この記事でわかること
- 酒さのしくみと悪くするきっかけ
- 酒さに保険で使える2つの塗り薬
- 化粧品で酒さにできること
顔の赤みやほてりがなかなか引かず、ニキビのようなぶつぶつも出る。これは何なのか、化粧品でどうにかなるのか不安になりますよね。
結論から言うと、酒さは皮膚科で治療する病気で、保険で使える塗り薬があります。化粧品は、日差しを防いでやさしく保湿し、治療を支える役です。
酒さは、きっかけで赤みがぶり返す、長く続く病気
酒さは、顔の中心に赤みやほてり、ぶつぶつが長く続く、炎症の病気です。主に中高年の顔に起きます。
悪くするきっかけは、日差し・寒暖差・辛い物・お酒などで、どれで赤くなるかは人によって違います。大人の毛穴にふつうにいる小さなダニ、ニキビダニが、酒さの人で多い傾向も報告されています。
自分のきっかけを知って避けることが、ふだんの手入れの第一歩です。
治療は皮膚科の塗り薬。化粧品に酒さの効能はない
酒さの治療は、皮膚科で出る医薬品の塗り薬で行います。化粧品や薬用化粧品には、酒さを対象にした効能がないからです。
酒さかもしれないと思ったら、まず皮膚科で見分けてもらいます。
何週間も
見分ける
薬を選ぶ
避ける
メトロニダゾールのゲルは、皮膚科で出される医薬品です。ガイドラインでは、ぶつぶつが出る型の酒さに、いちばん強い推奨度Aとされています。イオウ・カンフルローションも、酒さに保険で使える塗り薬です。
化粧品でできるのは、肌荒れや日やけを防ぐところまでです。薬は医師が選び、化粧品は支える、と分けて考えましょう。
塗り薬で、7割をこえる人がはっきりよくなった
塗り薬で本当に変わるのか、気になりますよね。メトロニダゾールのゲルを使うと、ぶつぶつと赤みの両方がはっきりよくなった人は72.3%だったという結果があります。
使う間は、紫外線とお酒を避けます。治療と、きっかけを避けるケアはセットです。
赤みが続くなら、まず皮膚科で相談しましょう。くわしくは酒さの記事で解説しています。
まとめ
- 酒さは、顔の赤みやほてり、ぶつぶつが長く続く病気です
- 日差し・寒暖差・辛い物・お酒などが、悪くするきっかけになります
- 治療は、保険で使える2つの医薬品の塗り薬で行います
- 化粧品に酒さの効能はなく、ふだんは日差しを避け、やさしく洗って保湿します
赤みが続くときは、まず皮膚科で見分けてもらいましょう。
よくある質問
酒さと赤ら顔の違いは何ですか?
酒さは、赤ら顔の原因の一つになる病気です。赤ら顔は顔が赤く見える状態を広く指し、寒暖差による赤みやかぶれも含みます。
酒さの治療薬は保険で使えますか?
使えます。メトロニダゾールゲル0.75%とイオウ・カンフルローションが、酒さの効能をもつ保険の塗り薬です。
酒さは化粧品で良くなりますか?
化粧品や薬用化粧品に、酒さを対象にした効能はありません。日差しを避け、やさしく洗って保湿するケアで、皮膚科の治療を支えます。
この記事で参照した情報
- 日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」(日皮会誌133(3):407-450)
- 日本皮膚科学会 お知らせ「ロゼックスゲル0.75%の『酒さ』に対する効能・効果追加承認について」(2022年6月10日)
- ロゼックスゲル0.75% 添付文書(2022年9月改訂 第2版)
- イオウ・カンフルローション 添付文書(2024年10月改訂 第2版)
- Rychlik K, et al. Significance of Demodex folliculorum and Demodex brevis in Pathogenesis of Dermatological Diseases: Current State of Knowledge. Medicina 2025;61(4):660
- MSDマニュアル プロフェッショナル版「酒さ」