この記事でわかること
- 一緒に使ってはいけない決まりはあるか
- 2つの成分の役割と、刺激が重なる理由
- 使う夜の分け方と紫外線の注意
ざらつきにはピーリングのAHA、シワにはレチノール、と両方使いたいけれど、一緒に使って肌が荒れないか迷いますよね。
結論から言うと、2つは一緒に使えます。働く場所が違うので役割を分けて使えますが、どちらも刺激が出やすいので、まずは使う夜を分けると安心です。
一緒に使ってはいけない決まりはなく、気をつけるのは刺激の重なり
AHAとレチノールの組み合わせを禁じる決まりはなく、気をつけたいのは刺激が重なることです。どちらも、赤みやヒリつきが出やすい成分だからです。
米国皮膚科学会によると、レチノール入りの製品を使っている間は肌が敏感になることがあり、そこに角質ケアを重ねると乾燥がひどくなることがあります。
組み合わせそのものより、同じ夜に重ねないことを気にしておけば大丈夫です。
AHAは古い角質に、レチノールはシワに働く
AHAは角層の表面に残った古い角質に、レチノールはシワに働く成分です。働く場所が違うので、役割を分けて使えます。
肌のいちばん外側の角層では、古い細胞が少しずつはがれて入れかわります。はがれずに残ると、表面がざらつきます。AHAは、角質どうしのつなぎ目をゆるめて、はがれやすくする成分です。ただ、はがれる分、うるおいを守る力も下がりやすくなります。
レチノールはビタミンAの仲間で、肌の中でレチノイン酸などに変わって働きます。クリームに入れて続けて塗ると、小じわに役立つという報告がある成分です。そのぶん、使い始めは赤みや皮むけが出やすくなります。
2つは働く場所が違うので、役割を分けて使えます。
古い角質に
シワに
夜を分けて使う
表面のざらつきはAHA、シワはレチノール、と役割を分けて考えるとわかりやすいです。
まずは使う夜を分けて、レチノールは1日おきから
製品の使い方の説明がなければ、AHAとレチノールは別の夜に使います。夜を分ければ、2つの刺激が同じ日に重なりません。
レチノールは夜だけ、1日おきから少しずつ増やします。赤みやヒリつきが続くなら、どちらも休みます。AHAを使う間とやめて1週間は日焼けしやすいので、日中は日焼け止めを塗りましょう。
AHAとレチノールを使うときの手順です。
分ける
から
出たら休む
日焼け止め
化粧品のAHAで言えるのは「肌を滑らかにする」までで、皮膚科のピーリングとは別のものです。しくみはAHAの記事、濃さはレチノールの濃さの記事へ。
まとめ
- 一緒に使ってはいけないという決まりはない
- AHAは古い角質に、レチノールはシワに働く
- どちらも刺激が出やすく、同じ夜は刺激が重なりうる
- まずは使う夜を分けて、レチノールは1日おきから
- AHAを使う間とやめて1週間は日焼け止めを
肌の様子を見ながら、無理のない回数で使いましょう。
よくある質問
AHAとレチノールは同じ夜に重ねてもいいですか?
禁じる決まりはありませんが、刺激が重なりえます。どちらも赤みやヒリつきが出やすいので、まずは別の夜に分けて、肌の様子を見ましょう。
AHAとレチノールを一緒に使うと何がいいですか?
働く場所が違うので、役割を分けて使えます。AHAは角層の表面の古い角質をはがれやすくし、レチノールはシワの手入れに使われる成分です。どちらも刺激が出やすいので、使う夜は分けましょう。
AHAとレチノールは、どちらを先に塗りますか?
まずは同じ夜に重ねず、使う日を分けましょう。製品の使い方の説明があれば、それが優先です。
赤みやヒリつきが出たら、どうすればいいですか?
どちらも休んで、肌の様子を見ましょう。赤みやヒリつきが続くときは、使うのをやめて皮膚科に相談してください。
この記事で参照した情報
- American Academy of Dermatology「How to safely exfoliate at home」(2026年2月6日更新)
- American Academy of Dermatology「Retinoid or retinol?」(2021年5月25日更新)
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「レチノール」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「ケミカルピーリング」
- 日本皮膚科学会「ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)」(日本皮膚科学会雑誌118巻3号 347-355、2008年)
- 米国食品医薬品局(FDA)「Alpha Hydroxy Acids」(2022年11月22日更新)
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)