- 成分表示の名前
- アセチルヘキサペプチド-8
- 入っている理由
- 肌の調子を整えるため(表情ジワの話で出る成分)
- 安全性のめやす
- アメリカの評価では、0.005%までの濃度で安全とされています
この記事でわかること
- アルジルリンが成分表示で何と書かれるか
- 表情ジワの話で出るしくみ
- 化粧品として言える範囲
「表情ジワに」と紹介されるアルジルリン。名前は聞くけれど、どんな成分で、本当にシワに関係があるのか気になりますよね。
結論から言うと、アルジルリンは肌の調子を整える目的で入る、人工のペプチドです。表情ジワの話で出るのは、筋肉への合図に関わるとされるからです。
アルジルリンは、肌の調子を整えるペプチド
アルジルリンは、化粧品の中では肌の調子を整える成分として分類されています。シワを取る成分という分類ではありません。
アルジルリンは原料の商品名で、成分表示では「アセチルヘキサペプチド-8」です。6つのアミノ酸、つまりタンパク質の部品をつないでつくります。
成分表で探すときは、アセチルヘキサペプチド-8の名前を見ましょう。
シワの話で出るのは、筋肉への合図に関わるとされるから
アルジルリンがシワの話で出るのは、表情ジワのもとになる筋肉への合図をじゃまするとされるからです。
笑ったり目を細めたりするとき、顔の筋肉は、神経から出る合図の物質を受け取って縮みます。これをくり返すうちに、同じ場所に表情ジワが刻まれていきます。
表情ジワは、筋肉が縮むことをくり返してできていきます。
つくる
合図が出る
縮む
表情ジワに
アルジルリンは、この合図の物質が出るのをじゃまする、とされています。ただ、神経や筋肉は角層よりずっと下にあり、人の皮膚に塗った実験では、塗った量の99%超が表面にとどまったという結果があります。
アルジルリンは、表情ジワのしくみに関わるとされる成分として見ておきましょう。
化粧品で言えるのは「乾燥による小ジワを目立たなくする」まで
化粧品として言えるのは、試験をした製品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。化粧品の効能の範囲は、国の通知で決められているからです。
たとえば、アルジルリンを含むものを目のまわりに塗ると、塗った人の約半数で、目のまわりのシワが目立ちにくくなったと判定されたという結果があります。くわしくはアルジルリンの記事で解説しています。
化粧品のアルジルリンは、小ジワのケアの1つとして選ぶと考えやすいです。
まとめ
- 成分表示ではアセチルヘキサペプチド-8と書かれます
- 表情ジワのもとになる筋肉への合図をじゃまするとされます
- 化粧品で言えるのは「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです
表情ジワの話を見かけたら、化粧品として言える範囲とあわせて読みましょう。
よくある質問
アルジルリンは成分表示で何と書かれますか?
「アセチルヘキサペプチド-8」と書かれます。アルジルリンは原料の商品名で、以前はアセチルヘキサペプチド-3と呼ばれていました。
アルジルリンは表情ジワに効きますか?
化粧品として言えるのは、試験をした製品の「乾燥による小ジワを目立たなくする」までです。筋肉への合図をじゃまするとされますが、塗った量のほとんどは肌の表面にとどまります。
アルジルリンは塗ると肌の深いところまで届きますか?
ほとんど届かないという結果があります。人の皮膚に塗った実験では、塗った量の99%超が表面を洗うと取れました。
この記事で参照した情報
- Blanes-Mira C, et al. A synthetic hexapeptide (Argireline) with antiwrinkle activity. Int J Cosmet Sci 2002;24(5):303-310
- Wang Y, et al. The Anti-Wrinkle Efficacy of Argireline, a Synthetic Hexapeptide, in Chinese Subjects: A Randomized, Placebo-Controlled Study. Am J Clin Dermatol 2013;14:147-153
- Kraeling MEK, et al. In vitro skin penetration of acetyl hexapeptide-8 from a cosmetic formulation. Cutan Ocul Toxicol 2015;34(1)
- Cosmetic Ingredient Review「Safety Assessment of Acetyl Hexapeptide-8 Amide as Used in Cosmetics」最終報告(2021年4月5日)
- 厚生労働省「化粧品の効能の範囲の改正について」(平成23年7月21日 薬食発0721第1号)