商品とブランドやさしい解説

イニスフリーの成分を解説|グリーンティー・レチノール シカ・ビジャ・ノーセバムの全成分の読み方

あるコスメオタク・2026.10.18・成分解説

イニスフリーの成分を全成分の表示で見ると、商品名に入っている成分は、5番目に書かれている緑茶もあれば、11番目に書かれているレチノールもあります。名前の中の数字は、どこまでが配合の話なのでしょうか。

名前に出てくる1.4倍や95%、約30倍は、どれも製品の中の配合量ではなく、原料などについてのブランドの説明の数字です。名前の言葉と成分表の並びを分けて読むと、同じブランドの商品どうしの違いがつかみやすくなります。

4つの商品名に入っている言葉と数字が、何を指しているか。

商品名の言葉と数字は、何を指している? 商品名 名前の言葉・数字が指すもの グリーンティーシード ヒアルロン セラム シード … 緑茶の種の油、チャ種子油のこと アミノ酸1.4倍 … 原料の茶葉の特性についての数字 レチノール シカ リペア セラム 純度95% … 原料のレチノールの純度 シカリポソーム … 5つの成分をまとめた呼び名 ビジャ シカバーム EX センテラアジアティカ4X … 独自の成分の名前 約30倍 … ツボクサエキスを凝縮した度合いの説明 ノーセバム ミネラルパウダー N セバム … 皮脂のこと 余分な皮脂を吸着するパウダー、という説明 名前の数字は配合量ではなく、成分表に配合の%は書かれません 言葉と数字の意味は、日本の公式通販の商品説明による

イニスフリーの成分は日本の表示で見る。2000年に韓国で生まれたブランド

イニスフリーは、2000年に韓国の大手化粧品会社が立ち上げたブランドです。韓国の島の自然の恵みを生かすことを掲げ、2023年には、自然由来であることと肌悩みへのはたらきかけの両方を打ち出す方向へブランドを新しくしています。日本の公式通販では、グリーンティー、ブラックティー、レチノール×シカ、ビジャ、ヴォルカニック、ノーセバムなどのラインに分けて、スキンケアとメイクの商品が並んでいます。

この記事で取り上げる4つの商品は、日本ではどれも化粧品として売られています。日本の公式通販の商品ページにも、販売店のページにも医薬部外品の表示はなく、問い合わせ先は東京都渋谷区にある日本法人です。同じ名前でも国によって処方が違うことがあるため、ここでは日本の公式通販と同じ商品番号の、国内の販売店とアットコスメ公式の全成分をもとに見ていきます。確かめた日は2026年10月17日です。

商品名の1.4倍・95%・約30倍は、配合量ではない

グリーンティーシード ヒアルロン セラムのシードは、緑茶の種からとった油、チャ種子油を指します。ブランドが示す「美容茶葉」のアミノ酸が一般的な緑茶の1.4倍という数字は、原料の特性についての数字で、製品の中の配合量ではありません。この商品の全成分は、グリーンティーシードセラムの成分の記事で1つずつ見ています。

レチノール シカ リペア セラムの説明には、純度95%の純粋レチノールという言葉があります。95%は原料のレチノールの純度で、セラムの中にレチノールが95%入っているという意味ではありません。純粋レチノールは、形を変えていないレチノールそのものの呼び名で、ブランドの注記では整肌成分とされています。

ビジャ シカバーム EXの説明には、ツボクサエキスを約30倍に凝縮したとされる、センテラアジアティカ4Xという独自の成分の名前が出てきます。4Xが何を表すかは、日本の商品ページに説明がありません。ノーセバムのセバムは皮脂のことで、ブランドの説明では、余分な皮脂を吸着して肌をひと色明るく見せるパウダーです。明るく見せるのは、メイクアップ効果としての説明です。

名前の成分は何番目?緑茶は5番目、レチノールは11番目

名前の成分が成分表の何番目にあるかは、商品によって違います。グリーンティーシード ヒアルロン セラムでは、緑茶の葉のチャ葉エキスが5番目、種のチャ種子油が6番目にあり、名前のヒアルロンにあたるヒアルロン酸の仲間が7〜11番目に5つ並びます。全部で52ある成分のうち、上から1割ほどの位置です。

