この記事でわかること
- 「好転反応」という言葉の正体
- A反応とかぶれの考え方
- 使うのをやめて相談する目安
使い始めた化粧品で肌があれたのに「好転反応だから続けて」と言われると、やめるべきか続けるべきか迷いますよね。
結論から言うと、肌荒れは「好転反応」と考えず、いったん使うのをやめるのが正解です。消費者庁も、健康被害が出たら使うのをやめるよう呼びかけています。
「好転反応」は医学の言葉ではないので、うのみにしない
「好転反応」は、医学の言葉ではありません。消費者庁によると、日本医学会が監修する医学用語辞典に、この言葉はのっていないからです。
よくなる途中の一時的な症状、という意味で使われる言葉です。実際に、化粧品で肌に異常が出たのに「好転反応」と言われ、使い続けたという相談も寄せられています。
だから、この説明はうのみにしないことが大切です。
A反応もかぶれも、よくなるしるしではない
使い始めに肌が変わると、効いている証拠だと思いたくなりますよね。でも、A反応もかぶれも、よくなるしるしではありません。どちらも、肌が刺激やふれたものに反応している状態だからです。
たとえば、レチノールの使い始めの赤みや皮むけはA反応と呼ばれますが、医学用語ではなく、肌の刺激です。量や濃さが多いほど出やすく、合わなければやめることがすすめられています。かぶれは、肌にふれたもので起こる湿疹で、前は平気だった製品で出ることもあります。
つまり、赤みやかゆみは肌からの「合っていない」というサインと考えましょう。
赤みやかゆみが出たら、使うのをやめて皮膚科へ
赤み・はれ・かゆみ・刺激などが出たら、使うのをやめます。使い続けると、悪化させることがあるからです。化粧品の注意書きの基準でも、使うのをやめて皮膚科専門医などに相談するようすすめています。
肌に異常が出たときに、動く順番です。
かゆみ
やめる
残す
皮膚科へ
製品の使い方の欄があれば、それに従います。合わなかった製品は捨てずに残すと、原因を調べるときに役立ちます。化粧品で言えるのは「肌荒れを防ぐ」まで。治療は皮膚科の役目です。
迷ったら、まずやめる、続くなら皮膚科と覚えておきましょう。
まとめ
- 「好転反応」は医学用語辞典にない言葉です
- 消費者庁も、健康被害が出たら使うのをやめるよう呼びかけています
- A反応も、よくなるしるしではなく肌の刺激です
- かぶれは、前は平気だった製品で出ることもあります
- 異常が出たら使うのをやめて、続くなら皮膚科へ
いったん休んでも、合う製品はまた選び直せます。
よくある質問
肌荒れは「好転反応」だから、続けてもいいですか?
続けずに、いったん使うのをやめましょう。消費者庁も、健康被害が出たら「好転反応」などの説明をうのみにせず、利用を中止するよう呼びかけています。
レチノールのA反応は、好転反応ですか?
よくなるしるしではなく、肌の刺激です。A反応は医学用語ではなく、量や濃さが多いほど出やすいとされます。はれやかゆみが続くときは、使うのをやめて皮膚科に相談しましょう。
「好転反応」は、医学の言葉ですか?
医学の言葉ではありません。消費者庁によると、日本医学会が監修する医学用語辞典に、この言葉はのっていません。
この記事で参照した情報
- 消費者庁 消費者安全課「健康被害発生後も継続利用を勧められる美容・健康商品等~『好転反応』等といわれても、健康被害が出たら利用を一旦中止しましょう!~」(平成26年12月10日、宇都宮市掲載資料)
- 日本化粧品工業会「化粧品の使用上の注意表示に関する自主基準」(2016年12月1日)
- Milosheska D, Roškar R. Use of Retinoids in Topical Antiaging Treatments: A Focused Review of Clinical Evidence for Conventional and Nanoformulations. Adv Ther 2022;39:5351-5375
- 日本化粧品技術者会(SCCJ) 化粧品用語集「接触皮膚炎」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「かぶれ Q5 アレルギー性接触皮膚炎はどのようにして起こるのですか?」
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「かぶれ Q19 接触皮膚炎の治療と予防法はどのようなものですか?」
- 厚生労働省医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)