この記事でわかること
- インナードライとはどんな肌か
- 皮脂と水分が別々に決まること
- 皮脂と水分に関係する成分の区分
顔はテカるのに、なぜかつっぱる。乾燥しているのか脂っぽいのか、自分の肌がよくわからなくなりますよね。
結論から言うと、インナードライは、皮脂は多いのに角層の水分が足りない状態の呼び名です。医学の言葉ではなく、化粧品の用語集では「乾燥型脂性肌」にあたります。洗い分けて、水分を補うのが基本です。
皮脂の量と角層の水分は、別々に決まる
皮脂の量と、角層の水分の量は、別々に決まります。だから、皮脂が多いのに水分が少ない、という肌もあるのです。
皮脂の多さは、ホルモンや年齢、季節で変わります。いっぽう角層の水分は、細胞の中の天然保湿因子や、すき間を埋めるセラミドなどが保っています。ここで洗いすぎると、角層の保湿成分が流れて、乾燥のもとになります。
皮脂が多くても角層の水分が足りないことがあるので、洗い分けたあと水分を補います。
テカるからといって、乾燥していないとは限らないのです。
皮脂と水分は、それぞれ別の成分で手入れする
皮脂と水分は、それぞれ別の成分で手入れすると考えるとわかりやすいです。2つは別々に決まり、医薬部外品の効能も、皮脂と水分で別々に認められているからです。
米エキスNo.6は医薬部外品の有効成分で、「皮脂分泌を抑制する」効能で承認されています。米エキスNo.11も医薬部外品の有効成分ですが、認められた効能は、肌が水分を保つ力についてのものです。
ふつうの化粧水や乳液で言えるのは、うるおいを与える範囲です。べたつく所も、水分を補う手入れは省かないようにしましょう。
皮脂が多くても、角層が乾いていることがある
脂っぽい肌なら保湿はいらない、と思う人は多いと思います。でも皮脂が多くても、角層が乾いていることがあります。
たとえば中くらいのニキビがある人では、皮脂が多いのに角層のセラミドなどが少なく、それが少ない人ほど水分を保つ力も低めだったという結果があります。
皮脂と水分は、分けて見ることが大切です。くわしくはインナードライの記事で解説しています。
まとめ
- インナードライは、用語集の乾燥型脂性肌にあたります
- 皮脂と角層の水分は別々に決まります
- 洗いすぎると、角層の保湿成分が流れて乾燥のもとになります
- 医薬部外品でも、皮脂と水分の効能は別々です
- ケアは、部位で洗い分けて水分を補います
べたついても、化粧水や乳液は省かないようにしましょう。
よくある質問
インナードライとは何ですか?
皮脂が多いのに角層の水分が足りない状態の通称です。医学用語ではなく、用語集では乾燥型脂性肌にあたります。
洗ったあとすぐテカるのは、乾燥のせいですか?
洗ったあとすぐテカるのは、毛穴にためていた皮脂が出てくるためです。皮脂の量と角層の水分の量は別々に決まり、皮脂の多さはホルモンや年齢、季節で変わります。
インナードライのケアはどうすればいいですか?
あぶらっぽい所を中心に洗い、乾きやすい所は洗いすぎないのが基本です。そのあと化粧水や乳液で水分を十分に補います。
この記事で参照した情報
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「乾燥型脂性肌」
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「乾燥肌」
- 国立健康・栄養研究所「セラミド(N-アシルスフィンゴシン)」素材情報
- Mukherjee S, et al. Sebum and Hydration Levels in Specific Regions of Human Face Significantly Predict the Nature and Diversity of Facial Skin Microbiome. Sci Rep 2016;6:36062
- Yamamoto A, Takenouchi K, Ito M. Impaired water barrier function in acne vulgaris. Arch Dermatol Res 1995;287:214-218
- 勇心酒造 ニュース「日本初!「皮脂分泌を抑制する」効能の医薬部外品の製造販売承認を取得」(2017年12月1日)
- 厚生労働省「2015年11月9日 薬事・食品衛生審議会 化粧品・医薬部外品部会 議事録」
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年 薬食発0721第1号)