この記事でわかること
- スンジョン5商品に共通する成分と位置
- pH5.5などブランドの説明と成分表の関係
- 色ごとに違うティントの全成分の読み方
エチュードの成分が気になって、スンジョンの化粧水やクリーム、フィクシングティントの成分表を見ても、どこを見ればよいのかはわかりにくいものです。日本で売られている6つの商品の成分表を、並び順から読んでみます。
スンジョンの5つのスキンケアには、パンテノールとマデカッソシドが共通して入っていて、パンテノールは5番目から7番目にあります。一方、フィクシングティントは11色で全成分が違い、どの色にも香料が入っています。
この記事で取り上げる6つの商品と、全成分の数。
エチュードの成分は日本の表示で見る。1985年に韓国で生まれたブランド
エチュードは、1985年に韓国でメイクアップのブランドとして生まれ、1990年に韓国の大手化粧品会社のグループに入りました。日本には2011年に進出し、いまは東京都渋谷区の化粧品会社が販売しています。メイクのほかに、スンジョンという名前のスキンケアのシリーズがあり、化粧水、乳液、洗顔料、シートマスク、クリームが日本の公式通販に並んでいます。
この記事で取り上げる6つの商品は、日本ではどれも化粧品として売られています。全成分のページに、医薬部外品の表示はありません。スンジョンのトナー、乳液、洗顔料、クリームは、ブランドの公式情報では2021年7月2日に発売されました。同じ名前でも国によって処方が違うことがあるため、2026年10月17日時点の日本の公式通販の全成分をもとに見ていきます。
名前に数字はない。pH5.5はトナーの説明に出てくる数字
スンジョンの商品名は、シリーズ名と商品の種類でできていて、配合の数字も成分の名前も入っていません。スンジョンという語が何を表すかも、日本の公式通販やブランドの公式情報には説明がありません。名前の代わりに手がかりになるのが、ブランドの商品説明に出てくる言葉と数字です。
ブランドの説明では、スンジョン トナーは素肌に近いpH5.5の弱酸性で、アルコールを使っていない化粧水とされ、保湿成分としてオウゴン根エキスの名前が挙がっています。モイストエマルジョンの説明には保湿成分のスクワランが、ハイドロクリームの説明には水分・保湿成分を92%配合という数字が出てきます。
ブランドの説明に出てくる言葉と、成分表で見えること。
pH5.5は、成分表からは確かめられない数字です。成分表に書かれるのは成分の名前と並びだけで、pHや配合の%は書かれません。一方、オウゴン根エキスはトナーの全15成分のうち7番目、スクワランは乳液の全24成分のうち7番目にあり、トナーの成分表にはエタノールもありません。クリームの92%も、ハイドロクリームの成分の並びからは確かめられない、ブランドの公表値です。
パンテノールは5番目から7番目、マデカッソシドは8番目から13番目
スンジョンの5つの商品には、どれもパンテノールとマデカッソシドが入っています。パンテノールは、トナーで5番目、乳液で6番目、洗顔料とシートマスクとクリームで7番目にあります。肌の中でビタミンB5に変わるとされる成分で、化粧品ではうるおいを保つ目的で入ります。くわしくはパンテノールの記事にまとめています。
5つの商品の、パンテノールとマデカッソシドの位置。
マデカッソシドは、ツボクサに含まれる成分のひとつで、シカと呼ばれる成分の仲間です。位置はシートマスクで8番目、トナーと洗顔料で11番目、乳液で12番目、クリームで13番目です。どの商品でも、パンテノールのほうがマデカッソシドより前に書かれています。
5つの商品は、上のほうの組み立ても似ています。1番目はどれも水で、そのあとにグリセリンやプロパンジオール、DPGといった保湿の成分が続きます。洗顔料では5番目と6番目に、汚れを落とす成分のラウリルグルコシドとココイルグルタミン酸2Naがあり、乳液とクリームでは4番目に油分が入っています。
名前にない成分では、チャ葉エキスとツボクサ葉エキスが目立つ
チャ葉エキスは、お茶の葉のエキスで、トナー、乳液、洗顔料ではそろって8番目、クリームでは9番目にあります。オウゴン根エキスはトナーで7番目、クリームで8番目にあり、この2つではお茶とオウゴンのエキスが並んでいます。シートマスクにはチャ葉エキスもオウゴン根エキスもなく、代わりにツボクサ葉エキスが4番目にあります。
ほかの成分が、5つの商品の全成分の何番目にあるか。
アラントインが入っているのは、シートマスクとクリームの2つで、どちらも14番目です。エチルヘキシルグリセリンは5つすべてに入っていて、10番目か11番目にあります。洗顔料を除く4つには1,2-ヘキサンジオールも3番目から6番目にあり、どちらも防腐の手助けをする成分です。防腐剤のフェノキシエタノールとパラベンは、5つの商品の全成分のどこにもありません。
香料とエタノールも、5つの商品には入っていません。トナーと乳液のブランドの公式情報には、無香料や無着色の表示もあります。ただし、アレルギーテスト済みという表示は、だれにもかぶれないという意味ではありません。合うかは自分の肌で確かめ、異常が出たら使うのをやめましょう。
フィクシングティントは11色で全成分が違う。共通は上の4つ
フィクシングティントの全成分は、色ごとに別々に書かれています。日本の公式通販の全成分ページには11色が並び、成分の数はダスティベージュの34から、アナログローズとミッドナイトモーヴの39まで違います。全11色で同じ順に並ぶのは、1番目から4番目までです。
1番目は水、2番目はイソドデカン、3番目はジメチコン、4番目は長い名前のクロスポリマーで、ここまではどの色も同じです。5番目と6番目にはBGとジステアルジモニウムヘクトライトがあり、色によって順番が入れ替わります。7番目のリン酸3Caは、全色で同じ位置です。
フィクシングティント11色の、全成分の数と香料の位置。
香料は、11色すべての30番目から32番目にあります。スンジョンの5つの商品には香料がないのに対し、ティントには全色に入っています。香料は中身を書かずに香料の一語でまとめて書いてよく、化粧品への使用量の目安は0.01〜0.5%とされています。
