- 成分表示の名前
- コウジ酸
- 入っている理由
- 日やけによるしみ・そばかすを防ぐため(薬用化粧品)
- 安全性のめやす
- 国は2005年に正しく使えば安全性に特段の懸念はないと判断し、ヨーロッパも1%まで安全と評価しています
この記事でわかること
- しみができるしくみと、コウジ酸が働くところ
- 国が認めた効能と配合の量
- 安全性についての国の判断
シミ対策の薬用化粧品で見かけるコウジ酸。味噌やお酒の麹と関係があるのか、肌に使って大丈夫なのか気になりますよね。
結論から言うと、コウジ酸は、日やけによるしみ・そばかすを防ぐ医薬部外品の有効成分です。正しく使えば安全性に特に心配はないと、国も判断しています。
コウジ酸は、麹菌がつくるしみ対策の有効成分
コウジ酸は、麹菌などのカビがつくる、水に溶ける成分です。1907年に麹菌から見つかり、日本では1988年に医薬部外品の有効成分として認められました。
一時、国が新しくつくるのを止めたこともあります。でも2005年に、正しく使えば安全性に特に心配はないと国が判断しました。
シミに向くのは、メラニンができるところを抑えるから
コウジ酸がシミに向くのは、しみのもとのメラニンができるところで働くからです。まず、しみがどうできるかを見てみましょう。
紫外線を浴びると、肌の中でメラニンという色の粒が作られます。メラニンはまわりの細胞に渡され、たまるとしみになります。
コウジ酸は、枠で囲んだ「メラニンができる」ところに働きます。
浴びる
できる
渡される
しみになる
メラニンは、銅をもつ酵素の働きでつくられます。コウジ酸は、この銅をはさみ込んで、酵素の働きを抑えると考えられています。こうして、医薬部外品の有効成分として「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」などの効能が認められています。
効能は「防ぐ」で、できたシミを消すものではない
コウジ酸の効能は、しみを「防ぐ」ことです。働くのはメラニンができるところなので、できてしまったシミを消す効能ではありません。
国の資料では、配合する量は0.1〜1.0%です。シミ対策で選ぶなら、「医薬部外品」の表示があるかを見ましょう。くわしくはコウジ酸の記事で解説しています。
まとめ
- コウジ酸は、麹菌などのカビがつくる水に溶ける成分です
- メラニンをつくる酵素の銅をはさみ込むと考えられています
- 医薬部外品の効能は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」などです
かゆみや赤みが出たら使うのをやめて、皮膚科に相談しましょう。
よくある質問
コウジ酸でシミは消えますか?
できたシミを消す効能はありません。医薬部外品の有効成分として認められた効能は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」などで、予防の範囲です。
コウジ酸は安全ですか?
正しく使えば、特に心配はないと国が判断しています。2005年に、医薬部外品として正しく使われる場合には安全性に特段の懸念はないと結論づけられました。
味噌や酒粕にもコウジ酸は入っていますか?
発酵食品にごく少し含まれることがあります。ただ、麹を使った食品と、医薬部外品の有効成分として配合されるコウジ酸は、分けて考えましょう。
この記事で参照した情報
- 厚生労働省 コウジ酸含有医薬部外品の安全性に関する検討会 資料1-3「コウジ酸を含有する医薬部外品について」(平成17年)
- 厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知「コウジ酸を含有する医薬部外品等に関する安全対策について」(平成17年11月2日 薬食安発第1102003号)
- Bentley R. From miso, saké and shoyu to cosmetics: a century of science for kojic acid. Nat Prod Rep 2006;23:1046-1062
- Chang TS. An Updated Review of Tyrosinase Inhibitors. Int J Mol Sci 2009;10(6):2440-2475
- 陈东洋ほか「Determination of kojic acid in fermented foods by solid-phase extraction coupled with ultra performance liquid chromatography-tandem mass spectrometry」色谱 2023;41(7):632-639