- 入っている理由
- 肌にはりを与えるため(化粧品で言える範囲)
この記事でわかること
- ペプチド・EGFがどんな成分か
- ハリを支えるコラーゲンがつくられる場所
- 化粧品でハリ・シワについて言える範囲
「ペプチド配合」「EGF配合」と書かれた化粧品を見ると、塗ればハリが出てシワが目立たなくなるのか、気になりますよね。
結論から言うと、化粧品として言えるハリは「肌にはりを与える」まで、シワは「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。ハリを支えるコラーゲンは、化粧品が触れる角層よりずっと下でつくられているからです。
ペプチドはアミノ酸のつながり、EGFは体の中の分子
ペプチドは、アミノ酸どうしがつながったものです。EGFは「上皮細胞増殖因子」のことで、細胞が増えたり、役割をもつ細胞に分かれたりすることに関わる、体の中の分子です。
どちらもハリやシワの話でよく名前が出ますが、ペプチドはアミノ酸のつながり、EGFは細胞が増えることに関わる分子で、別のものです。
ハリを支えるコラーゲンは、角層より下の真皮でつくられる
ハリやシワのもとは、化粧品が触れる角層よりずっと下の、真皮という層にあります。ハリを支えるコラーゲンは、真皮の線維芽細胞がつくっています。
紫外線を浴びるなどしてコラーゲンの分解が進み、つくられる量より分解される量が多くなると、コラーゲンが減って、シワができることに関わると考えられています。
コラーゲンの線維が減ってシワができるのは、化粧品が触れる角層よりずっと下の真皮です。
浴びる
分解される
減る
できる
化粧品が触れるのは、肌のいちばん外側の角層までです。そのため、化粧品として言えるハリは「肌にはりを与える」までで、「与える」であって「取り戻す」ではありません。
シワで言えるのは「乾燥による小ジワを目立たなくする」まで
化粧品がシワについて言えるのは、「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。角層が乾くと表面に浅い溝ができ、これが乾燥による小ジワです。真皮で刻まれる深いシワとは、原因の場所が違います。
この効能を書けるのは、決められた試験をした製品だけで、ペプチドやEGFが入っているかどうかでは決まりません。「シワを改善する」と言えるのは、国に個別に承認された医薬部外品だけです。
成分名よりも、製品にどんな効能が書かれているかを見ると選びやすくなります。
まとめ
- ペプチドはアミノ酸のつながり、EGFは細胞が増えることに関わる体の中の分子です
- ハリを支えるコラーゲンは、角層より下の真皮の線維芽細胞がつくります
- 化粧品で言えるのは「肌にはりを与える」と、試験をした製品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです
くわしくは、ペプチドとEGFの記事で解説しています。
よくある質問
EGFとは何ですか?
上皮細胞増殖因子という、体の中の分子です。細胞が増えたり、役割をもつ細胞に分かれたりすることに関わるサイトカインの一種です。
ペプチドやEGFの化粧品で「シワを改善する」と言えますか?
化粧品では言えません。言えるのは「乾燥による小ジワを目立たなくする」までで、これも製品ごとの試験で決まります。「シワを改善する」は、個別に承認を取った医薬部外品だけがうたえます。
化粧品でハリについて言えることは?
「肌にはりを与える」までです。「与える」であって、「取り戻す」ではありません。ハリを支えるコラーゲンは、化粧品が触れる角層より下の真皮でつくられています。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「アミノ酸」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「サイトカイン」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「線維芽細胞」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「コラーゲン」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「コラーゲン生成促進剤」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「角層」
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正に係る取扱いについて」(平成23年7月21日 薬食審査発0721第1号・薬食監麻発0721第1号)