間が長くなっています。道路の舗装など、都市そのものも長い目で見た湿度の低下に拍車をかけています。エアコンの完備した生活や長時間の飛行機も、肌の乾燥を強める要因のひとつと考えられています。

日焼けも肌荒れのもとになります。日焼けすると、皮膚の生まれ変わりが速まりすぎてリズムが乱れ、肌荒れの状態になります。強い日差しを浴びて、数時間から数日後に肌荒れが起きることもあります。

夏の乾燥は、エアコンと紫外線の両方から来ていると考えておきましょう。

紫外線は、冬でもゼロにならない

紫外線は、冬でもゼロにはなりません。1月でも、ピークの月に比べてUVBで5分の1、UVAで2分の1の紫外線があるからです。

紫外線は3月ごろから増え始めて、6〜8月にピークを迎えます。1年では4〜9月におよそ70〜80%が、1日では夏の午前10時から午後2時におよそ70%が集中します。地域による差もあり、年間の紫外線量は沖縄と北海道で2倍ほど違います。

紫外線の強さの目安であるUVインデックスで見ると、那覇の1月は3.9で、札幌の4月の3.6より高い数字でした。南の地域の冬が、北の地域の春より強いこともあるのです。また、標高が1000m上がるごとに紫外線量は10〜12%増え、日陰でも日なたの50%あるとされています。

世界保健機関もUVインデックスを使った対策をすすめていて、3〜5では日中はできるだけ日陰を使い、6〜7では長袖や日焼け止め、帽子を使い、8以上では日中の外出をできるだけ控える、という目安です。日本皮膚科学会は、日傘や帽子、長袖などで肌に届く紫外線を減らすことを第一にして、日焼け止めは最後の砦と位置づけています。春スキーは照り返しの紫外線が多いので注意が必要です。日焼け止めは、少なくとも2〜3時間おきを目安に塗り直しましょう。

冬でも、外に長くいる日は紫外線対策をしておくと安心です。

夏の汗は、ほとんどが水分の弱い酸性

汗は99%以上が水分で、乳酸を含むためpH5.7〜6.5の弱い酸性です。汗を出すエクリン汗腺は日本人で約230万個あり、1日に10リットルもの汗を出すとされています。

汗をかくと肌がかゆくなって困る、という人もいますよね。アトピー性皮膚炎の人にとっては、汗はかゆみのきっかけのひとつです。かゆみを引き起こしたり悪化させたりするものとして、温熱や発汗、ウールの繊維、精神的なストレス、食べ物、飲酒、かぜなどが特に重要とされています。

汗をかく季節は、汗がかゆみのきっかけになることもあると知っておきましょう。

花粉は、春だけでなく秋まで飛ぶ

花粉が飛ぶのは春だけではなく、夏の終わりから秋にも飛んでいます。花粉症では、花粉で肌が荒れることもあるので、春以外も気にかけたいところです。

花粉症では、花粉で皮膚が荒れたり、せきやぜんそくが起きたり、特定の果物や野菜を食べると口の中が腫れたりかゆくなったりすることがあります。スギやヒノキは春が中心ですが秋にも少し飛ぶことがあり、カモガヤやオオアワガエリなどのイネ科の花粉は、種類が多いため春から初秋までの長い期間飛びます。ブタクサやヨモギなどのキク科とカナムグラの花粉は、夏の終わりから秋にかけて飛んでいます。

季節の変わり目に肌が荒れたら、花粉も原因のひとつと考えてみてください。

まとめ

季節で変えたいのは、製品そのものより、保湿と紫外線対策の力の入れ方です。冬は乾燥、夏は紫外線とエアコン、と季節ごとに何が強まるかを思い出してみてください。

よくある質問

冬に肌が乾燥するのはなぜですか?

乾いた空気に角層の水分が奪われるうえに、肌のうるおい成分も減るためです。太平洋側は外の空気が、日本海側は暖房の効いた室内が乾きます。冬の乾燥肌では、角層のアミノ酸が減ることも報告されています。

冬でも紫外線対策は必要ですか?

紫外線は冬でもゼロにはなりません。1月でもピークの月に比べてUVBで5分の1、UVAで2分の1あり、那覇の1月は札幌の4月より強い数字でした。外に長くいる日は対策しておくと安心です。

夏も肌は乾燥しますか?

夏もエアコンの効いた部屋で、湿度の低い環境に長くいるため乾きやすくなります。日焼けも肌荒れのもとになり、強い日差しを浴びた数時間から数日後に肌荒れが起きることもあります。

日焼け止めはどのくらいで塗り直しますか?

少なくとも2〜3時間おきが目安です。紫外線対策は日傘や帽子、長袖などで肌に届く紫外線を減らすことが第一で、日焼け止めは最後の砦とされています。

花粉で肌が荒れるのは春だけですか?

春だけではありません。スギやヒノキは春が中心ですが、イネ科の花粉は春から初秋まで、ブタクサやヨモギなどは夏の終わりから秋にかけて飛びます。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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