- 成分表示の名前
- フェルラ酸
- 入っている理由
- 壊れやすいビタミンCを長持ちさせるため
- 安全性のめやす
- 日本では紫外線吸収剤として上限10%で、粘膜に使う化粧品には配合できないとされています
この記事でわかること
- フェルラ酸がビタミンCと一緒に入る理由
- 紫外線の研究でわかったこと
- 日焼け止めの代わりにならないわけ
ビタミンCの美容液でフェルラ酸の名前をよく見かけて、何のために入っているのか気になりますよね。
結論から言うと、フェルラ酸は、壊れやすいビタミンCを長持ちさせるために入っている成分です。紫外線の話でもよく出てきますが、日焼け止めの代わりにはなりません。
フェルラ酸は、壊れやすいビタミンCを長持ちさせる成分
フェルラ酸は、ビタミンCが壊れにくくなるように一緒に入っています。ビタミンCは、水の中で空気や光にふれるとすぐ壊れてしまうからです。
フェルラ酸は、枠で囲んだ「ビタミンCが壊れる」ところを起こりにくくします。
ビタミンC
にふれる
が壊れる
ビタミンC・Eの液にフェルラ酸を加えると、ビタミンCが壊れにくくなったという結果があります。フェルラ酸は植物に広く含まれる成分で、化粧品の原料は米ぬかや米胚芽から取り出したものが一般的です。
ビタミンCと並んでいたら、ビタミンCを守る役と読んでおきましょう。
紫外線の話で出るのは、肌を守る力の研究があるから
フェルラ酸が紫外線の話で出るのは、紫外線から肌を守る力を調べた研究があるからです。ビタミンC・Eの液にフェルラ酸を加えると、紫外線から肌を守る力が倍になったという結果があります。
ただし、これは紫外線を当てたあとの肌の反応を見たもので、日焼け止めのSPFとは別のものです。日焼け止めの代わりにはなりません。
区分は化粧品で、言えるのは「肌のキメを整える」「皮膚の乾燥を防ぐ」などの範囲です。医薬部外品の有効成分ではありません。
人の肌でも、紫外線のあとの赤みが抑えられた
人の肌でも、ビタミンC・Eとフェルラ酸の液を塗っておくと、紫外線を当てたあとの赤みなどの増え方が抑えられたという結果があります。
それでも、紫外線を防ぐのは日焼け止めの役目です。フェルラ酸は日焼け止めの内側で使う成分と考えましょう。くわしくはフェルラ酸の記事へ。
まとめ
- フェルラ酸は、米ぬかなどに含まれる植物の成分
- ビタミンCと一緒に入るのは、壊れにくくするため
- 紫外線の研究はあるが、日焼け止めの代わりにはならない
紫外線を防ぐのは日焼け止めに任せて、その内側で使いましょう。
よくある質問
フェルラ酸はなぜビタミンCと一緒に入っているのですか?
壊れやすいビタミンCを長持ちさせるためです。ビタミンC・Eの液にフェルラ酸を加えると、ビタミンCが壊れにくくなったという結果があります。
フェルラ酸は日焼け止めの代わりになりますか?
代わりにはなりません。研究で見られた紫外線から肌を守る力は、日焼け止めのSPFとは別のものです。紫外線を防ぐのは日焼け止めに任せましょう。
フェルラ酸でしみを防げますか?
フェルラ酸は、医薬部外品でしみ・そばかすを防ぐ有効成分ではないので、化粧品でしみを防ぐとはうたえません。しみが気になるときは、日焼け止めで紫外線を防ぐのが基本です。
この記事で参照した情報
- Lin FH, Lin JY, Gupta RD, et al. Ferulic acid stabilizes a solution of vitamins C and E and doubles its photoprotection of skin. J Invest Dermatol 2005;125(4):826-832
- Murray JC, Burch JA, Streilein RD, et al. A topical antioxidant solution containing vitamins C and E stabilized by ferulic acid provides protection for human skin against damage caused by ultraviolet irradiation. J Am Acad Dermatol 2008;59(3):418-425
- Zheng M, Liu Y, Zhang G, et al. The Antioxidant Properties, Metabolism, Application and Mechanism of Ferulic Acid in Medicine, Food, Cosmetics, Livestock and Poultry. Antioxidants 2024;13(7):853
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)
- 厚生労働省「いわゆる薬用化粧品中の有効成分リストについて」(平成20年12月25日 薬食審査発第1225001号)