この記事でわかること
- 脂性肌と混合肌を見分ける決め手は頬
- 額と鼻がテカりやすく、頬がつっぱるしくみ
- 家でできる見分け方と、肌タイプ別の手入れ
Tゾーンはテカるけど、頬はどうだろう…自分は脂性肌なのか混合肌なのか、迷いますよね。
結論から言うと、脂性肌と混合肌の見分け方は、テカる場所が顔全体か、額と鼻のTゾーンだけで頬は乾く・つっぱるかです。額と鼻はどちらの肌でもテカりやすい場所なので、決め手になるのは頬です。まずは、見分けるポイントから見ていきましょう。
見分ける決め手は、頬がテカるか、つっぱるか
頬までテカって乾かないなら脂性肌、テカるのは額と鼻だけで頬が乾く・つっぱるなら混合肌です。脂性肌は顔全体で皮脂が多い肌、混合肌は場所によって皮脂の出方が違う肌だからです。
肌タイプは、皮脂の量と、角層の水分量の2つで見ます。角層とは、肌のいちばん外側の層です。脂性肌は、皮脂も角層の水分も多い肌で、とくに額や鼻筋で皮脂が目立ちます。ニキビや吹き出物ができやすく、毛穴が比較的大きいので、きめが粗く見えることもあります。
いっぽう混合肌は、額と小鼻のまわりのTゾーンはべたつくのに、両頬からあごにかけてのUゾーンは乾きやすい、というように、1つの顔の中で状態が分かれている肌です。額と鼻がテカるのは、脂性肌でも混合肌でも同じです。違いが出るのは頬なのです。
Tゾーンのテカリだけで決めずに、頬を見る。これが、脂性肌と混合肌を見分けるいちばんのポイントです。
額と鼻がテカるのは、皮脂をつくる場所が多いから
額や鼻がテカりやすいのは、皮脂をつくる皮脂腺がよく発達している場所だからです。どちらの肌タイプでもTゾーンがテカりやすいのは、このためです。
皮脂腺は、手のひらと足の裏を除く全身にあります。なかでも、額、眉間、小鼻、小鼻の横から口の横へのびるみぞ、あご先などは皮脂腺がよく発達していて、皮脂をたくさんつくる場所です。これに対して、頬を中心としたUゾーンは皮脂の出る量が少なく、乾きやすい場所とされています。
皮脂の量は、場所のほかにも、性別や年齢で大きく変わり、個人差も大きいとされています。皮脂腺をいちばん強く動かすのは男性ホルモンで、皮脂腺を大きくし、皮脂を増やします。女性ホルモンでは、エストロゲンは皮脂を抑える側、黄体ホルモンは増やす側に働くという考えが多くなっています。食事や体のリズム、体温、気温も皮脂の量に関わります。
テカるのは自分のケアが悪いから、と思ってしまう人は多いと思います。でも皮脂の量は、体のしくみで決まる部分が大きいのです。額と鼻はもともとテカりやすい場所と知っておくと、頬に目を向けやすくなります。
頬がつっぱるのは、角層のうるおいが逃げやすいから
混合肌の頬がつっぱるのは、皮脂膜が薄く、角層の水分が逃げやすいからです。角層のうるおいは、皮脂だけでなく、3つの要素のバランスで保たれています。
肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つでうるおいを守っています。このバランスをモイスチャーバランスと呼びます。
角層のうるおいは、皮脂膜・天然保湿因子・細胞間脂質の3つのバランスで保たれています。
- 1皮脂膜 肌の表面をおおう、皮脂と汗の膜
- 2天然保湿因子 角層の細胞の中で、水を抱える
- 3細胞間脂質 細胞のすき間を埋めて、水分を逃がさない。約50%はセラミド
細胞間脂質は、セラミドなどの脂が層になって、肌の中の水分が蒸発するのを防いでいます。細胞間脂質の約50%はセラミドです。表面の皮脂膜は、皮脂が汗などと混ざってできた膜で、水分が逃げすぎるのを防ぎ、外からの異物が入るのも防ぎます。
脂性肌は、頬まで皮脂が多く、角層の水分も保たれている肌です。混合肌の頬は皮脂の出る量が少ないので、表面のふたが薄くなります。そのぶん水分が逃げやすく、洗顔のあとにつっぱりやすくなります。
脂性肌は頬まで皮脂膜が厚く、混合肌の頬は皮脂膜が薄いぶん、水分が逃げやすくなります。
さらに、洗いすぎると、角層の天然保湿因子が流れ出て、角層が乾く原因になります。冬の乾いた空気やエアコンの効いた部屋も、肌の乾燥を進めます。頬のつっぱりは、皮脂の少なさと、角層のうるおいの逃げやすさのサインと考えましょう。
家で見分けるなら、洗顔のあとの頬を見る
家で見分けるときは、洗顔のあとの頬のつっぱり感と、ふだんの頬のあぶらっぽさを見ます。肌タイプは、機械で角層の水分量と皮脂量を測って分ける方法のほかに、ふだんの実感から判断する方法もあるからです。
実感から判断するときに見るのは、頬のあぶらっぽさ、洗顔のあとの頬のつっぱり感、頬のうるおいやしっとり感、乾燥しやすさです。どれも頬の状態を見る項目になっています。
