- 成分表示の名前
- ソルビトール
- 入っている理由
- 水を引き寄せて肌にうるおいを与えるため(保湿)
- 安全性のめやす
- アメリカの専門家委員会は、今の使い方と濃度なら化粧品に使って安全と結論づけています
この記事でわかること
- ソルビトールが入っている理由
- グリセリンとの違い
- 化粧品と食品、それぞれの見方
成分表でソルビトールを見つけると、糖のような名前だけれど何のために入っているのか、肌に塗って大丈夫なのか気になりますよね。
結論から言うと、ソルビトールは、肌にうるおいを与えるために入っている保湿剤です。糖からつくる「糖アルコール」の仲間で、今の使い方なら化粧品に使って安全と評価されています。
ソルビトールは、水を引き寄せて角層をうるおす保湿剤
ソルビトールは、水を引き寄せて抱え、肌のいちばん外側の角層にうるおいを与える保湿剤です。乾燥は、角層の水分が外へ逃げて足りなくなることで起きるからです。
ソルビトールは、ブドウ糖に水素を結びつけてつくる糖アルコールです。ナナカマドの実など、植物にも含まれています。白い粉で、水によく溶けます。
ソルビトールは水を引き寄せて、角層にうるおいを与えます。
同じ保湿剤のグリセリンは液体です。ソルビトールは、水を吸ったり手放したりする速さがゆっくりとされています。成分表で見かけたら、角層に水を抱えさせる保湿剤と読んでおけば十分です。しくみは保湿剤の記事で解説しています。
保湿用の製品や顔用の製品、歯みがきに多い
ソルビトールは、保湿用の製品や顔用の製品、ボディソープに多く使われています。アメリカの届け出で、こうした製品に多く使われていました。成分表は多い順に書く決まりなので、量によって前にも後ろにも出ます。
歯みがきにもよく使われ、うるおいを保つほか、甘みや香味をつける役目もあります。口に入る製品なので、肌に塗る化粧品とは分けて見ましょう。
今の使い方と濃度なら、化粧品に使って安全
アメリカの専門家委員会は、今の使い方と濃度なら、化粧品に使って安全と結論づけています。長く使われてきた歴史もふまえた判断とされています。日本の化粧品基準でも、配合が制限される成分には入っていません。
食品では、食品添加物として使われています。たくさん食べると、おなかがゆるくなることがあるとされます。これは食べたときの話で、肌に塗る話とは別です。肌に塗る化粧品としては、心配しすぎなくていい成分です。
まとめ
- ソルビトールは、糖からつくる糖アルコールの保湿剤
- グリセリンと違い白い粉で、水の出入りがゆっくり
- 専門家委員会は、今の使い方なら安全と結論
グリセリンとの比べ方は、グリセリンの記事も参考にしてください。
よくある質問
ソルビトールは、何のために入っていますか?
肌にうるおいを与えるための保湿剤です。水を引き寄せて抱える性質があり、歯みがきでは甘みや香味をつける役目もあります。
ソルビトールとグリセリンは、どう違いますか?
どちらも水を抱える保湿剤ですが、形が違います。グリセリンは液体で、ソルビトールは白い粉です。ソルビトールは、水を吸ったり手放したりする速さがゆっくりとされています。
食品のソルビトールと同じものですか?
同じ名前の成分で、食品では食品添加物として使われています。たくさん食べるとおなかがゆるくなることがあるとされますが、肌に塗る話とは分けて考えるのがよいとされます。
この記事で参照した情報
- Cherian P, et al. Safety Assessment of Mannitol, Sorbitol, and Xylitol as Used in Cosmetics. Int J Toxicol 2025;44(1_suppl):22S-43S
- Cosmetic Ingredient Review「Safety Assessment of Mannitol, Sorbitol, and Xylitol as Used in Cosmetics」(2019)
- Cross ST. Hygroscopic Agents and Their Use in Cosmetics. J Soc Cosmet Chem 1952;3(1)
- 厚生労働省「化粧品基準」(平成12年厚生省告示第331号)
- 厚生省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)
- 厚生労働省「「D-ソルビトール」を多量に添加した食品について」(平成15年8月26日)