- 成分表示の名前
- ビフィズス菌培養溶解質
- 入っている理由
- 肌にうるおいを与えて整えるため(保湿)
- 安全性のめやす
- 乳酸桿菌の発酵成分は今の使い方で安全と評価されていますが、ビフィズス菌培養溶解質は対象外で、防腐剤やアルコールも一緒に入ります
この記事でわかること
- ポストバイオティクスはどんな成分か
- 乾燥・肌荒れに向く理由
- 溶解質を使ったときの結果
「ビフィズス菌」や「ポストバイオティクス」の名前が入った化粧品を見ると、菌を肌に塗って大丈夫なのか、何にいいのか気になりますよね。
結論から言うと、化粧品のポストバイオティクスは菌を育てて壊した成分で、生きた菌は入っていません。肌にうるおいを与えて、乾燥や肌荒れを防ぐ保湿の成分です。
ポストバイオティクスは、生きていない菌からできた成分
ポストバイオティクスは、生きていない菌やその成分からできたものです。生きた菌のプロバイオティクスとは別の言葉です。
化粧品では、ビフィズス菌などを育てて、菌の体を壊した「溶解質」が代表です。成分表では「ビフィズス菌培養溶解質」のように書かれます。
化粧品に入るのは、菌を育てて壊した液で、生きた菌ではありません。
育てる
壊す
できる
入れる
名前に菌が入っていても、中身は菌を育てて壊した液と覚えておきましょう。
乾燥・肌荒れに向くのは、角層にうるおいを与える成分だから
ポストバイオティクスが乾燥や肌荒れに向くのは、ほかの保湿成分と同じように、角層にうるおいを与える役目で入っているからです。
肌のいちばん外側の角層は、皮脂膜・天然保湿因子・細胞間脂質の3つでうるおいを守っています。このバランスが崩れると水分が逃げ、かさつきや肌荒れにつながります。化粧品として言えるのは、「皮膚にうるおいを与える」「肌荒れを防ぐ」などの範囲です。
菌の成分なら肌の菌のバランスが整いそう、と思いますよね。でも、化粧品の効能に菌にふれる言葉はないので、うるおいの範囲の成分として見ておきましょう。
溶解質のクリームで、ざらつきや乾燥が減ったという結果がある
ビフィズス菌の溶解質を10%含むクリームを使うと、顔のざらつきや脚の乾燥が減ったという結果があります。
ただ、菌からできた成分だから肌にやさしい、というわけではありません。製品には防腐剤やアルコールも入るので、赤みやかゆみが出たら使うのをやめましょう。くわしくはポストバイオティクスの記事へ。
ポストバイオティクスは、乾燥や肌荒れを防ぐ保湿の成分のひとつとして選びましょう。
まとめ
- ポストバイオティクスは、生きていない菌やその成分からできたもの
- 化粧品では、菌を育てて壊した「溶解質」が代表で、生きた菌は入っていない
- 化粧品で言えるのは、うるおいを与える・肌荒れを防ぐなどの範囲
成分表で「溶解質」を見たら、菌を育てて壊した保湿の成分と読みましょう。
よくある質問
菌入りの化粧品では、菌が生きたまま肌に届きますか?
化粧品の菌の成分に、生きた菌は入っていません。溶解質や発酵液は、菌を壊したり滅菌したり、取り除いたりしたものです。
プロバイオティクスとポストバイオティクスはどう違いますか?
生きた菌か、生きていない菌やその成分かの違いです。化粧品の溶解質や発酵物は、ポストバイオティクスの考え方に近い成分です。
菌からできた成分なら、敏感肌でも安心ですか?
菌からできた成分だから肌にやさしい、とは言えません。製品には防腐剤やアルコールも入るので、全成分を見て、赤みやかゆみが出たら使うのをやめましょう。
この記事で参照した情報
- Guéniche A, et al. Bifidobacterium longum lysate, a new ingredient for reactive skin. Exp Dermatol 2010;19(8):e1-e8
- ISAPP「The Concept of Postbiotics」
- Chia, et al. The Skin Microbiome Revolution: The Science and Challenges of Prebiotics, Probiotics, and Postbiotics in Skincare. Cosmetics 2026;13(1):43
- 日本化粧品工業連合会「日本化粧品工業連合会表示名称作成ガイドライン」(平成14年)
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)