- 成分表示の名前
- ガラクトミセス培養液など
- 入っている理由
- 肌にうるおいを与え、キメを整えるため(保湿)
- 安全性のめやす
- 米国の専門家委員会がまとめた肌に貼る試験ではかぶれは出ず、乳酸菌の発酵成分も安全とする結論が出ています
この記事でわかること
- 発酵エキスの正体と化粧品で言えること
- 乾燥・肌荒れの悩みに向く理由
- 使ったときの結果の例
「発酵化粧品」と聞くと、なんとなく肌によさそうだけど、何がいいのか、菌が入っていて大丈夫なのか気になりますよね。
結論から言うと、発酵エキスは肌にうるおいを与えるために入っている保湿の成分です。完成した化粧品に、生きた菌はいないとされています。
発酵エキスは、菌が育った液からとる保湿の成分
発酵エキスは、酵母や乳酸菌を育てた液などからとった成分です。入っているのは生きた菌ではなく、菌がつくったものや菌の成分で、アミノ酸や有機酸、糖類などを含みます。
化粧品で言えるのは「皮膚にうるおいを与える」「肌荒れを防ぐ」などの範囲です。発酵だから特別な効能があるわけではありません。
乾燥・肌荒れに向くのは、うるおいの成分と同じ仲間を含むから
発酵エキスが向くのは、乾燥や肌荒れなど、うるおいにかかわる悩みです。乾燥は、肌のいちばん外側の角層から水分が逃げて起きます。
角層の細胞の中では、天然保湿因子が水を抱えています。その約40%はアミノ酸で、乳酸などの有機酸も含まれます。発酵エキスには、これと同じ仲間のアミノ酸や有機酸が含まれるため、保湿や肌荒れを防ぐ働きが期待できるとされています。
発酵エキスは、角層にうるおいを与える保湿の成分として入っています。
角層の水分を保つことが、発酵エキスのいちばんの役目です。
使うと、敏感な肌の乾燥が減ったという結果がある
具体例として、ビフィズス菌を壊して中身を出したものを含むクリームを使うと、敏感な肌の乾燥が減ったという結果があります。
ここでも、働いているのはうるおいにかかわる部分です。発酵エキスは、乾燥が気になるときの保湿の成分と考えましょう。くわしくは発酵エキスの記事へ。
まとめ
- 発酵エキスは、菌が育った液からとる保湿の成分です
- 化粧品で言えるのは、うるおいを与えるなどの範囲です
- 完成した化粧品に、生きた菌はいないとされています
選ぶときは、成分表の名前で、どの菌と材料からできたかを見ましょう。
よくある質問
発酵化粧品には、生きた菌が入っていますか?
完成した化粧品に、生きた菌はいないとされています。入っているのは、菌がつくったものや菌の成分です。
発酵で分子が小さくなると、よく浸透しますか?
化粧品が働くのは角層までなので、化粧品の広告で「浸透」と書けるのも角質層までです。
ガラクトミセス培養液とは何ですか?
チーズの熟成に使われる酵母の仲間を育てた液からとった成分です。清酒をつくる酵母とは別の菌です。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「天然由来成分」
- ヤクルト中央研究所「健康用語の基礎知識:乳酸菌発酵エキス」
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)
- Guéniche A, et al. Bifidobacterium longum lysate, a new ingredient for reactive skin. Exp Dermatol 2010;19(8):e1-e8
- CIR. Safety Assessment of Yeast-Derived Ingredients as Used in Cosmetics(Tentative Report, 2024)
- 日本化粧品工業会「化粧品等の適正広告ガイドライン 2020年版」
- Perkins V, et al. Phenotypic and Genetic Characterization of the Cheese Ripening Yeast Geotrichum candidum. Front Microbiol 2020;11:737
- Arezki NR, Williams AC, Cobb AJA, Brown MB. Design, synthesis and characterization of linear unnatural amino acids for skin moisturization. Int J Cosmet Sci 2017;39(1):72-82