家でできる見分け方の順番です。決め手は、額や鼻ではなく頬の状態です。
洗顔
つっぱり
テカリ
見直す
まず、いつもどおりに洗顔します。化粧水をつける前に、頬がつっぱるかどうかを感じてみましょう。次に、ふだん頬がテカるか、それともかさつきやすいかを思い出します。頬もテカってつっぱらないなら脂性肌、頬がつっぱって乾きやすいなら混合肌の傾向です。
どちらもあまり気にならないなら、普通肌に近い状態です。ただし普通肌も、季節の変化につれてあぶらっぽくなったりかさついたりするとされています。肌タイプは一度決めたら終わりではなく、季節が変わったら見直すのがおすすめです。
見分けるときは、Tゾーンではなく、頬のつっぱりとテカリを見る。これだけ覚えておけば迷いません。
頬もテカるのにつっぱるなら、インナードライも考える
頬もテカるのに、洗顔のあとはつっぱる。そんなときは、インナードライと呼ばれる状態も考えます。皮脂の量と角層の水分量は、別々に決まるからです。
インナードライは通称で、化粧品の用語では乾燥型脂性肌と呼ばれます。皮脂は多いのに、角層の水分が足りない肌です。ニキビや吹き出物ができやすく、かさついて肌あれが起こりやすい、きめが乱れている、毛穴が比較的大きい、といった特徴が挙げられています。
混合肌との違いは、場所で分かれるか、同じ場所で両方起きるかです。混合肌は、額と鼻はテカるのに頬は乾く、という場所による違いです。乾燥型脂性肌は、同じ場所で皮脂が多いのに水分が足りない状態です。くわしくはインナードライの記事で解説しています。
テカるから脂性肌、と決める前に、つっぱりがないかも確かめると、自分の肌に合う手入れを選びやすくなります。
手入れは、脂性肌は洗いすぎずに皮脂を落とし、混合肌は場所で分ける
脂性肌は、余分な皮脂を落としつつ洗いすぎないこと。混合肌は、Tゾーンと頬で手入れを分けることが基本です。皮脂の多い場所と少ない場所では、足りないものが違うからです。
脂性肌は、モイスチャーバランスが比較的整っている肌です。朝と夜に、皮脂の多い場所を洗浄力がやや強めの洗顔料で洗い、そのあと適度な水分と油分を補います。皮脂が多いから保湿はいらない、ということはありません。日本皮膚科学会もニキビのある人向けに、1日2回の洗顔を基本とし、5回も10回も洗う必要はなく、強くこすると炎症を起こしてニキビが悪くなると呼びかけています。
混合肌は、額と鼻は脂性肌の手入れ、頬は乾燥しやすい肌の手入れと分けて考えます。洗顔では皮脂の多い所を中心に洗い、乾きやすい頬は洗いすぎないようにします。洗顔のあとは化粧水や乳液で水分を補い、乾きやすい頬には保湿力の高い乳液やクリームを使います。場所ごとの手入れは混合肌の記事でくわしく解説しています。
自分の肌タイプの傾向をもう少しくわしく知りたいときは、7つの質問に答える肌タイプチェックも使ってみてください。脂性肌は落としすぎず、混合肌は分けて手入れする、と覚えておけば十分です。
まとめ
- 脂性肌と混合肌を見分ける決め手は頬。頬までテカって乾かないなら脂性肌、頬がつっぱるなら混合肌です
- 額と鼻は皮脂腺がよく発達した場所なので、どちらの肌でもテカりやすくなります
- 頬がつっぱるのは、皮脂膜が薄く、角層の水分が逃げやすいからです
- 頬もテカるのにつっぱるなら、インナードライと呼ばれる乾燥型脂性肌も考えます
- 脂性肌は洗いすぎずに皮脂を落として水分と油分を補い、混合肌はTゾーンと頬で手入れを分けます
テカリが気になると、つい額や鼻ばかり見てしまいますよね。次の洗顔のあとは、頬にそっと手を当てて、つっぱるかどうかを確かめてみてください。
よくある質問
脂性肌と混合肌の見分け方は?
頬の状態で見分けます。頬までテカって乾かないなら脂性肌、テカるのは額と鼻だけで頬が乾く・つっぱるなら混合肌の傾向です。
Tゾーンだけテカるのは混合肌ですか?
頬が乾く・つっぱるなら混合肌の傾向です。額や鼻は皮脂腺がよく発達した場所で、脂性肌でもとくに皮脂が目立つので、Tゾーンだけでなく頬も見て判断します。
混合肌とインナードライの違いは何ですか?
場所で分かれるか、同じ場所で両方起きるかの違いです。混合肌は額と鼻はテカるのに頬は乾く肌、インナードライは同じ場所で皮脂が多いのに角層の水分が足りない状態で、化粧品の用語では乾燥型脂性肌と呼ばれます。
肌タイプは変わることがありますか?
変わることがあります。皮脂の量は性別・年齢・場所のほか、ホルモンや気温などでも動き、普通肌も季節の変化につれてあぶらっぽくなったりかさついたりするとされます。季節が変わったら見直しましょう。
脂性肌なら保湿はいらないですか?
脂性肌にも保湿は必要です。洗顔のあとに適度な水分と油分を補うのが基本で、洗顔のあとに乾燥が気になるときは保湿用の化粧品を使います。