- 成分表示の名前
- グリチルリチン酸2K
- 入っている理由
- 肌あれやにきびを防ぐため(医薬部外品の有効成分)
- 安全性のめやす
- 皮膚からほとんど吸収されないと予想され、米国の評価では当時の使い方と濃度で安全とされています
この記事でわかること
- グリチルリチン酸2Kがどんな成分か
- 肌荒れ・ニキビが起きるしくみと、向く理由
- 薬用と化粧品で言えることの違い
薬用の洗顔料や化粧水でよく見るグリチルリチン酸2K。何のために入っていて、肌荒れやニキビにどう向くのか、気になりますよね。
結論から言うと、グリチルリチン酸2Kは、肌あれやにきびを防ぐために入っている成分です。薬用の洗顔料などでは、医薬部外品の有効成分として「にきび・かみそりまけ及び肌あれを防ぐ」効能が認められています。
グリチルリチン酸2Kは、甘草からとれる甘い成分の仲間
グリチルリチン酸2Kは、甘草という植物からとれる甘い成分の仲間です。グリチルリチン酸がカリウムと結びついた形が2Kで、「K」はカリウムの記号です。
薬用の商品では有効成分として使われ、ふつうの化粧品にも入ります。同じ成分でも、商品の区分によって言えることが変わります。
肌荒れ・ニキビに向くのは、これらを「防ぐ」効能が認められているから
グリチルリチン酸2Kが肌荒れ・ニキビに向くのは、医薬部外品の有効成分として、これらを「防ぐ」効能が認められているからです。まず、肌あれとニキビがどう起きるかを見てみましょう。
肌あれは、乾燥やこするなどの刺激で角層がうるおいを保てなくなり、荒れて起きます。ニキビは、皮脂が毛穴の出口にたまってつまるところから始まります。
薬用石けんで、グリチルリチン酸2Kを有効成分にしたときに認められる効能です。
にきび
「にきび…を防ぐ」
かみそりまけ
「かみそりまけ…を防ぐ」
肌あれ
「肌あれを防ぐ」
薬用石けんや薬用洗顔料では、グリチルリチン酸2Kに「皮膚の清浄、にきび・かみそりまけ及び肌あれを防ぐ」効能が認められています。薬用石けんでこの効能をつけられる有効成分は、2Kともう1つの成分だけです。どれも、起きる前に「防ぐ」ための言葉です。
ふつうの化粧品で言えるのは「肌荒れを防ぐ」まで
同じグリチルリチン酸2Kでも、ふつうの化粧品に入っている場合に言えるのは、製品として「肌荒れを防ぐ」「肌を整える」までです。化粧品は、成分ごとの働きをうたえないからです。
薬用の効能かどうかは、パッケージの「医薬部外品」の表示と、効能の欄を見ればわかります。くわしくはグリチルリチン酸2Kの記事で解説しています。
まとめ
- グリチルリチン酸2Kは、甘草からとれる成分の仲間
- 薬用石けんでは「にきび・かみそりまけ及び肌あれを防ぐ」効能の有効成分
- ふつうの化粧品で言えるのは、製品として「肌荒れを防ぐ」まで
選ぶときは、「医薬部外品」の表示と効能の欄を見ましょう。
よくある質問
グリチルリチン酸2Kが入っていれば、薬用化粧品ですか?
そうとは限りません。2Kは、ふつうの化粧品にも入ります。パッケージの「医薬部外品」の表示と、有効成分が分けて書かれているかで見分けましょう。
グリチルリチン酸2Kは、ニキビの薬ですか?
ニキビの薬ではなく、にきびを防ぐための成分です。薬用石けんなどで国が認めた効能は「にきび…を防ぐ」で、できたニキビの治療の中心は皮膚科で処方される医薬品です。
甘草の副作用の偽アルドステロン症は、化粧品でも心配ですか?
注意されているのは、主に甘草の成分を含む飲み薬です。塗る場合は、アメリカの専門家の委員会が、皮膚からほとんど吸収されないと予想し、当時の使い方と濃度では安全と結論しています。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「グリチルリチン酸」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「抗炎症剤」
- 厚生労働省「薬用石けんの承認審査に係る留意事項について」(平成30年3月29日 薬生薬審発0329第13号)
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)
- 日本化粧品工業連合会「化粧品等の適正広告ガイドライン2020年版」
- 日本化粧品工業会「医薬部外品の成分表示の趣旨説明」
- 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 偽アルドステロン症」(平成18年11月)
- Cosmetic Ingredient Review Expert Panel. Final Report on the Safety Assessment of Glycyrrhetinic Acid, Potassium Glycyrrhetinate, ... Dipotassium Glycyrrhizate, ... and Potassium Glycyrrhizinate. Int J Toxicol 2007;26(Suppl 2):79-112