成分辞典1分でわかる

1分でわかるポリソルベート80|入っている理由と安全性

あるコスメオタク・2026.10.15・更新 2026.10.21・成分解説
成分表示の名前
ポリソルベート80(20・60も同じ仲間)
入っている理由
水と油をなじませ、香料や油分を水に溶かしこむため
安全性のめやす
アメリカの専門家委員会は、今の使い方と濃度なら化粧品に安全と結論づけています

この記事でわかること

  • ポリソルベートが化粧品でしている役目
  • 番号20・60・80のちがい
  • 評価機関がどう結論づけているか

成分表でよく見かけるポリソルベート80。何のために入っているのか、「肌に悪い」と聞くけれど大丈夫なのか、気になりますよね。

結論から言うと、ポリソルベート80は、水と油をなじませるために入っている乳化剤です。化粧水では、香料や油分を水に溶かしこむ可溶化剤として使われ、化粧品の使い方なら安全と結論づけられています。

ポリソルベート80は、水と油をなじませる成分

ポリソルベート80は、水と油をなじませる界面活性剤です。1つの分子に、水と仲のよい部分と、油と仲のよい部分の両方があるからです。

糖から作るソルビトールに脂肪酸をつなぎ、水になじむ部分を足した形をしています。油を小さな粒にして水に散らすので、乳液やクリームでは乳化、化粧水では香料や油分を透明に溶かす可溶化が役目です。

ポリソルベートは、枠で囲んだところで油の粒を包みこみ、水の中に散らします。

油は水に
溶けない
油の粒を
包む
小さな粒で
水に散る
化粧水が
透明に

つまり、油と水をつなぐ裏方です。しくみは乳化の記事で解説しています。

化粧水では、香料や油分を透明に溶かすために入る

香り付きの化粧水では、にごりを防ぐためにポリソルベートが少量使われます。水に溶けない香料や油分も、包みこまれると透明なまま混ざるからです。

ほかにも、乳液、クリーム、シャンプーなど幅広い製品に入っています。成分表では、まん中から後ろのほうに出ることが多い成分です。番号の20・60・80は、つながる脂肪酸のちがいで、役目は同じ仲間です。

番号がちがっても、水と油をなじませる仲間と見ておけば大丈夫です。

化粧品の使い方なら、安全と結論づけられている

アメリカの専門家委員会は、ポリソルベート20・60・80などを、今の使い方と濃度なら化粧品に安全と結論づけています。人の皮膚の試験で、刺激やかぶれはほとんど見られなかったとされます。

「腸に悪い」という話は、食品の添加物として食べさせたマウスの研究が出どころです。食品では、日本の食品安全委員会が1日の許容量を決めています。

食べる話と、肌に塗る化粧品の話は分けて考えましょう。

まとめ

成分表で見かけたら、油と水をつなぐ裏方の成分だと思ってください。

よくある質問

ポリソルベート80は、何のために入っていますか?

水と油をなじませるために入っています。乳液やクリームでは乳化、化粧水では香料や油分を透明に溶かしこむ可溶化の役目です。

ポリソルベート20と60と80は、何がちがうのですか?

つながっている脂肪酸の種類がちがいます。20はラウリン酸、60はステアリン酸、80はオレイン酸で、どれも水と油をなじませる同じ仲間です。

ポリソルベート80は肌に悪いと聞きましたが、本当ですか?

化粧品の使い方では、安全とされています。アメリカの専門家委員会は、今の使い方と濃度なら化粧品に安全と結論づけています。腸への影響の話は、食品として食べさせたマウスの研究が出どころで、肌に塗る話とは別です。

あるコスメオタクの写真

この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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