- 成分表示の名前
- プロパンジオール(1,3-プロパンジオール)
- 入っている理由
- ほかの成分を溶かし、とろみをゆるめるため(溶剤・粘度調整)
- 安全性のめやす
- アメリカの専門家委員会は今の使い方と濃度なら安全と結論づけており、日本の化粧品基準にも配合の制限はありません
この記事でわかること
- プロパンジオールが化粧品に入っている理由
- 名前の似たPGとは別の成分であること
- 専門家委員会の評価とかぶれの試験
成分表の前のほうにプロパンジオールと書いてあると、何の成分なのか、PGと同じものなのか気になりますよね。
結論から言うと、プロパンジオールは、ほかの成分を溶かし、製品のとろみをゆるめるために入っている成分です。名前の似たPGとは別の成分で、今の使い方と濃度なら安全と評価されています。
プロパンジオールは、成分を溶かしてとろみをゆるめる成分
プロパンジオールの主な役目は、ほかの成分を溶かす液と、とろみをゆるめる役目です。1,3-プロパンジオールともいう多価アルコールの仲間で、水となじむ部分を2つもっています。トウモロコシ由来のブドウ糖を発酵させる方法と、化学的に合成する方法でつくられます。
炭素3つの鎖は同じで、水となじむ部分のつく位置が違います。
PGはプロピレングリコールの略で、炭素の数は同じでも、水となじむ部分のつく位置が違う別の成分です。くわしくはBGとPGの違いで解説しています。
水を含む製品に広く入っていて、成分表の前のほうに出ることもある
プロパンジオールは、化粧水、美容液、クリーム、日やけ止めなど、水を含む製品に広く使われています。アメリカでも、化粧品に使われた数がとても多い成分です。
成分表は、多い順に書く決まりです。水のすぐあと、2〜4番目あたりに出ることもあり、グリセリンやBGと並んで見かけることが多い成分です。
今の使い方と濃度なら安全と評価されている
アメリカの化粧品成分の専門家委員会は、今の使い方と濃度なら安全と結論づけています。日本の化粧品基準でも、配合の禁止や上限の表には載っていません。
たとえば、75%までの濃さで肌に繰り返し塗っても、かぶれを起こす性質は見られなかったという結果があります。かぶれの反応が出る人が比較的多いのは名前の似たPGのほうで、こちらは別に評価されています。それでも赤みやかゆみが出たら、使うのをやめましょう。
まとめ
- プロパンジオールは、成分を溶かし、とろみをゆるめる成分
- 名前の似たPGとは別の成分で、安全性も別に評価されている
- 専門家委員会は今の使い方と濃度なら安全と結論
似た仲間の成分は、DPGの記事もあわせて読むと見分けやすくなります。
よくある質問
プロパンジオールは肌に危険な成分ですか?
今の使い方と濃度なら安全という評価が出ています。アメリカの化粧品成分の専門家委員会が結論づけたもので、日本の化粧品基準でも配合の禁止や上限はありません。
プロパンジオールとPGは同じ成分ですか?
名前は似ていますが、別の成分です。PGはプロピレングリコールの略で、炭素の数は同じでも、水となじむ部分のつく位置が違います。安全性の評価も別々に行われています。
プロパンジオールでかぶれることはありますか?
75%までの濃さで肌に繰り返し塗っても、かぶれを起こす性質は見られなかったという結果があります。それでも赤みやかゆみが出たら、使うのをやめましょう。
この記事で参照した情報
- Cosmetic Ingredient Review. Safety Assessment of Alkane Diols as Used in Cosmetics(Final Report, 2018)
- Scott LN, et al. Safety Assessment of Alkane Diols as Used in Cosmetics. Int J Toxicol 2024;43(2_suppl):70S-131S
- Fiume MM, et al. Safety assessment of propylene glycol, tripropylene glycol, and PPGs as used in cosmetics. Int J Toxicol 2012;31(5 Suppl):245S-260S
- 化粧品基準(平成12年9月29日 厚生省告示第331号)