この記事でわかること
- シカの4成分が成分表の何番目か
- セラミドの数がクリームとトナーで違う
- 着色剤と1%以下の成分の読み方
ドクタージャルトの成分といえばシカペアのツボクサですが、日本で売られているクリームやセラムの成分表で、シカの成分は実際に何番目に書かれているのでしょうか。
シカの4つの成分は、クリームでは27〜37番目、セラムでは16〜25番目にあり、セラミドの数もクリームとトナーで5種と1種に分かれます。名前の言葉やブランドの説明と、成分表の並びを合わせて見ると、同じブランドの商品どうしの違いがつかみやすくなります。
ドクタージャルトの商品名は、シリーズ名、言葉、商品の種類でできています。
ドクタージャルトの成分は日本の表示で見る。2005年に韓国で始まったブランド
ドクタージャルトは、2005年に韓国で始まったスキンケアのブランドです。建築家が立ち上げた会社が、皮膚科医とともに始めたと報じられています。ツボクサの成分を掲げたシカペアがブランドを代表するシリーズで、日本ではほかに、セラミドを掲げたセラマイディンのシリーズなどが売られています。
この記事で取り上げる4つの商品は、日本ではどれも化粧品として売られています。ブランドが提供した商品情報に、医薬部外品の表示はありません。同じ名前でも国によって処方が違うことがあるため、2026年10月18日時点のアットコスメの公式商品情報、つまりブランドから提供または承認を受けた情報の全成分をもとに、成分の並びを見ていきます。
名前に数字はなく、シリーズ名と言葉と種類でできている
ドクタージャルトの商品名には、配合の数字は入っていません。名前は、シカペアやセラマイディンというシリーズ名と、インテンシブ S リペアやスキンバリアといった言葉、商品の種類でできています。ただし、シカペアやセラマイディン、Sといった言葉が何を表すかは、商品情報に説明がありません。
手がかりになるのは、ブランドが説明に使う複合成分の名前です。シカペアのクリームの注記では、シカコンプレックスは、ツボクサ葉エキス、マデカシン酸、アシアチン酸、アシアチコシドの4つをまとめた呼び名で、すべて整肌成分とされています。R-プロテクターも整肌成分とされていますが、どの成分を指すかは注記に書かれていません。こうした名前は成分表には出てこないため、中身は成分表の成分表示名で見る必要があります。
シカの4成分は、クリームで27〜37番目、セラムで16〜25番目
シカペアのクリームは、いまはシカペア インテンシブ S リペア クリームの名前で売られていて、全46成分のうち、アシアチコシドが27番目、マデカシン酸が29番目、アシアチン酸が30番目、ツボクサ葉エキスが37番目にあります。同じシリーズのセラムは全成分が30とクリームより少なく、4つの成分は16番目から25番目にあります。
シカペアのクリームとセラムで、シカの4成分が全成分の何番目にあるか。
どちらの商品でも、ツボクサ葉エキスは4つの中でいちばん後ろに書かれています。セラムの注記では、ツボクサ葉エキスは保湿成分とされていて、クリームの注記の整肌成分とは書き方が違います。ツボクサの成分としてよく見るマデカッソシドは、2つの商品のどちらにも入っていません。シカそのものについては、シカとツボクサエキスの記事で解説しています。
アラントインは、クリームで24番目、セラムで11番目にあります。ブランドがシリーズの説明で、シカコンプレックスやR-プロテクターと並べて挙げる成分です。ツボクサはセリ科の植物なので、セリ科の植物にアレルギーがある人は成分表で確かめましょう。
セラミドはクリームで5種、トナーではセラミドNPの1種
セラマイディン スキンバリア モイスチャライジング クリームの説明には、5種のマルチセラミドという言葉が出てきます。成分表では、セラミドNP・NS・AS・NGが24〜27番目に続けて並び、セラミドAPだけが35番目に離れて書かれています。全42成分のうち、9番目にはシア脂、14番目にはパンテノールがあります。
セラマイディンのクリームとトナーで、セラミドが全成分の何番目にあるか。
同じシリーズのスキンバリア セラム トナーでは、セラミドはセラミドNPの1つだけで、全34成分の18番目にあります。シリーズ名が同じでも、入っているセラミドの数は商品によって違います。NPやAPといった記号の意味は、セラミドの種類の記事で解説しています。
クリームでは、35番目のセラミドAPのすぐあとの36番目にコレステロールがあり、19番目にパルミチン酸、21番目にステアリン酸という脂肪酸も入っています。角層の細胞のすきまを埋める脂は、セラミドとコレステロールと脂肪酸でできているとされています。ただし、成分表にこの3つの仲間がそろっていても、肌の中の脂と同じ働きをするという意味ではありません。化粧品として言えるのは、うるおいを与える範囲です。
名前にない成分では、ナイアシンアミドと精油、アルコールで分かれる
ナイアシンアミドは、4つのうちシカペアのクリームだけに入っていて、11番目です。パンテノールはセラマイディンの2つだけに入っています。カカオの成分は、シカペアのクリームではカカオエキス、セラマイディンの2つではカカオ種子エキスという名前で、3つの商品にあります。シカペアの2つには、パルミトイルトリペプチド-8とサーファクチンNaも、成分表の後ろのほうに共通して入っています。
名前にない成分が、4つの商品の全成分の何番目にあるか。
セラマイディンの2つには、ニオイテンジクアオイ花油、セージ油、ベルガモット果実油の3つの植物の精油が、成分表の終わりのほうに入っています。どちらにも香料という表示はありません。シカペアの2つには、精油は入っていません。なお、セラマイディンの2つの41番目と33番目にあるオリーブ油は、精油ではなく植物の油です。
