肌の悩みやさしい解説

髪の熱ダメージをやさしく解説!傷んだ髪が元に戻らない理由とは?

あるコスメオタク・2026.09.22・更新 2026.10.21・肌の悩み

ヘアアイロンやドライヤーを毎日使っていると、髪が傷んでいないか、傷んだ髪は元に戻るのか、気になりますよね。

結論から言うと、外に出ている髪は一度傷むと元に戻りません。髪はほとんどがたんぱく質でできていて熱に弱く、80℃以上の熱を毎日当てると傷みやすくなるので、「傷めない」使い方がいちばん大切です。まずは、髪のつくりから見ていきましょう。

髪は3つの層でできていて、外側のキューティクルが内側を守る

髪は、中心の毛髄質、それを取り巻く毛皮質、いちばん外側のキューティクルの3つの層でできています。熱でどこが傷むのかは、このつくりを知るとわかりやすくなります。

髪の断面は、外側から3つの層でできています。

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  1. 1キューティクル うろこのように重なって、内側を守る
  2. 2毛皮質 髪の85〜90%を占める、真ん中の層
  3. 3毛髄質 中心にある層。ない髪もある

キューティクルは、根元から毛先に向かってうろこのように重なり、内側の毛皮質を取り巻いて守っています。髪の体積の85〜90%を占めるのは、真ん中の毛皮質です。

髪のかたさには、シスチンというアミノ酸がつくる「SS結合」というつながりが関わっていて、これがあるために、髪のケラチンは皮膚のやわらかいケラチンよりかたくなります。パーマは、このつながりを還元剤で切って髪を好みの形に変え、その形を保つために酸化剤でつなぎ直すしくみです。

外側のキューティクルが、内側の毛皮質を守るよろいだと考えるとわかりやすいです。頭皮と髪のしくみも参考にしてください。

80℃以上の熱を毎日当てると、たんぱく質が壊れて傷みやすい

髪は熱に弱く、80℃以上の熱を毎日当てると傷みやすくなります。髪の大部分をつくるたんぱく質が、熱で壊れるからです。

80℃以上の熱を日常的に当てると、髪の中のたんぱく質が壊れ、ブラッシングなどのときにキューティクルがはがれやすくなります。キューティクルがはがれると、内側の毛皮質に亀裂ができ、それが広がって裂けたものが枝毛です。

熱でたんぱく質が壊れた髪は、ブラッシングなどで表面のキューティクルがはがれやすくなります。

80℃以上を
毎日当てる
たんぱく質
が壊れる
表面が
はがれる
裂けて
枝毛に

一方、ヘアアイロンには約100〜200℃に設定できるものが多く、並べてみると道具の温度のほうが上です。キューティクルを傷める原因には、パーマやヘアカラー、ブリーチといった施術、紫外線や海水、ドライヤーの熱といった環境、乱暴なシャンプーやぬれたままのブローのような扱い方もあります。

熱を当てる時間や回数を減らし、ぬれたままブラッシングしながら乾かさない、という扱い方で傷みは防げます。

外に出ている髪は、傷むと元に戻らない

傷んでしまった髪は、トリートメントで元に戻せると思いますよね。でも、頭皮から外に出ている髪は、一度傷むと元に戻りません。

外に出ている髪、毛幹と呼ばれる部分は死んだ細胞の集まりなので、自分で直す力がないからです。肌は生まれ変わりをくり返しますが、外に出ている髪はそうはいきません。毛幹についた傷は、基本的にずっと残ります。

ヘアケア化粧品の効能も、「毛髪のつやを保つ」「毛髪の水分、油分を補い保つ」「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」などの、防いだり保ったりする範囲です。

だから、できることは「傷めない」ことと「見た目を整える」ことの2つです。

髪の水分は11〜13%で、湿度によって出入りする

髪はふだん、重さに対して11〜13%の水分を含んでいます。25℃、湿度65%ほどの状態では12〜13%です。

この水分は、まわりの湿度によって出入りします。そのため、湿度の高い雨の日には、水分を吸った髪が広がりやすくなります。

髪の広がりは、湿度で水分が出入りするためと覚えておきましょう。

ヘアアイロンは、切ったあとも10分以上熱い

ヘアアイロンは、電源を切ったあとも10分以上熱いままです。プレートやパイプが、すぐには冷めないからです。

国民生活センターのテストでは、ヘアアイロンが電源を切ってから71℃以下に下がるまで、平均10分36秒かかりました。いちばん長いものでは17分51秒です。本体の外側まで熱くなるものもありました。ドライヤーでは、発火や火花のほか、髪の毛が吸い込まれて抜けなくなる事故も挙げられています。

髪の傷みとは別に、使ったあとは冷めるまで、子どもの手の届かない場所に置くようにしましょう。

まとめ

髪は直せないからこそ、ぬれたままブローしない、熱を当てすぎないといった「傷めない」工夫が大切です。

よくある質問

熱で傷んだ髪は元に戻る?

外に出ている髪は、一度傷むと元に戻りません。死んだ細胞の集まりで、自分で直す力がないためです。

髪は何度から傷みやすくなる?

80℃以上の熱を毎日当てると、髪のたんぱく質が壊れて傷みやすくなるとされています。ヘアアイロンは約100〜200℃に設定できるものが多く、この目安より高温です。

ぬれたままドライヤーでブラッシングしてもいい?

避けたほうが安心です。ぬれたままのブローは、枝毛やキューティクルが傷む原因のひとつに挙げられています。

ヘアアイロンは電源を切ったらすぐ片付けていい?

すぐには片付けないほうが安心です。テストでは、切ってから71℃以下になるまで平均10分36秒、長いものでは17分51秒かかりました。

ヘアケア化粧品で傷んだ髪は元に戻せる?

外に出ている髪は元に戻りません。ヘアケア化粧品の効能は「毛髪のつやを保つ」「裂毛、切毛、枝毛を防ぐ」などの範囲で、傷みを防ぎ、見た目を整える役目です。

この記事が入っているテーマ別まとめ

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この記事を書いた人:あるコスメオタク日本化粧品検定1級

中央大学大学院に通う大学院生。韓国コスメが好きすぎて、気になったアイテムは自腹で試して回っている一消費者です。スキンケアと、成分・制度の背景を調べるのが好きです。公的資料やメーカーの公式情報にあたって、「化粧品にできること・できないこと」を分けて書くことを心がけています。(運営方針)

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