- 成分表示の名前
- オリーブ果実油
- 入っている理由
- 肌に油分を補って乾燥を防ぐため(エモリエント)
- 安全性のめやす
- 化粧品での今の使い方であれば安全と評価され、かぶれの報告はまれですが、油だけを塗り続ける使い方は慎重に考えます
この記事でわかること
- オリーブ果実油が乾燥を防ぐしくみ
- 薬・食品・化粧品のオリーブの油の違い
- 油だけを塗り続けるときの注意
成分表で「オリーブ果実油」を見かけると、台所のオリーブオイルと同じなのか、肌に何をしてくれるのか気になりますよね。
結論から言うと、オリーブ果実油の効果は、肌に油分を補い、乾燥を防ぐことです。オリーブの実を搾ってとる油で、化粧品の成分表ではこの名前で書かれます。
オリーブ果実油は、肌に油分を補うための油
オリーブ果実油は、肌に油分を補うために入っている油です。油脂の仲間で、いちばん多くふくまれるのは、オレイン酸という脂肪酸です。
髪の製品では、髪につやを与え、水分や油分を補い保つために使われます。肌でも髪でも、足りない油分を補う役目です。
乾燥に向くのは、油の膜で水分を逃げにくくするから
オリーブ果実油が乾燥に向くのは、肌の表面を油分でおおって、水分を逃げにくくするからです。
肌のいちばん外側の角層は、表面の皮脂膜などでうるおいを守っています。油分が足りないと、角層の水分が外へ逃げて、肌が乾きます。オリーブ果実油は、表面に油の膜をつくって、この水分の逃げ道をふさぎます。
右は、油の膜で表面をおおった肌です。
区分は化粧品です。同じオリーブの油でも、薬のオリブ油の効能は、化粧品の効果ではありません。化粧品を、日焼けややけどの手当てに使わないようにしましょう。
言えるのは保湿の範囲まで。油だけを塗り続けるのは慎重に
化粧品として言えるのは、油分を補って乾燥を防ぐ、肌をやわらげる、肌を保護する、という保湿の範囲までです。
ただし、オリーブ油だけを塗り続けると、角層のまとまりが下がったという結果があります。油だけを塗り続ける使い方は慎重に考えましょう。くわしくはオリーブ果実油の記事で解説しています。
まとめ
- オリーブ果実油は、オリーブの実を搾ってとる油脂です
- 化粧品では、肌に油分を補い、乾燥を防ぎます
- 薬や食品のオリーブの油とは、言えることが違います
肌に使うなら、肌用の製品を表示どおりに使いましょう。
よくある質問
台所のオリーブオイルを肌に塗ってもいいですか?
肌に塗るなら、肌用の製品のほうが安心です。食用の等級は食べる油の品質の物差しで、肌に塗ったときの安全や効果を確かめる規格ではありません。
オリーブオイルは肌に悪いのですか?
化粧品での今の使い方なら、安全と評価されています。ただ、オリーブ油だけを塗り続けると角層のまとまりが下がったという結果があるので、その使い方は慎重に考えましょう。
ニキビが気になるときも、オリーブ果実油を使っていいですか?
肌荒れやニキビが気になるときは、自分で油を足す前に皮膚科に相談しましょう。
この記事で参照した情報
- 医薬品医療機器総合機構(PMDA) 一般用医薬品 オリブ油 添付文書
- Danby SG, et al. Effect of olive and sunflower seed oil on the adult skin barrier: implications for neonatal skin care. Pediatr Dermatol 2013;30(1):42-50
- Burnett CL, et al. Safety Assessment of Plant-Derived Fatty Acid Oils. Int J Toxicol 2017;36(3_suppl):51S-129S
- International Olive Council. Trade standard applying to olive oils and olive pomace oils, COI/T.15/NC No 3/Rev.12(2018年6月)