セラマイディンのトナーでは、5番目に変性アルコールがあります。アルコールが気になる人は、同じシリーズでも商品ごとに成分表を確かめましょう。また、ナイアシンアミドは医薬部外品では有効成分として使われることもある成分ですが、ここで取り上げた商品は化粧品なので、医薬部外品として国が認めた効能はうたえません。
黄4と青1は着色剤。成分表は多い順、1%以下と着色剤は順不同
4つの商品すべてに黄4が、シカペアの2つには青1も入っています。黄4と青1は、色をつけるための着色剤で、国が認めたタール色素です。シカペアのクリームでは40番目と43番目、セラムでは27番目と28番目にあり、セラマイディンでは黄4がクリームの38番目、トナーの31番目にあります。
成分表は製品の中の分量が多い順に書く決まりですが、1%以下の成分と着色剤は、互いに順不同で書いてよいことになっています。しかも、どこからが1%以下なのかは表示されません。シカの4成分や着色剤のように後ろのほうにある成分どうしは、順番から量を比べることはできません。
シカペアのセラムの全成分の並びと、成分表の並び順の読み方。
緑色のクリームとして知られるシカペア S CC トリートメントは、ブランドの説明では、手に取ると緑色で、なじませると緑からベージュに変わる商品です。日焼け止めの目安はSPF40・PA+++で、ブランドはミネラルサンスクリーンという言葉を使っています。以前の版の注記には、酸化チタンが紫外線防止成分と書かれていました。何で緑色にしているか、色材の名前はブランドの商品情報に書かれていません。
同じ名前の商品でも、国によって処方や並びが違うことがあります。日本で使う商品は、日本のパッケージやブランドが提供した商品情報の成分表で確かめるのが確実です。緑のクリームの色材や紫外線防止成分が気になる人も、パッケージの成分表を見ましょう。
まとめ
- ドクタージャルトは2005年に韓国で始まったブランドで、この記事の4商品は日本では化粧品です
- 名前に配合の数字はなく、シカペアやセラマイディン、Sの意味は商品情報に説明がありません
- シカの4成分は、シカペアのクリームで27〜37番目、セラムで16〜25番目です
- セラミドはセラマイディンのクリームで5種、トナーではセラミドNPの1種だけです
- 成分表は多い順ですが1%以下と着色剤は順不同で、黄4は4商品すべてに入っています
シリーズ名や複合成分の名前は入り口、成分表の並びは中身の手がかりです。両方を合わせて見ると、同じシリーズの商品どうしの違いがつかみやすくなります。
よくある質問
シカペアのクリームのシカの成分は何番目ですか?
全46成分のうち27・29・30・37番目です。アシアチコシドが27番目、マデカシン酸が29番目、アシアチン酸が30番目、ツボクサ葉エキスが37番目で、11番目にはナイアシンアミドもあります。
シカペアのセラムとクリームの成分の違いは何ですか?
セラムは全30成分で、シカの4成分が16〜25番目にあります。クリームより全成分が少なく、ナイアシンアミドとアデノシンは入っていません。アラントインはセラムで11番目、クリームで24番目です。
セラマイディンのクリームにはセラミドが何種類入っていますか?
セラミドNP・NS・AS・NG・APの5種です。NPからNGは24〜27番目に並び、APだけが35番目にあります。同じシリーズのトナーに入っているのは、18番目のセラミドNPの1種だけです。
ドクタージャルトの化粧品に香料や精油は入っていますか?
4商品とも香料の表示はありません。ただし、セラマイディンのクリームとトナーには、ニオイテンジクアオイ花油、セージ油、ベルガモット果実油の3つの精油が終わりのほうに入っています。シカペアのクリームとセラムには精油はありません。
シカペアの緑のCCトリートメントには何が入っていますか?
緑からベージュに変わる、SPF40・PA+++の下地です。ブランドは紫外線防止についてミネラルサンスクリーンという言葉を使い、以前の版の注記には酸化チタンが紫外線防止成分とありました。何で緑色にしているかは商品情報に書かれていないので、パッケージの成分表で確かめるのが確実です。
この記事で参照した情報
- アットコスメ 公式商品情報「Dr.Jart+ シカペア インテンシブ S リペア クリーム 50mL」(ブランドから提供または承認を受けた情報。全成分は2026年10月18日に確認)
- アットコスメ 公式商品情報「Dr.Jart+ シカペア インテンシブ S リペア セラム 30ml」(同上)
- アットコスメ 公式商品情報「Dr.Jart+ セラマイディン スキンバリア モイスチャライジング クリーム 50ml」(同上)
- アットコスメ 公式商品情報「Dr.Jart+ セラマイディン スキンバリア セラム トナー 150ml」(同上)
- アットコスメ 公式商品情報「Dr.Jart+ シカペア S CC トリートメント」
- アットコスメ 公式商品情報「Dr.Jart+ シカペア タイガーグラス CC トリートメント 50ml」(生産終了)
- WWD JAPAN 2019年11月19日の記事(ブランドの始まり)
- ファッションスナップ 2024年12月19日の記事(シカペアのシリーズ)
- 厚生労働省医薬局審査管理課長・監視指導・麻薬対策課長通知「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬審発第163号・医薬監麻発第220号、岡山県掲載)