- 成分表示の名前
- EDTA-2Na(EDTA-3Na、EDTA-4Naも仲間)
- 入っている理由
- 水にまじった金属をつかまえ、色やにおいの変化を防ぐため(品質保持)
- 安全性のめやす
- アメリカの専門家委員会は化粧品での使い方の範囲なら安全と結論づけていますが、目に入ると刺激になることがあります
この記事でわかること
- EDTA-2Naが化粧品の中でしていること
- 成分表で後ろのほうに出てくる理由
- 評価機関が出している安全性の結論
成分表の後ろのほうでよく見るEDTA-2Na。名前がむずかしくて、肌に悪い成分なのではと気になりますよね。
結論から言うと、EDTA-2Naは、水にまじった金属をつかまえて化粧品の品質を保つための成分です。入る量はごく少なく、化粧品での使い方の範囲なら安全とされています。
EDTA-2Naは、水にまじった金属をつかまえて品質を保つ成分
EDTA-2Naの役目は、金属をつかまえて動けなくし、色やにおいの変化を防ぐことです。EDTA-2Naは、合成でつくるキレート剤です。
水や原料には、鉄や銅、カルシウムなどの金属がごくわずかにまじっています。この金属が残ると、色やにおいが変わることがあります。
EDTA-2Naは、枠で囲んだところで金属をつかまえて動けなくし、色やにおいの変化を防ぎます。
金属がまじる
製品に残る
変わる
肌に働くための成分ではなく、製品そのものを守るための成分です。
水の多い製品に、ごく少量だけ入る
EDTA-2Naは水を多く含む製品に、ごく少量だけ入ります。金属がまじるのは、おもに水や原料だからです。
化粧水や乳液のほか、シャンプーやボディソープ、洗顔料にも使われます。EDTA-3NaやEDTA-4Naは、ナトリウムの数がちがう仲間です。入る量は、アメリカの調査では0.5%以下でした。
成分表は多い順に書く決まりなので、たいてい後ろのほうに出てきます。読み方は成分表の記事へ。
化粧品での使い方の範囲なら、安全とされている
EDTA-2Naは、化粧品での使い方の範囲なら安全とされています。アメリカの専門家委員会がEDTAとその塩をそう結論づけ、見直しでも同じ結論だったからです。
皮膚からはほとんど吸収されないとされています。日本の化粧品基準でも、配合量の上限が決められた成分ではありません。ただ、ほかの成分を肌に入りやすくする性質があり、処方で考慮する点とされています。
目に入ると刺激になることがあるので、目に入らないように気をつけましょう。成分表で見かけても、ふつうに使うぶんには心配しすぎなくて大丈夫です。
まとめ
- EDTA-2Naは、水にまじった金属をつかまえるキレート剤
- 色やにおいの変化を防ぎ、品質を保つために少量入る
- アメリカの委員会は使い方の範囲なら安全と結論
防腐剤と同じく、製品の品質を守る縁の下の成分です。
よくある質問
EDTA-2Naは何のために入っていますか?
水にまじった金属をつかまえて、品質を保つためです。金属が残ると色やにおいが変わることがあり、それを防ぐ目的で少量入っています。
EDTA-2NaとEDTA-4Naはちがう成分ですか?
同じEDTAに、ナトリウムがつく数がちがう仲間です。役目はどちらもキレート剤で、製品の性質に合わせて選ばれます。
EDTA-2Naは肌に悪いですか?
化粧品での使い方の範囲なら安全とされています。アメリカの専門家委員会の結論で、皮膚からはほとんど吸収されないとされます。ただ、目に入ると刺激になることがあります。
この記事で参照した情報
- 米国CIR(Cosmetic Ingredient Review)「Final report on the safety assessment of EDTA, Calcium Disodium EDTA, Disodium EDTA, TEA-EDTA, Tetrasodium EDTA, Tripotassium EDTA, Trisodium EDTA, HEDTA, Trisodium HEDTA」(2002)
- 米国CIR Expert Panel for Cosmetic Ingredient Safety「EDTA and Salts」Int J Toxicol 2023;42(3 suppl):32S-36S
- COSMILE Europe(Cosmetics Europe)「Disodium EDTA」
- 厚生労働省「化粧品基準」(平成12年厚生省告示第331号)
- 厚生省「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬監麻発第220号・医薬審発第163号)