- 成分表示の名前
- ハチミツ
- 入っている理由
- 糖が水を抱えこみ、肌のうるおいを保つため(保湿)
- 安全性のめやす
- 米国の専門家パネルは今の使い方と濃度で安全と結論し、アレルギーはとてもまれですが報告があります
この記事でわかること
- はちみつの糖が水を抱えるしくみ
- 化粧品として言える効能の範囲
- はちみつパックとの違い
はちみつは食べるものなのに、化粧品に入っていると肌に何をしてくれるのか、不思議に思いますよね。
結論から言うと、化粧品のはちみつの効果は、水を抱えこんで肌のうるおいを保つことです。成分表では「ハチミツ」と書かれます。
化粧品のはちみつは、水を抱えこむ保湿成分
化粧品のハチミツは、水を抱えこんでうるおいを保つ保湿成分です。グリセリンなどと同じタイプの仲間です。
はちみつは、ミツバチが花の蜜などを集めてつくる、天然の甘いものです。化粧品では、リップクリームや保湿クリームなどに入ります。台所のはちみつを顔に塗るパックとは、別の話です。
乾燥に向くのは、約8割を占める糖が水と結びつくから
はちみつが乾燥に向くのは、約8割を占める糖が水と結びつき、角層の水分を保つのを助けるからです。
肌のいちばん外側の角層は、細胞の中の天然保湿因子などが水を抱えて、うるおいを保っています。水分が減ると、角層が乾いてカサつきます。はちみつの糖の多くは果糖とブドウ糖で、この糖が水を抱えこみ、角層の水分を保つ側に働きます。
はちみつの糖が水と結びつき、角層の水分を保つのを助けます。
水を抱える成分なので、乾燥が気になる肌に向きます。
化粧品で言えるのは「皮膚の乾燥を防ぐ」などの範囲
ハチミツ入りの化粧品で言えるのは、「皮膚にうるおいを与える」「皮膚の乾燥を防ぐ」などです。化粧品の効能は、国が決めた範囲の中でしか言えないからです。
リップなら、「口唇の乾燥を防ぐ」などの言い方になります。ニキビに効く、シミが薄くなるといった話は、化粧品の効果としては言えません。くわしくははちみつの記事で解説しています。
どれも、水を抱えこむ働きにつながる言葉です。
まとめ
- 化粧品の「ハチミツ」は、水を抱えこむ保湿成分です
- はちみつの約8割は糖で、多くは果糖とブドウ糖です
- その糖が水と結びつき、角層の水分を保つのを助けます
- 言えるのは、うるおいを与える・乾燥を防ぐなどの範囲です
- 台所のはちみつを顔に塗るパックは、化粧品とは別の話です
赤みやかゆみが出たら、使うのをやめて皮膚科に相談しましょう。
よくある質問
はちみつパックは肌にいいですか?
食品を顔に塗ることで、化粧品とは別の話です。化粧品のハチミツは、品質を管理した原料を処方の一部として配合したものです。肌が荒れているときの手作りパックは避けましょう。
はちみつはニキビに効きますか?
ニキビに効くとは言えません。医療用のはちみつを顔にのせても、ふつうの洗顔だけのときとニキビの減り方は変わらなかったという結果があります。
はちみつで肌荒れするのはなぜですか?
アレルギーや、荒れた肌に食品を塗る刺激が考えられます。はちみつのアレルギーはとてもまれですが、例はあります。赤みやかゆみが出たら使うのをやめましょう。
この記事で参照した情報
- CIR Expert Panel. Safety Assessment of Honey-Derived Ingredients as Used in Cosmetics. Int J Toxicol 2025;44(2 suppl):5S-18S
- 文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「はちみつ」(食品番号03022)
- Burlando B, Cornara L. Honey in dermatology and skin care: a review. J Cosmet Dermatol 2013;12:306-313
- Semprini A, et al. Randomised controlled trial of topical kanuka honey for the treatment of acne. BMJ Open 2016;6:e009448
- 大阪府「化粧品の効能の範囲」(平成12年12月28日 医薬発第1339号、平成23年7月21日 薬食発0721第1号)