- 成分表示の名前
- ミネラルオイル
- 入っている理由
- 肌をおおって水分の蒸発を防ぎ、メイクを浮かせるため
- 安全性のめやす
- 化粧品用のものを肌に塗る場合、健康へのリスクは予想されないと評価されています
この記事でわかること
- ミネラルオイルが乾燥を防ぐしくみ
- ワセリンやパラフィンとの関係
- 肌に悪いと言われる話の答え
ミネラルオイルは「石油由来で肌に悪そう」と聞くこともあって、使っていいのか迷いますよね。
結論から言うと、ミネラルオイルの効果は、肌の表面に油の膜をつくり、水分が逃げるのを防ぐことです。化粧品用のものを肌に塗る場合、健康へのリスクは予想されないと評価されています。
ミネラルオイルは、石油から精製した透明な油
ミネラルオイルは、石油からとった油を高度に精製した、透明な液体の油です。流動パラフィンとも呼ばれます。
ワセリンやパラフィンと同じ、炭素と水素だけでできた石油系の油の仲間で、ワセリンはペースト状、パラフィンはろう状、ミネラルオイルは液体という違いです。ほかの成分と反応しにくく、皮膚からはほとんど吸収されないので、塗ったあとも肌の表面にとどまります。メイクを浮かせる、クレンジングの主成分にも使われます。
乾燥に向くのは、表面の油の膜で水分の蒸発を防ぐから
ミネラルオイルが乾燥に向くのは、表面の油の膜で、角層の水分が蒸発するのを防ぐからです。
肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜などでうるおいを守っています。この守りが足りないと、内側の水分が外へ逃げて、肌が乾きます。ミネラルオイルは、表面に油の膜をつくって、水分の逃げ道をふさぎます。
ミネラルオイルは肌の表面に油の膜をつくり、角層の水分が逃げるのを防ぎます。
区分は化粧品で、言えるのは「皮膚の乾燥を防ぐ」「肌を保護する」といった範囲です。
水分の蒸発を減らすが、ふたの力はワセリンが上
ミネラルオイルは水分の蒸発を減らす油ですが、ふたをする力はワセリンのほうが強いとされます。どちらも肌の表面にとどまって、油の膜をつくります。
たとえば、ミネラルオイルなどの油は、皮膚から蒸発する水分を20〜30%ほど減らしうるとされています。ワセリンは半固形で、肌にふたをする力がより強い油です。
のびのよい使い心地ならミネラルオイル、しっかりふたをしたいときはワセリン、と選び分けられます。くわしくはミネラルオイルの記事で解説しています。
まとめ
- ミネラルオイルは、石油から精製した透明な液体の油です
- ワセリンやパラフィンと同じ、石油系の油の仲間です
- 肌の表面にとどまり、水分の蒸発を防ぎます
- ふたをする力は、半固形のワセリンのほうが強いとされます
- 化粧品用を肌に塗る場合、健康へのリスクは予想されないと評価されています
「石油由来」だけで決めず、使い心地の好みで選びましょう。
よくある質問
ミネラルオイルは肌に悪いですか?
化粧品用を肌に塗る場合、健康へのリスクは予想されないと評価されています。口紅のように口に入りうる製品は、評価がより難しいとされます。
ミネラルオイルと鉱物油は同じですか?
鉱物油は石油に由来する油をまとめた呼び方で、ミネラルオイルはその仲間の一つです。ワセリンやパラフィンも鉱物油に含まれます。
ミネラルオイルで毛穴がつまりますか?
化粧品用のミネラルオイルは、毛穴のつまりをつくらないという報告があります。ニキビができやすい人は、ニキビの人で使用試験をした製品を選ぶのが目安です。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「流動パラフィン」
- Purnamawati S, et al. The Role of Moisturizers in Addressing Various Kinds of Dermatitis: A Review. Clin Med Res 2017;15(3-4):75-87
- BfR Opinion No. 008/2018 Highly refined mineral oils in cosmetics: Health risks are not to be expected according to current knowledge(2018年2月27日)
- DiNardo JC. Is mineral oil comedogenic? J Cosmet Dermatol 2005(出版社 Blackwell の発表、ScienceDaily 2005年5月31日)
- 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」