4つの商品で、名前や商品説明の注記に出てくる成分が全成分の何番目にあるか。

名前や注記の成分は、成分表の何番目? 商品 全成分の中の位置(1〜52番目の共通の目盛り) 何番目 グリーンティーシードセラム 5・6番目 /全52 レチノール シカ セラム 11番目 /全35 ビジャ シカバーム EX 10〜13番目 ノーセバム パウダー 1〜5番目 /全11 1 10 20 30 40 52 緑茶・ツボクサの成分 レチノール・ヒアルロン酸・注記の成分 灰色の線の長さは成分の数。シカバームは総数を示していません

レチノール シカ リペア セラムでは、レチノールは全35成分の11番目です。その前の8〜10番目に、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸というツボクサの成分が並んでいます。ビジャ シカバーム EXでは、同じツボクサの成分にマデカッソシドを加えた4つが、10〜13番目にまとまって書かれています。

ノーセバム ミネラルパウダー Nは水が入っていない粉で、全11成分の1番目はシリカです。2番目にオクテニルコハク酸デンプンAl、3番目にシリコーンの仲間のクロスポリマー、5番目にマイカが続き、この4つは商品説明の注記に名前が挙がっている成分です。タルクは全成分に入っていません。ブランドは、配合していない成分の一つにタルクを挙げています。

名前にない成分では、ナイアシンアミドとサリチル酸が目立つ

ナイアシンアミドは名前に入っていませんが、レチノール シカ リペア セラムでは5番目、グリーンティーシード ヒアルロン セラムでは12番目にあり、レチノールのセラムの注記では保湿成分とされています。医薬部外品では有効成分として使われることもある成分ですが、ここで取り上げた商品は化粧品なので、医薬部外品として国が認めた効能はうたえません。

レチノール シカ リペア セラムには、12番目にアデノシン、14番目にチャの実のエキスであるチャ実エキス、28番目にサリチル酸も入っています。サリチル酸は、日本の化粧品基準で100gあたり0.20gまでと決められている成分です。このセラムについてブランドは、使い始めの1週間は夜に1プッシュから使い、朝や昼に使うときは日焼け止めを重ねるよう案内しています。

名前にない成分が、4つの商品の全成分の何番目にあるか。

名前にない成分も、何番目かで見る グリーンティー シードセラム レチノール シカ セラム ビジャ シカバーム EX ノーセバム パウダー ナイアシンアミド 12番目 5番目 パンテノール 24番目 8番目 グリセリン 3番目 2番目 3番目 1,2-ヘキサンジオール 4番目 6番目 17番目 エチルヘキシルグリセリン 16番目 18番目 7番目 トコフェロール 43番目 33番目 11番目 4つの商品すべてに入っている成分は、ここにはありません 濃いピンクは5番目まで。空欄は、その商品の全成分に入っていない成分

4つの商品すべてに共通して入っている成分は、この図の中にはありません。グリセリンは、水が入っている3つの商品で2番目か3番目にあります。エチルヘキシルグリセリンとトコフェロールはシカバームを除く3つに、パンテノールはグリーンティーのセラムとシカバームに入っています。シカバームの4番目と6番目、パウダーの6番目と9番目には、シリコーンの仲間の成分があります。

シカリポソームやセンテラアジアティカ4Xは、成分表に出てこない名前

ブランドの説明に出てくる独自の成分の名前は、成分表には書かれません。レチノール シカ リペア セラムのシカリポソームは、注記によると、ヒアルロン酸、セラミドNP、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸の5つをまとめた呼び名です。この5つは、成分表では8・9・10・20・27番目に分かれて書かれています。

レチノール シカ リペア セラムの全成分の上から12と、シカリポソームの5つの成分の位置。

レチノール シカ リペア セラムの成分表で見る、シカリポソーム 全35成分の上から12 1 水 2 グリセリン 3 BG 4 アジピン酸ジブチル 5 ナイアシンアミド 6 1,2-ヘキサンジオール 7 トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 8 アシアチコシド 9 マデカシン酸 10 アシアチン酸 11 レチノール 12 アデノシン 13番目より後ろの注目の成分 14 チャ実エキス 20 ヒアルロン酸 27 セラミドNP 28 サリチル酸 35 BHT(最後) 緑はシカリポソームの5つ 8・9・10・20・27番目に分かれる 中身はブランドの注記による レチノールは11番目 名前の95%は原料の純度で、配合量ではない シカリポソームの成分 名前にない注目の成分 日本の公式通販と同じ商品番号の、販売店の全成分による

