- 成分表示の名前
- ラノリン
- 入っている理由
- 肌や唇の表面をおおって乾燥を防ぐため(油分)
- 安全性のめやす
- 米国の専門家は今の使い方と濃度で安全と結論しましたが、傷んだ肌に長く塗るとかぶれが起きやすいとされます
この記事でわかること
- ラノリンが乾燥を防ぐしくみ
- ワセリンとラノリンの違い
- かぶれが起きやすい条件
リップやクリームの成分表でラノリンを見ると、羊の毛の脂ってどんな成分なのか、ワセリンと何が違うのか、気になりますよね。
結論から言うと、ラノリンは肌や唇の表面をおおって、乾燥を防ぐ油分です。ワセリンと違って、水を抱え込める性質もあります。
ラノリンは、羊の毛の脂を精製した、水も抱え込める油分
ラノリンは、羊の毛の脂からつくる油分です。「羊毛脂」ともよばれ、羊の毛を洗うときに落ちた脂を集めて、精製してつくります。
石油由来のワセリンが水をほとんど抱えないのに対し、ラノリンは水を抱え込める性質があります。そのため、化粧品ではクリームやリップの油分として、水と油を合わせたクリームの土台にも使われます。
ラノリンは表面をおおって、水分が逃げるのを防ぐ
ラノリンが乾燥に向くのは、肌の表面に油の膜をつくって、水分が逃げるのを防ぐからです。角層の水分は、ふだんは皮脂膜に守られていますが、乾くと表面から逃げていきます。
ラノリンは角層の上に油の膜をつくり、水分が逃げるのを防ぎます。
ラノリンの膜は、皮脂膜のかわりに角層の上をおおい、水分を逃がしにくくします。届くのは、肌のいちばん外側の角層までです。
唇は皮脂膜がなく、角層もうすい場所です。だから、粘りのあるラノリンでふたをするケアが向いています。
医薬品でも、精製ラノリンは塗り薬の土台に使われる
国の医薬品の規格書にある「精製ラノリン」の効能は、軟膏をつくるときの土台に使うことです。水を抱え込めるので、水と油を合わせた塗り薬の土台に向くからです。
ただし、ラノリンそのものが病気に効く薬ではありません。また、傷んだ肌に長く塗ると、かぶれが起きやすいとされます。くわしくはラノリンの記事で解説しています。
まとめ
- ラノリンは、羊の毛の脂を精製した油分
- 肌や唇をおおって、水分が逃げるのを防ぎます
- かぶれは、傷んだ肌に長く塗ると起きやすい
合わないと感じたら、使うのをやめて皮膚科に相談しましょう。
よくある質問
ワセリンとラノリンの違いは何ですか?
原料と、水を抱え込めるかどうかが違います。ワセリンは石油由来で水をほとんど抱えず、ラノリンは羊の毛の脂で水を抱え込めます。
ラノリンでアレルギーが起きることはありますか?
あります。起きやすいのは、傷んだ肌に長く塗る場合です。一般の人でのアレルギーは、非常にまれとされています。
ニップルクリームのラノリンは乳頭の痛みに効きますか?
ラノリンの役目は、表面をおおって乾燥を防ぐことで、痛みを止める薬ではありません。痛みが強い、傷が続くときは、助産師や医師に相談しましょう。