- 成分表示の名前
- キサンタンガム
- 入っている理由
- 化粧品にとろみをつけるため(増粘剤)
- 安全性のめやす
- アメリカの専門家委員会は今の使い方と濃度なら安全と結論づけており、アレルギーのかぶれも起きなかったとされています
この記事でわかること
- キサンタンガムが入っている理由
- 成分表のどのあたりに出るか
- 化粧品と食品、それぞれの安全性の見方
成分表の後ろのほうでよく見かけるキサンタンガム。聞きなれない名前なので、何のために入っているのか、肌に悪くないのか気になりますよね。
結論から言うと、キサンタンガムは化粧品にとろみをつけるために入っている増粘剤で、今の使い方なら安全とされています。成分表では後ろのほうに、小さく顔を出すことが多い成分です。
キサンタンガムは、とろみをつけるために入っている
キサンタンガムは、少しの量で水に強いとろみをつける成分です。菌がブドウ糖などを発酵してつくる多糖類で、糖が長くつながった大きな分子だからです。粉にして使います。
キサンタンガムは、菌が糖を発酵してつくる、糖が長くつながった成分です。
発酵する
つながる
とろみ
乳液に
酸や塩、熱にも強く、とろみが安定しやすいのが持ち味です。化粧水をとろりとさせたり、乳液の水と油が分かれないように支えたりします。
主な役目は、製品の使い心地と形を保つことです。
とろみがほしい製品なら、ほとんどの種類に入る
とろみがほしい製品なら、ほとんどの種類に入りえます。化粧水、美容液、ジェル、乳液、クリームのほか、シャンプーや歯みがきにも使われます。
入れる量はふつう少ないので、成分表では後ろのほうに書かれます。並び順のきまりは成分表の読み方で、とろみをつける仲間はポリマーの記事で解説しています。
今の使い方なら、化粧品に入れて安全とされている
聞きなれない成分だと、危なくないか心配になりますよね。アメリカの専門家委員会は、今の使い方と濃度なら化粧品に入れて安全と結論づけています。人や動物の試験で、アレルギーのかぶれは起きなかったとされ、日本の化粧品基準でも配合量の制限はありません。
食品では、増粘剤として認められている食品添加物です。食品でたくさんとると、おなかに不快感が出た人がいたとされますが、これは食べたときの話で、肌に塗る化粧品とは分けて考えましょう。
まとめ
- キサンタンガムは、菌の発酵でつくる増粘剤
- 糖が長くつながった分子で、少しの量でとろみがつく
- 入れる量が少ないので、成分表では後ろのほうに出る
- 専門家委員会は今の使い方なら安全と評価
- 食べたときの話と、肌に塗ったときの話は区別する
とろみの正体を知っておくと、成分表が少し読みやすくなります。
よくある質問
キサンタンガムは、何のために入っていますか?
化粧品にとろみをつけるための増粘剤です。少しの量で水にとろみがつき、乳液の水と油が分かれないように支える役目もあります。
キサンタンガムは肌に悪いですか?
アメリカの専門家委員会は、今の使い方と濃度なら安全と結論づけています。人や動物の試験でアレルギーのかぶれは起きなかったとされ、日本の化粧品基準でも配合量の制限はありません。
食品のキサンタンガムと同じものですか?
同じ名前の成分で、食品では増粘剤として認められている食品添加物です。ただし食べたときの話と、肌に塗ったときの話は別なので、分けて考えるのがよいとされます。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「キサンタンガム」
- Cosmetic Ingredient Review「Safety Assessment of Microbial Polysaccharide Gums as Used in Cosmetics」(Final Report, 2012)
- Fiume MM, et al. Safety Assessment of Microbial Polysaccharide Gums as Used in Cosmetics. Int J Toxicol 2016;35(Suppl 1):5S-49S
- 厚生労働省「食品添加物公定書収載添加物分類表」(第10版)
- EFSA「Re-evaluation of xanthan gum (E 415) as a food additive」EFSA Journal 2017
- JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)「Xanthan gum」評価要約