この記事でわかること
- クレンジングの量が製品ごとに違う理由と、合わせ方
- こすらずになじませる手順と、乳化のコツ
- すすぎの水温とダブル洗顔の決め方
クレンジングはどれくらいの量を使えばいいのか、くるくる何回なじませればいいのか、自己流のままで大丈夫なのか迷いますよね。
結論から言うと、量は使っている製品の説明に合わせ、こすらずになじませて、ぬるま湯ですすぐのが基本です。手順は、とる・なじませる・乳化・すすぐの4つで考えると迷いません。まずは量から見ていきましょう。
量は、使っている製品の説明に合わせる
クレンジングの量は、タイプではなく製品ごとに目安が決められているので、手元の製品の説明に合わせるのがいちばん確実です。製品によって、量の書き方も量そのものも違うからです。
たとえば、製品の使い方に書かれている量を並べると、ジェルは10円硬貨大から直径約2cm、クリームはさくらんぼ1個分や直径約2.5cmで約3g、オイルは500円硬貨大、ポンプなら2〜4押しほどと幅があります。同じオイルでも500円硬貨大よりやや大きめにたっぷりとする製品があり、ふき取りタイプではコットンにポンプを3〜4回押して含ませる使い方が示されています。
硬貨の大きさ、押す回数、果物の大きさと、測り方からして違うため、オイル・クリーム・ジェルのタイプどうしで量を比べるのは難しいのです。化粧品の使用説明書には使い方や注意が詳しく書かれていて、使い方を誤ると肌トラブルの原因になることもあります。
ネットで「メイク落としは1日5g」という数字を見かけることがあるかもしれません。これはヨーロッパで成分の安全性を評価するために、1日に使う量を多めに見積もった数字で、おすすめの量でも1回に使う量でもありません。
迷ったら、製品の説明に書かれた量に戻りましょう。
量を守るのは、こすらずに落とすため
目安の量を守るのは、なじませるときに肌をこすらないためです。量が少ないと、なじませるときの摩擦が大きくなりやすく、肌への負担になるとされているからです。
肌のいちばん外側の角層は、表面をおおう皮脂膜、細胞の中で水を抱える天然保湿因子、細胞のすき間を埋める細胞間脂質の3つで、うるおいを保っています。こすることは、この角層の負担になりえます。
こする力が少なくて済むクレンジングに替えると、肌から逃げる水分が少なくなったという結果があります。
具体例として、顔に軽いアトピー性皮膚炎の症状がある人が、洗浄力が高く、こする力が少なくて済むクレンジングオイルを使うと、乾燥や赤み、かゆみなどが減り、肌から逃げる水分も少なくなったという結果があります。洗浄力の低いクレンジングのせいで、顔を強くこすっている人が多い可能性も指摘されています。
量をけちらず、こすらなくても落ちる量を使うことが、肌を守る近道です。
手順は、とる・なじませる・乳化・すすぐの4つ
クレンジングは、目安の量をとり、こすらずになじませ、オイルなら乳化させてから、ぬるま湯ですすぐという順に進めます。この順番なら、メイクを浮かせて、こすらずに洗い流せるからです。
クレンジングの手順のうち、いちばん気をつけたいのは枠で囲んだ「そっと広げる」ところです。
とる
広げる
乳化させる
すすぐ
まず手に目安の量をとります。オイルやジェルには乾いた手で使うよう指定された製品があるので、濡れた手で使えるかどうかは説明で確かめましょう。顔にのせたら、こすらずにやさしくなじませ、汚れが浮いてきたら時間をかけすぎずに次へ進みます。
オイルの場合は、すすぐ前にぬるま湯を少しなじませて乳化させます。ぬるま湯とオイルがなじんで白っぽくにごり、指先の感触がふっと軽くなったら、乳化した合図です。最後に、ぬるま湯で十分にすすぎます。ふき取りタイプは、コットンにたっぷり含ませてから使います。
4つの中でいちばん気をつけたいのは、こすらずになじませるところです。
なじませるのは短めに、すすぎはぬるま湯で
なじませる時間は短めにし、すすぎはぬるま湯を使います。なじませる時間が長すぎると肌に負担がかかり、水の温度で汚れの落ち方と皮脂の残り方が変わるからです。
なじませる時間は、30〜40秒ほどを目安に手早くすませる方法が示されています。肌の上でいつまでもくるくる伸ばし続けるのは避けましょう。
すすぎの水は、ぬるま湯がよいとされています。冷たい水だと汚れが落ちにくく、熱すぎるお湯だと、肌の表面をおおう皮脂を奪いすぎてしまう可能性があるためです。
秒数を数えるより、必要以上にこすらないことを意識すれば十分です。
あとの洗顔は、肌と製品に合わせて決める