香料のあとには、酸化チタン、酸化鉄、赤202や黄4といった色の成分が並びます。その種類と数は色ごとに違い、ダスティベージュでは酸化チタンと酸化鉄のあとに赤の色素が2つ続くだけですが、アナログローズでは赤202、赤201、黄4、黄5、青1などが並びます。赤202のような番号の意味は、タール色素の記事で解説しています。
成分表は上のほうが多い順、1%以下と色の成分は順不同
成分表は製品の中の分量が多い順に書く決まりですが、1%以下の成分と着色剤は、互いに順不同で書いてよいことになっています。しかも、どこからが1%以下なのかは表示されません。パンテノールの5番目や7番目は上のほうですが、後ろのほうの成分どうしは、順番から量を比べることはできません。
ティントの色の成分が後ろにまとまっているのも、この決まりと関係があります。着色剤は、ほかの成分を多い順に書いたあとに、まとめて順不同で書けるためです。色の成分の並びからは、どの色素が多いかは読めません。香料の30番目という位置からも、量は決められません。
同じ名前の商品でも、国によって処方や並びが違うことがあります。日本の商品でも、名前に文字が加わるなどして商品が新しくなることがあります。手元の商品は、パッケージや日本の公式通販の成分表で確かめるのが確実です。ティントの全成分ページには、唇に異常が出ていないか注意して使い、合わないときは使うのをやめるよう書かれています。
まとめ
- エチュードは1985年に韓国で生まれたブランドで、この記事の6つの商品は日本では化粧品です
- スンジョンの名前に数字はなく、pH5.5や92%はブランドの説明の数字で、成分表からは確かめられません
- パンテノールは5番目から7番目、マデカッソシドは8番目から13番目で、スンジョンの5つすべてに入っています
- シートマスクだけにツボクサ葉エキスがあり、5つとも香料とフェノキシエタノールは入っていません
- フィクシングティントは11色で全成分が違い、共通は上の4つで、香料は30〜32番目です
名前やブランドの説明は入り口、成分表の並びは中身の手がかりです。スキンケアは商品どうしの共通点、メイクは色どうしの違いに目を向けると、成分表が読みやすくなります。
よくある質問
エチュードのスンジョン トナーの成分は何番目に何がありますか?
全15成分で、パンテノールは5番目です。1番目は水、2番目はプロパンジオール、7番目にオウゴン根エキス、8番目にチャ葉エキス、11番目にマデカッソシドがあります。日本の公式通販の全成分によります。
スンジョンシリーズに共通して入っている成分は何ですか?
パンテノールとマデカッソシドが5つすべてに入っています。パンテノールは5番目から7番目、マデカッソシドは8番目から13番目にあり、どの商品でもパンテノールのほうが前に書かれています。エチルヘキシルグリセリンも5つすべてに入っています。
エチュードのスンジョンに香料は入っていますか?
スンジョンの5つの商品の全成分に、香料はありません。対象はトナー、乳液、洗顔料、シートマスク、クリームです。エタノールやフェノキシエタノール、パラベンも入っていません。一方、フィクシングティントには全11色に香料が入っています。
フィクシングティントの成分は色によって違いますか?
色ごとに全成分が違います。成分の数は34から39までで、全色で同じ順に並ぶのは水、イソドデカン、ジメチコン、クロスポリマーの上の4つです。香料は30番目から32番目、色の成分はその後ろに並びます。
スンジョン トナーのpH5.5は成分表で確かめられますか?
成分表からは確かめられません。成分表に書かれるのは成分の名前と並びだけで、pHや配合の%は書かれないためです。pH5.5の弱酸性は、ブランドの商品説明に出てくる数字です。
この記事で参照した情報
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)全成分ページ「スンジョン トナー 200mL」(全成分は2026年10月17日に確認)
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)全成分ページ「スンジョン モイストエマルジョン 130mL」(同上)
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)全成分ページ「スンジョン ホイップクレンザー 150mL」(同上)
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)全成分ページ「スンジョン シートマスク」(同上)
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)全成分ページ「スンジョン ハイドロクリーム 75mL」(同上)
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)全成分ページ「フィクシングティント」全11色(同上)
- エチュードハウス 公式ショップ(楽天市場)ご利用ガイド・会社概要
- アットコスメ公式商品情報「エチュード スンジョン トナー」(ブランドの商品説明・発売日・特徴)
- アットコスメ公式商品情報「エチュード スンジョン モイストエマルジョン」(同上)
- アットコスメ公式商品情報「エチュード スンジョン ホイップクレンザー」(同上)
- アットコスメ公式商品情報「エチュード スンジョン ハイドロクリーム」(同上)
- ファッションプレス ブランド情報「エチュード」
- FASHIONSNAP「伊藤忠ファッションシステムが韓国コスメ『エチュード』とライセンス契約締結」(2022年4月26日)
- 厚生労働省医薬局審査管理課長・監視指導・麻薬対策課長通知「化粧品の全成分表示の表示方法等について」(平成13年3月6日 医薬審発第163号・医薬監麻発第220号、岡山県掲載)
- 日本化粧品工業会 やさしい技術解説「香りをつくる ―香料―」