ビジャ シカバーム EXのセンテラアジアティカ4Xも、成分表にはその名前で出てきません。全成分にはツボクサエキスという名前もなく、ツボクサの成分としては、10〜13番目の4つが並んでいます。ブラックティー ユース セラムの説明に出てくる独自の成分も、注記ではチャ葉エキスと水とされていて、名前は紅茶でも、注記の成分表示名はグリーンティーのセラムの5番目と同じチャ葉エキスです。

ブランドの独自の成分の名前と、それが成分表で何という名前になっているか。

独自の成分の名前は、成分表では別の名前で書かれる シカリポソーム レチノール シカ セラム アシアチコシド 8 マデカシン酸 9 アシアチン酸 10 ヒアルロン酸 20 セラミドNP 27 数字は全成分の何番目か センテラアジアティカ4X ビジャ シカバーム EX この名前もツボクサエキスも 全成分には出てこない マデカッソシド 10 アシアチコシド 11 マデカシン酸 12 アシアチン酸 13 Rコンセントレート ブラックティー ユース セラム 注記にある中身 チャ葉エキス 水 全成分の何番目かは この記事では示しません 独自の名前は成分表に出てこないので、中身は成分表示名で見ます 中身はブランドの注記による。番号は日本の公式通販と同じ商品番号の全成分

成分表は多い順、1%以下は順不同。香料は4商品とも表示なし

成分表は製品の中の分量が多い順に書く決まりですが、1%以下の成分と着色剤は、互いに順不同で書いてよいことになっています。どこからが1%以下かは表示されないため、11番目のレチノールのような位置から、量の多い少ないを比べることはできません。28番目のサリチル酸は上限が100gあたり0.20gなので1%以下ですが、それより前の成分が1%を超えているとは限りません。

香料は、4つの商品とも全成分に書かれていません。ただし、グリーンティーシード ヒアルロン セラムには、レモン果皮油などの精油が48〜52番目に5つあります。精油は香りのある植物の油で、レチノールのセラム、シカバーム、パウダーの全成分には入っていません。香りや精油が気になる人は、商品ごとに成分表の後ろのほうまで見ておくと安心です。

販売店の成分表では、1,2-ヘキサンジオールの読点や斜線などの記号が抜けて書かれていることがあります。同じ名前でも国によって処方や並びが違うことがあり、限定品や容量違いもあるので、日本で買う商品は、手元の容器や日本の公式通販の成分表で確かめるのが確実です。どの成分にもかぶれの可能性はあるため、異常が出たら使うのをやめましょう。

まとめ

名前の言葉や数字は入り口、成分表の並びは中身の手がかりです。両方を分けて見ると、同じブランドの商品どうしの違いがつかみやすくなります。

よくある質問

イニスフリーのレチノール シカ リペア セラムのレチノールは何番目ですか?

全35成分の11番目です。その前の8〜10番目にツボクサの成分が3つ、5番目にナイアシンアミドがあり、28番目にはサリチル酸も入っています。

純度95%の純粋レチノールとは、95%入っているという意味ですか?

いいえ、原料のレチノールの純度を表す数字です。セラムの中の配合量ではなく、日本の成分表には配合の%は書かれないため、成分表から量を知ることはできません。

ビジャ シカバーム EXにツボクサエキスは入っていますか?

全成分にツボクサエキスという名前はありません。代わりに、マデカッソシド、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸というツボクサの成分が10〜13番目に並びます。

ノーセバム ミネラルパウダーの成分にタルクは入っていますか?

全成分にタルクはありません。全11成分で、1番目はシリカ、5番目はマイカです。ブランドは配合していない成分の一つにタルクを挙げています。

イニスフリーの商品は医薬部外品ですか?

この記事の4商品は化粧品です。日本の公式通販にも販売店のページにも医薬部外品の表示はなく、ナイアシンアミドが入っていても医薬部外品の効能はうたえません。

この記事で参照した情報

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

ひとことメモ:仕上がりや使用感には個人差があります。記載内容はブランドが公表している情報、および実際に使用した際の内容に基づくものです。

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