この記事でわかること
- 10%と20%の違いを決めるのは「区分」
- 海外の薬と日本の化粧品で言えること
- ヒリつきと、少量から試す使い方
アゼライン酸の化粧品を選ぶとき、10%と20%のどちらがいいのか、数字が大きいほど効くのか迷いますよね。
結論から言うと、10%と20%の違いは、数字より「区分」の違いです。海外の20%は医薬品で、日本の市販品は化粧品です。
違いを決めるのは、%ではなく区分
日本の市販品は化粧品なので、10%でも20%でも、言えるのは「肌を整える」などまでです。医薬部外品でもないので「にきびを防ぐ」とも言えません。
一方、アメリカやイギリスでは、20%のクリームがニキビに、15%のジェルが酒さ=顔に赤みやぶつぶつが出る状態に使われる処方薬です。
同じアゼライン酸でも、医薬品か化粧品かで言えることが変わります。
海外の効能は、薬として国が認めたもの
海外のニキビや酒さへの効能は、15%や20%の薬として国が認めたものです。化粧品は効能の承認を受けておらず、言える範囲は国が決めた56項目の中だけです。
化粧品の濃さは各社が決める数字で、成分表にも%は書かれません。%が薬と同じでも、薬と同じ扱いにはなりません。
使い始めは、少量を狭い範囲から試す
使い始めは、少量を狭い範囲から試します。濃さは刺激を左右する大きな要因の一つですが、%だけでは決まらないからです。
アゼライン酸入りの化粧品を使い始めるときの流れです。
確かめる
狭い範囲に
見る
やめる
たとえば海外の薬でも、20%のクリームより15%のジェルのほうがヒリつきの報告が多くあります。目や口に入れないようにし、ヒリつきや赤みが出たら使うのをやめましょう。治療の話は皮膚科へ。くわしくはアゼライン酸のルールで解説しています。
まとめ
- 10%と20%の違いより、医薬品か化粧品かが答えを決めます
- 日本の市販品は化粧品で、言えるのは「肌を整える」などです
- 海外の効能は、15%や20%の薬として国が認めたものです
- 化粧品の%は各社が決める数字で、成分表には書かれません
- 刺激は濃さだけで決まらないので、少量・狭い範囲から試します
%の大きさより、手に取った製品の区分を先に確かめましょう。
よくある質問
アゼライン酸の10%と20%で、効果は違いますか?
日本の化粧品なら、言える効果は同じです。どちらも「肌を整える」などの範囲までで、ニキビへの効能は海外の薬としての話です。
海外の20%の薬と、日本の市販品は同じものですか?
区分が違うので、同じものではありません。海外では20%のクリームや15%のジェルが医薬品で、日本の市販品は化粧品です。%が同じでも、薬と同じ扱いにはなりません。
濃いほどヒリつきやすいですか?
濃さは刺激を左右する要因の一つですが、それだけでは決まりません。海外の薬でも、20%のクリームより15%のジェルのほうがヒリつきの報告が多くあります。少量・狭い範囲から試しましょう。
この記事で参照した情報
- DailyMed: AZELEX (azelaic acid) cream 20% 添付文書(2024)
- FDA: FINACEA (azelaic acid) Gel 15% 添付文書(2021)
- Feng X, et al. Azelaic Acid: Mechanisms of Action and Clinical Applications. Clin Cosmet Investig Dermatol 2024;17:2359-2371
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
- 厚生省医薬安全局長通知「化粧品基準の制定等について」(平成12年9月29日 医薬発第990号)
- 厚生省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)