この記事でわかること
- 一緒に使ってはいけない決まりはあるのか
- 2つの成分の役割と、ヒリつきが出やすい側
- 塗る順番と、1つずつ始める試し方
ニキビや毛穴が気になって、アゼライン酸とナイアシンアミドを両方使いたいけれど、重ねてヒリヒリしないか迷いますよね。
結論から言うと、2つを一緒に使ってはいけないという公的な決まりはありません。働くところが違うので、役割を分けて使えます。気をつけたいのは、アゼライン酸のヒリつきです。
一緒に使ってはいけない決まりはなく、ヒリつきはアゼライン酸の側で見る
2つの組み合わせを禁じた公的な決まりはなく、気をつけるのはアゼライン酸のヒリつきです。ヒリつきは、アゼライン酸で知られている反応だからです。
たとえば海外の薬では、かゆみやヒリつきなどが、20%のクリームで約1〜5%、15%のジェルで29%の人に出ています。一方で、その薬の説明書で一緒に使うのを避けるよう書かれているのは、アルコール入りの洗顔料や収れん化粧水、ピーリング剤などで、ナイアシンアミドの名前はありません。
組み合わせより、アゼライン酸をどう始めるかを見ておけば大丈夫です。
アゼライン酸は毛穴の出口の角質に、ナイアシンアミドは角層のうるおいに働く
アゼライン酸は毛穴の出口の角質に、ナイアシンアミドは角層のうるおいに働く成分です。ニキビや毛穴のつまりは、毛穴の出口の角質が厚くなってふさがり、中に皮脂がたまるところから始まります。
アゼライン酸は、海外のニキビの薬の説明書で、角質のでき方をととのえて毛穴をつまりにくくする働きがあげられている成分です。ただし、日本の市販品は化粧品なので、言えるのは「肌を整える」などまでです。
ナイアシンアミドには、角層のすき間を埋めるセラミドを増やす働きが報告されています。角層が自分でうるおいを保つ力を支える成分で、刺激は少ないほうです。
2つは働くところが違うので、役割を分けられます。
毛穴の出口に
うるおいに
毛穴とうるおい
毛穴の出口はアゼライン酸、角層のうるおいはナイアシンアミド、と役割を分けて考えるとわかりやすいです。
始めるのは1つずつ。順番は製品の説明どおりでいい
新しく始めるのは1品ずつにして、少量を狭い範囲から試します。2つを同時に始めると、どちらが合わなかったのかわからなくなるからです。
どちらを先に塗るか迷う人は多いと思います。順番は製品ごとの使い方が優先で、書かれていなければ、水分の多いものから油分の多いものへ重ねれば十分です。ヒリつきや赤みが出たら、やめましょう。
ナイアシンアミドの「シワを改善する」などは医薬部外品の効能で、ニキビや赤みの治療は皮膚科の話です。1つずつ、肌の様子を見ながら足していきましょう。くわしくは美容成分の組み合わせで解説しています。
まとめ
- 一緒に使ってはいけない、という公的な決まりはない
- アゼライン酸は毛穴の出口の角質に、ナイアシンアミドは角層のうるおいに働く
- ヒリつきはアゼライン酸のほうで知られている
- 日本のアゼライン酸は化粧品で、言えるのは「肌を整える」などまで
- 順番は製品の説明に従い、始めるのは1つずつ
組み合わせより、1つずつ肌の様子を見ることを大切にしましょう。
よくある質問
アゼライン酸とナイアシンアミドは一緒に使えますか?
一緒に使ってはいけないという公的な決まりはありません。ただ、日本の市販のアゼライン酸は化粧品なので、重ねても言えるのは「肌を整える」などの範囲までです。
アゼライン酸とナイアシンアミドを一緒に使うと何がいいですか?
働くところが違うので、役割を分けて使えます。アゼライン酸は毛穴の出口の角質に、ナイアシンアミドは角層のセラミドを増やしてうるおいを支える側に働きます。
一緒に使ってヒリヒリしたら、どちらが原因ですか?
ヒリつきは、アゼライン酸で知られている反応です。ナイアシンアミドは刺激が少ないほうですが、同時に始めると原因がわからなくなるので、1品ずつ始めましょう。
どちらを先に塗ればいいですか?
決まった順番はなく、製品ごとの使い方が優先です。書かれていなければ、水分の多いものから油分の多いものへ重ねれば十分です。
この記事で参照した情報
- FDA: FINACEA (azelaic acid) Gel 15% 添付文書(2021)
- DailyMed: AZELEX (azelaic acid) cream 20% 添付文書(2024)
- 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」(日皮会誌133(3):407-450)
- Boo YC. Mechanistic Basis and Clinical Evidence for the Applications of Nicotinamide (Niacinamide) to Control Skin Aging and Pigmentation. Antioxidants 2021;10(8):1315
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
- 厚生労働省「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」(平成20年12月25日 薬食審査発第1225001号)