- 成分表示の名前
- ソルビン酸K(ソルビン酸カリウム)
- 入っている理由
- 化粧品の中で菌やカビが増えるのを防ぐため(防腐剤)
- 安全性のめやす
- 日本の化粧品基準で100g中0.5gまでと上限があり、アメリカの専門家委員会は化粧品の成分として安全と結論づけています
この記事でわかること
- ソルビン酸Kが化粧品に入っている理由
- 化粧品基準で決まっている上限
- 評価機関が出している安全性の結論
成分表にソルビン酸Kを見つけると、食品の保存料と同じものを肌に塗って大丈夫なのか、気になりますよね。
結論から言うと、ソルビン酸Kは、化粧品の中で菌やカビが増えるのを防ぐためにごく少しだけ入っている防腐剤で、決められた上限の中で使われています。食品では保存料としても使われている成分です。
ソルビン酸Kは、中身が傷まないように入っている
ソルビン酸Kは、化粧品の中で菌やカビが増えるのをおさえる防腐剤です。水を含む化粧品は、ふたを開けて使ううちに菌やカビが入りこみ、そのままだと中で増えてしまうからです。
ソルビン酸にカリウムがついた塩で、ソルビン酸カリウムとも呼ばれます。働きはpHで変わり、酸性寄りの製品のほうが働きやすいとされています。
ソルビン酸Kは、枠で囲んだ「増えるのをおさえる」ところで働きます。
使う
カビが入る
おさえる
中身を保つ
開けたあとも最後まで使えるように、中身を守る裏方の成分です。
水を含む製品に、ごく少しだけ入っている
ソルビン酸Kは、化粧水、乳液、クリーム、洗顔料など、水を含む製品に使われます。菌やカビは、水のあるところで増えやすいからです。
口紅やマスカラなど、メイク用品に入ることもあります。量はごく少ないので、成分表では後ろのほうに出ます。ほかの防腐剤との違いは防腐剤の記事へ。
上限の中で使われていて、安全とされている
ソルビン酸Kは、日本の化粧品基準で上限が決められた防腐剤で、その範囲の中で使われています。基準では、ソルビン酸とその塩の合計で、100g中0.5gまでです。
アメリカの化粧品成分の専門家委員会も、化粧品の成分として安全と結論づけています。食品での安全性は、化粧品とは別に評価されています。
ただ、塗ってすぐ赤みやかゆみが出る反応の報告も、まれにあるとされています。食品と同じ成分だと不安に思うかもしれませんが、上限を守って使われていると知っておけば大丈夫です。「防腐剤フリー」の意味はこちらの記事へ。
まとめ
- ソルビン酸Kは、菌やカビが増えるのを防ぐ防腐剤
- 水を含む製品に入り、量はごく少ない
- 化粧品基準で100g中0.5gまでと上限があり、安全と結論づけられている
まれに赤みやかゆみが出ることがあるので、肌に合わないと感じたら、使うのをやめて様子を見ましょう。
よくある質問
ソルビン酸Kとソルビン酸カリウムは、同じ成分ですか?
同じ成分で、成分表示ではソルビン酸Kと書きます。ソルビン酸にカリウムがついた塩で、化粧品では防腐剤として使われます。
食品の保存料と同じ成分を、肌に塗っても大丈夫ですか?
化粧品では、上限を守って使うことが認められています。日本の化粧品基準では、ソルビン酸とその塩の合計で100g中0.5gまでです。食品での安全性は、化粧品とは別に評価されています。
ソルビン酸Kで肌が荒れることはありますか?
まれに、塗ってすぐ赤みやかゆみが出る報告があります。反応の強さは、濃さや製品の基剤によって変わるとされます。合わないと感じたら使うのをやめましょう。
この記事で参照した情報
- 厚生労働省「化粧品基準」(平成12年9月29日 厚生省告示第331号)別表第3
- 米国CIR「Final Report on the Safety Assessment of Sorbic Acid and Potassium Sorbate」Int J Toxicol 1988;7(6):837-880
- 欧州 CosIng「POTASSIUM SORBATE」(機能: Fragrance, Preservative / Annex V/4)
- Berke PA. Modern Concepts of Cosmetic Preservation. J Soc Cosmet Chem 1973;24(10)
- Castanedo-Tardan MP, Jacob SE, Baumann LS. Contact Urticaria to Cosmetic and Toiletry Ingredients. Cutis 2008;81(6):339-346
- 厚生省「食品衛生法に基づく添加物の表示等について」(平成8年5月23日 衛化第56号)別紙3 用途名併記(保存料)
- 食品安全委員会 食品健康影響評価「ソルビン酸カルシウム」(2008年)