- 成分表示の名前
- アルガニアスピノサ核油
- 入っている理由
- 肌や髪に油分を補い、乾燥を防ぐため(エモリエント)
- 安全性のめやす
- 米国の専門家パネルが今の使い方で安全と結論しましたが、まれにかぶれの報告があり、ナッツアレルギーの人は医師に相談します
この記事でわかること
- アルガンオイルがどんな油か
- アルガンオイルが乾燥を防ぐしくみ
- 化粧品として言える効果の範囲
アルガンオイルは肌にも髪にもいいと聞くけれど、実際に何をしてくれる油なのか、よくわからないですよね。
結論から言うと、アルガンオイルの効果は、肌や髪に油分を補い、乾燥を防ぐことです。アルガンという木の実の、硬い殻の中の核からとる油です。
アルガンオイルは、木の実の核からとる植物の油
アルガンオイルは、オレイン酸とリノール酸を多くふくむ、油脂の仲間の植物の油です。成分表では「アルガニアスピノサ核油」と書かれます。
ふくまれる脂肪酸は、オレイン酸がおよそ半分、リノール酸が3割前後です。肌のオイルのほか、ヘアオイルやシャンプーなど、髪の製品にもよく使われます。
肌にも髪にも使える、油分を補うための油です。
乾燥に向くのは、油分を補って水分を逃がしにくくするから
アルガンオイルが乾燥に向くのは、肌の表面に油分を補い、角層の水分を逃がしにくくするからです。
肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜などでうるおいを守っています。油分が足りないと、角層の水分が外へ逃げて、乾燥しやすくなります。
アルガンオイルは肌の表面に油分を補い、角層の水分を逃がしにくくします。
たとえば、アルガンオイルを塗ると、肌の水分の指標がよくなったという結果があります。ただし、水分そのものを与える油ではないので、化粧水のあとに重ねると考えましょう。
化粧品として言えるのは「皮膚の乾燥を防ぐ」まで
アルガンオイルは化粧品の成分で、言えるのは保湿やつやの範囲までです。化粧品の効能は、国が決めた範囲の中でしか言えないからです。
たとえば「皮膚の乾燥を防ぐ」「毛髪につやを与える」です。白髪を防ぐとは言えません。酸化しやすい油なので、開封後は早めに使い切ります。くわしくはアルガンオイルの記事へ。
肌と髪の乾燥を防ぐための油として使う、と覚えておけば十分です。
まとめ
- アルガンオイルは、アルガンの木の実の核からとる油脂
- オレイン酸がおよそ半分、リノール酸が3割前後
- 表面に油分を補い、角層の水分を逃がしにくくする
- 化粧品として言えるのは、乾燥を防ぐ・つやを与える範囲
- 水分は与えないので、化粧水のあとに重ねる
酸化しやすいので、開封後は早めに使い切りましょう。
よくある質問
アルガンオイルは白髪に効きますか?
アルガンオイルで白髪が減る、黒くなるとは言えません。白髪に色を入れるのは、医薬部外品の染毛剤や化粧品の染毛料の働きです。
食用のアルガンオイルを肌に塗ってもいいですか?
肌や髪には、化粧品として売られているものが確実です。食用は焙煎した核から、化粧品用は焙煎しない核から搾る、別の製品です。
アルガンオイルのデメリットは何ですか?
酸化しやすさと、まれなかぶれやアレルギーの報告です。開封後は早めに使い切り、ナッツのアレルギーがある人は使う前に医師に相談しましょう。
この記事で参照した情報
- Qiraouani Boucetta K, et al. Skin hydration in postmenopausal women: argan oil benefit with oral and/or topical use. Prz Menopauzalny 2014;13(5):280-288
- Burnett CL, et al. Safety Assessment of Plant-Derived Fatty Acid Oils. Int J Toxicol 2017;36(3_suppl):51S-129S
- Gharby S, Charrouf Z. Argan Oil: Chemical Composition, Extraction Process, and Quality Control. Front Nutr 2022;8:804587
- 大阪府「化粧品の効能の範囲」(平成12年12月28日 厚生省医薬安全局長通知、平成23年7月21日 改正)