クレンジングのあとに洗顔料で洗うかどうかは、肌の状態と製品の説明に合わせて決めます。ダブル洗顔を勧める場面もあれば、ダブル洗顔が要らないとうたう製品もあるからです。
たとえば日本皮膚科学会は一般向けの回答で、にきびがある人に、クレンジングで化粧をきちんと落としたあと洗顔料で洗うダブル洗顔を勧めています。オイルクレンジングを使ってもかまわないとしたうえで、生え際やあごは念入りに洗い、すすぎを十分にすることも挙げています。ダブル洗顔が必要かどうかは、こうした肌の状態と製品の説明で考えましょう。2回目に洗う場合は、洗顔料の使い方も同じように量と泡立てがポイントになります。
クレンジングは、肌に傷や湿疹などのトラブルがあるときは使わないようにします。目に入ったときはこすらずに、すぐ水かぬるま湯で洗い流しましょう。気になる症状が続くときは、皮膚科に相談してください。
にきびがあれば洗顔料でも洗い、そうでなければ製品の説明に合わせる、と覚えておけば迷いません。
まとめ
- クレンジングの量の目安は製品ごとに違い、ジェルは10円硬貨大〜直径約2cm、オイルは500円硬貨大・2〜4押しほどと幅があります
- まずは使っている製品の説明に書かれた量に合わせるのが基本です
- 量を守るのは、なじませるときにこすらないためです
- 手順は、とる・こすらずなじませる・オイルは乳化・ぬるま湯ですすぐ、の4つです
- ダブル洗顔をするかは、肌の状態と製品の説明に合わせて決めます
量は製品の説明に合わせ、こすらず短めになじませて、ぬるま湯ですすぐ。この3つを押さえれば、どのタイプのクレンジングでも迷いにくくなります。
よくある質問
クレンジングはどれくらいの量を使えばいいですか?
使っている製品の説明に書かれた量に合わせるのが基本です。製品の目安は、ジェルで10円硬貨大〜直径約2cm、オイルで500円硬貨大・ポンプ2〜4押しほどと幅があります。
クレンジングの量が少ないとどうなりますか?
なじませるときの摩擦が大きくなりやすいため、目安の量を守ることが大切だとされています。こすらなくても落ちる量を使いましょう。
クレンジングはどれくらいの時間なじませればいいですか?
30〜40秒ほどを目安に手早くすませる方法が示されています。秒数より、必要以上にこすらないことを意識しましょう。
クレンジングのあとに洗顔料で洗う必要はありますか?
肌の状態と製品の説明に合わせて決めます。日本皮膚科学会は一般向けの回答で、にきびがある人にダブル洗顔を勧めていますが、ダブル洗顔不要をうたう製品もあります。
クレンジングをすすぐお湯の温度はどれくらいがいいですか?
ぬるま湯がよいとされています。冷たい水では汚れが落ちにくく、熱すぎるお湯では皮脂を奪いすぎる可能性があるためです。
この記事で参照した情報
- 資生堂 ビューティー情報「クレンジングの正しい使い方・適量」(2022年12月26日)
- コーセー スキンケア講座「クレンジングオイルの使い方」
- コーセー スキンケア講座「メイク落としの基本」
- 花王 キュレル 潤浸保湿 オイルメイク落とし 製品ページ
- 花王 キュレル 潤浸保湿 ジェルメイク落とし 製品ページ
- 花王 化粧品Q&A「キュレル 乳液ケアメイク落とし(ふき取り)の使い方」
- カネボウ化粧品 KANEBO エンリッチド オフ クリーム 製品ページ
- 資生堂 d プログラム コラム vol.22(監修: しらゆり皮フ科・整形外科 池田麻純 医師)
- SCCS. The SCCS Notes of Guidance for the Testing of Cosmetic Ingredients and their Safety Evaluation, 12th revision (SCCS/1647/22)
- 日本化粧品工業会「化粧品の使用説明書について」
- 日本化粧品工業会「化粧品を使うときに注意していただきたいこと」
- Hosokawa K, et al. Rubbing the skin when removing makeup cosmetics is a major factor that worsens skin conditions in atopic dermatitis patients. J Cosmet Dermatol 2021;20(6)
- 日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「にきび Q20」
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