- 成分表示の名前
- レチノール
- 入っている理由
- 乾燥による小ジワを目立たなくするため(化粧品の範囲)
- 安全性のめやす
- 日本の化粧品に配合でき、使い始めに赤みや皮むけが出ることがあるので低い濃度から始めるのが基本とされています
この記事でわかること
- シワが肌の中のどこでできるのか
- レチノールの働き方と、国が認めた効能
- 使い始めの赤みと、低い濃度からの使い方
レチノールはシワにいいと聞くけれど、どうしてシワに向くのか、どの化粧品でも同じなのか気になりますよね。
結論から言うと、レチノールは肌の中で形を変えて働くビタミンAの仲間で、医薬部外品の有効成分として「しわを改善する」効能が認められています。まずは、シワがどこでできるのかから見ていきましょう。
深いシワは、ハリを支える線維が衰えて刻まれる
シワには、角層が乾いてできる浅い小ジワと、紫外線や年齢で刻まれる深いシワがあります。原因の場所が違うからです。
深いシワは、角層よりずっと下の真皮という層で、肌のハリを支える線維が衰え、表面の溝が深く刻まれてできます。
シワの悩みは、乾燥による小ジワと深いシワに分けて考えると、わかりやすいと思います。
レチノールは、肌の中でレチノイン酸に変わって働く
レチノールはビタミンAの仲間で、肌の中でレチナールを経てレチノイン酸という形に変わって働きます。レチノイン酸は、海外では紫外線による顔のシワの塗り薬に使われる医薬品の成分で、日本の化粧品には入れられません。
こうしたシワに対して、純粋レチノールは、医薬部外品の有効成分として「しわを改善する」効能が認められています。レチノールでは、日本で初めて認められた効能です。
「しわを改善する」と言えるのは、承認を受けた医薬部外品のレチノールです。
一般の化粧品で言えるのは、効能評価試験をした製品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。光や熱に弱く、使い始めは赤み・皮むけ・ヒリつきが出ることがあるので、低い濃度から始めます。
続けて塗ると、細かいシワが目立ちにくくなった
レチノールがシワに向くことは、塗った結果にも表れています。
レチノール0.4%のローションを続けて塗ると、腕の細かいシワが目立ちにくくなったという結果があります。
シワの手入れに使うなら、「薬用」の表示と「有効成分」の欄でレチノールを確かめて選ぶと安心です。
まとめ
- 深いシワは、真皮でハリを支える線維が衰えて刻まれます
- レチノールは、肌の中でレチノイン酸に変わって働くビタミンAの仲間で、医薬部外品では「しわを改善する」効能が認められています
- 使い始めの赤みに注意し、低い濃度から始めます
種類や注意点は、レチノールとレチナールの違いの記事でくわしく解説しています。
よくある質問
レチノールにはどんな効果がありますか?
肌の中でレチノイン酸という形に変わって働く、ビタミンAの仲間です。純粋レチノールは、医薬部外品の有効成分として「しわを改善する」効能が認められています。
レチノール入りの化粧品なら、どれでもシワに効きますか?
いいえ、「しわを改善する」と言えるのは承認を受けた医薬部外品だけです。一般の化粧品で言えるのは、効能評価試験をした製品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。
レチノールで赤みや皮むけが出たら?A反応とは?
使い始めの赤みや皮むけは、日本で「A反応」と呼ばれることが多い現象です。低い濃度から保湿剤といっしょに使い、おかしいと感じたら皮膚科に相談してください。
この記事で参照した情報
- 資生堂「有効成分純粋レチノールによるしわを改善する効能効果の承認を日本で初めて取得」(2017年2月28日)
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「レチノール」
- 厚生労働省 事務連絡「化粧品基準における医薬品の成分の該当性について」(平成20年8月14日)
- 厚生労働省「化粧品に配合可能な医薬品の成分について」(平成19年5月24日 薬食審査発第524001号)
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)
- Milosheska D, Roškar R. Use of Retinoids in Topical Antiaging Treatments. Adv Ther 2022;39:5351-5375
- Mukherjee S, et al. Retinoids in the treatment of skin aging: an overview of clinical efficacy and safety. Clin Interv Aging 2006;1(4):327-348
- Huang HY, Lee LTJ. Tretinoin for Photodamaged Facial Skin: Systematic Review and Meta-Analysis of RCTs. Dermatol Pract Concept 2025;15(4)
- Kafi R, et al. Improvement of naturally aged skin with vitamin A (retinol). Arch Dermatol 2007;143(5):606-612